慢性頭痛のつらい痛みも、原因をチェックすることでうまくつきあっていくことができます。 慢性頭痛には3つのタイプがあります。緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛です。 これらは脳の機能異常でおこるものではありません。そのため病院へ行っても、特に治療法はないといわれることがほとんどです。 症状をチェックして頭痛のタイプを知っておくことが、慢性頭痛とつきあっていく最善の方法でしょう。 3つのタイプにあてはまらない場合、その痛みは慢性頭痛のためでなく、深刻な疾患が原因になっている可能性があります。なるべく早く病院へ行って精密検査を受けましょう。 デスクワークの人がなりやすい緊張性頭痛 緊張性頭痛では、後頭部を中心とした痛みがあります。鋭い痛みではなく、重さや圧迫感があるのが特徴です。 後頭部だけでなく、首や肩にコリを感じる人もたくさんいます。この頭痛やコリはすっきりと消えることがほとんどありません。 緊張性頭痛の原因は、姿勢の悪さやストレスです。デスクワークで同じ姿勢を長時間続けたり、精神的緊張が長引いたりすると、肩から上の筋肉に必要のない負荷がかかります。 この状態が続くと、頭の筋肉まで引っ張られ、頭痛となってあらわれます。 緊張性頭痛の解消には、肩や首を中心とした筋肉をほぐすことが大切です。 数時間おきにストレッチをしたり、座る姿勢を正したりすると効果的です。帰宅後はお風呂でしっかり体を温めたり、蒸しタオルを首にあてたりしてもいいでしょう。 生理前の時期の女性にも多い片頭痛 頭のこめかみ付近に痛みを感じる頭痛を片頭痛といいます。この症状は頭の片側だけにおこることが多いのですが、左右のこめかみが痛いという人もたまにいます。片頭痛は、脈拍にあわせるようにズキズキとした痛みがあることが特徴です。 自律神経の影響で側頭部の血管が広がり、周辺の筋肉が強く引っ張られることが、片頭痛の痛みのメカニズムです。 月経周期や不規則な生活によるストレスなどが、自律神経を刺激する原因のひとつだろうと考えられています。 月経周期に合わせて片頭痛が起こる人は、痛みの予防がしやすいといえます。 月経開始前2、3日は鎮痛剤を持ち歩き、痛みを感じ始めたらすぐに薬を飲むといいでしょう。また日ごろから規則正しくストレスの少ない生活を心掛けることも、片頭痛予防の上では大切です。 毎日同じ時間におこる群発頭痛 群発頭痛の最大の特徴は、ほぼ毎日、同じ時刻に痛みがおきることです。その痛みはとても強く、目の奥までうずくこともあります。痛みは約1、2時間続きます。 群発頭痛がおきる原因も不明です。ただ群発頭痛は同じ時間におきるため、痛みのでそうな時刻の前に鎮痛剤を服用することで予防することができます。痛みがでそうなときは飲酒を避け、安静にしていることも予防につながります。 症状がおさまらない人は病院へ!命にかかわる危険な頭痛 慢性頭痛の症状にあてはまらない痛みや、鎮痛剤でもおさえられない痛みがあるときは、すぐに病院へ行きましょう。痛みの原因が脳の疾患であれば、CTやMRIなどの画像診断で病巣が判別できます。 脳腫瘍による頭痛は毎日のように起こります。症状が長引くことから、慢性頭痛と間違いやすいので気をつけましょう。 病院に行っても異常が見つからず、鎮痛剤を飲む生活を辞めたい、と思っている方は、整体院や整骨院、鍼灸院などの治療院で施術を受けて緩和されるケースもあります。 一度相談してみるといいでしょう。
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