ある時突然、顎を動かした時に音がするのに気付くことはありませんか。 「今まで顎で音なんてしていたかな?」と考え込んでしまうこともあるでしょう。 顎で音がするのは、もしかしたら顎の異常かも知れません。 では、一体どのような顎の異常が考えられるのか見てみましょう。 顎の音の正体は顎関節症かも知れない! 顎の音がするのは、もしかしたら顎の「関節円盤」と言う場所に問題があるのかも知れません。 顎の関節円盤は何らかの原因で穴が開いたりずれたりすることがあり、この症状を「顎関節症」と言います。 また、顎の音がカクカクとなることがありますが、この顎の音は、頭や顎の骨が擦れ合って発生するものだと思われます。 マウスピースはあくまでも予防対策のための手段! 当たり前のことですが、一度擦り減ってしまった顎の骨が再生することはありません。 顎で音がする顎関節症の治療法としてよくマウスピースを用いることがありますが、実はマウスピースは根本的な治療にはなっていません。 マウスピースは、あくまでもこれ以上顎の骨をすり減らさないための予防対策の1つとして考えた方が良いでしょう。 症状が改善したと思ってマウスピースの使用を止めてしますと、また症状が悪化することがありますので注意しましょう。 今までしていた顎の音がしなくなるのは、咬み合わせの悪さに原因があるかも! 顎の音がするのを感じていたのに、急に顎の音がしなくなったと言う方はいませんか。 「音がしなくなった=治った」と思ってしまうかも知れません。 しかし、これには歯並びの悪さや親知らず、奥歯が無いことなどによる咬み合せの悪さが関係している可能性があります。 親知らずの生え方によっては、横の歯を無理に押して歯全体のバランスを乱してしまうことがあります。 それから、治療で奥歯を失った場合も注意が必要で、横の歯が倒れやすくなることで歯全体のバランスが崩れることがあります。 歯周病で顎関節症になってしまうことも! 特に歯並びが悪いとか虫歯や親知らずがあると言う訳でもなく、歯周病により全体のバランスを崩し、顎に異常な負担がかかって顎関節症になるケースもあります。 歯周病は虫歯ではないからと言って気にしない方も多いのですが、実はとても恐ろしい病気なのです。 細菌が歯の表面的な部分だけではなく、歯の根っこにまで侵入して歯の支えとなる骨を溶かしてしまうのです。 歯茎の腫れや出血、歯のグラグラなどの症状が起こるのもそのためで、歯全体のバランスを乱して顎の関節に負担をかけてしまうのです。 まとめ 通常は音がしないはずの顎で音がすると言うのは、口の中や顎の危険信号だと思った方が良いでしょう。 歯並びの悪さ、親知らず、奥歯が無いこと、歯周病など考えられる原因は様々ですが、口の中の不調で顎の関節に負担がかかりやすくなることで起こってきますので注意が必要です。 これらの異常は直接命に危険性に関わるものではないため放置しがちですが、顎関節症を予防するためには早めに適切な治療を受けることが大切です。 顎関節症の治療については整体や鍼灸院などの治療院でも対応しているところがあります。 選択肢のひとつとして頭の中に入れておくといいでしょう。
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