「五十肩で後遺症が残る可能性がある。」と言うと、驚く方も多いのではないでしょうか。 五十肩には、そのまま放置しておいても自然に治ると言うイメージが強いからなのでしょう。 しかし、自然に治るのは痛みのみで、肩の可動域は制限されてままになってしまうこともあります。 では、後遺症を残さないためには、一体どのように対策したら良いのでしょうか。 五十肩の後遺症は肩関節の滑液が減少することで起きる場合も! 五十肩は発症して数ヶ月して激痛から解放されたかと思うと、今度は肩が動かしにくくなってしまう後遺症に悩まされることがあります。 腕が上げられなくなって、上の方にあるものを取ることが出来なくなってしまう方もいます。 私たちの肩関節には、関節をスムーズに動かすための潤滑剤としての役割を果たしている滑液があります。 急性期の炎症が落ち着く間にこの滑液がだんだんと減少して接着剤のようになり、骨や腱をくっつけてしまうことで後遺症が起こってしまうのです。 五十肩の後遺症は予防すると言うよりも、改善する意識の方が大切! 「五十肩の後遺症が起こらないように、予防対策をすれば良い。」と考えている方は多いでしょう。 ただ、後遺症が起こらないように未然に気を付ける術はなく、五十肩の回復までの間にどうしても滑液の減少は起こってしまいます。 ですので、予防対策を行うと言うよりも、肩の可動域を改善することを大切に考えた方が良いのです。 痛みが和らいだら、ひじまる体操を行うのが効果的! 五十肩の後遺症が残らないようにするためには、痛みが和らいだ時に適度に肩を動かすことで肩の可動域を少しずつ広げていくことです。 そこで、ひじまる体操を行うのですが、まずは膝を軽く曲げて両足を肩幅くらいに開いて立ちます。 そして、腕を真横に伸ばしてそのまま襟元を掴み、今度は体全体を使って肘で大きな円を描くようにゆっくりと回します。 肘を背中から大きく動かすようなイメージで肘を上に、後ろに、最後に肘を下に移動させます。 ひじまる体操は1日に何回と決める必要はなく、気付いた時に少しずつ実践すれば大丈夫です。 ひじまる体操では背中を解して血液やリンパの流れを改善することが可能! ひじまる体操で特に意識する部分は、背中を解すことです。 この体操の良いところは、場所を選ばず簡単に実践することが出来る点です。 なかなか腕が上がらないと言う方は、襟元ではなく胸の位置で服を掴んで無理なく実践することも出来ます。 ひじまる体操には血液やリンパの流れを改善することで、五十肩の後遺症を予防する効果が期待できます。 まとめ 自然治癒が可能かのように思われる五十肩は、痛みが改善しても腕が上がらないと言う後遺症が残ることがあります。 五十肩の後遺症は回復までの過程で肩関節の滑液が減少して起こるものですので、どうしても避けられないものです。 痛みが軽減したらひじまる体操で背中を解して血液やリンパの流れを良くし、少しでも肩の可動域を広げる体操を行いましょう。
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