五十肩の痛みは怖くて肩を動かすのが嫌になってしまいそうなものですが、実は症状の改善にはリハビリがポイントとなってきます。 怖がっていつまでも肩を動かさない状態が続くと、肩の可動域はどんどん限られて発症前の状態に戻りにくくなってしまいます。 逆に、リハビリの時期を適切に判断して、上手く肩を動かすことが出来れば症状を改善することが可能です。 では、五十肩のリハビリを行うに当たって、一体どのようなポイントに気を付けたら良いのでしょうか。 痛みの強さに応じてリハビリの内容を調整すること! 五十肩のリハビリを行う際にまず注意したいのが、少しの運動でも強い痛みを感じる場合には無理はせずリハビリを中止することです。 ある程度痛みが落ち着いていれば、腕の重みで肩に負担がかからないよう寝た状態からリハビリをスタートします。 そして、寝た状態でのリハビリでそれほど苦痛を感じなくなったら、座った状態でのリハビリに挑戦します。 痛みを感じる部分にはなるべく力は入れないようにして、強い痛みが発生する手前で動きをストップするようにしましょう。 このように痛みの強さに合わせてリハビリの内容を調整しますが、少しずつ持久力を付けるためにも慣れてきたら回数も調整しましょう。 寝た状態で肩を上げるリハビリ 五十肩を改善するためのリハビリは、まずは寝た状態で肩を上げる運動から始めてみましょう。 最初に腕を下げた状態で、肩幅よりも若干広めに両手を開いて棒を持ちます。 そして、痛みのない方の腕でリードして、それに続くように痛みを感じる方の腕で棒を持ち上げてから再び棒を下に戻します。 これを何度か繰り返すだけですが、症状に応じて手の開きを少しずつ狭めていきましょう。 このリハビリはゆっくり時間をかけて行い、10回を1セットにして休憩を挟みながら1日5セットを目標にしてみましょう。 寝た状態で肩を横に押し込むリハビリ 肩が45度以上上げられるようになったら、今度は寝た状態で肩を横に押し込むリハビリに挑戦してみましょう。 まずは、肩幅よりも若干広めに棒を持ち、五十肩の痛みを感じる手前まで棒を上げます。 次に、痛みの無い腕で棒を横に引きながら痛みのある肩を倒し、次に痛みの無い腕で反対側に押しながら、痛みのある肩を横に倒します。 このリハビリを何度か繰り返しながら、症状に応じて棒を持っている両手の幅を狭めていきましょう。 1つ1つの動きはゆっくり時間をかけながら行い、左右10回ずつ動かすのを1セットとして休憩を挟みつつ1日5セット行いましょう。 座った状態で後ろの動きにも挑戦! 寝た状態での五十肩のリハビリに慣れてきたら、座った状態で肩を後ろに動かすリハビリにも挑戦してみましょう。 まずは、肩幅よりも若干広めに背中の後ろで棒を持ち、痛みの無い腕でリードしながら痛みのある腕を使って棒をゆっくり持ち上げます。 これに関しても今までのリハビリと同じように、症状に合わせて棒を持つ腕の幅を狭めていきましょう。 回数は10回を1セットとして、休憩を挟みながら1日5セット行ってください。 まとめ 五十肩を改善するためのリハビリは強い痛みがあるかどうかでスタート時期を決め、リハビリの内容は痛みのレベルに応じて調整します。 それで、初めは寝た状態でのリハビリからチャレンジして、出来るだけ肩に負担がかからないよう可動域を広げていきます。 さらに、症状に応じて肩を横に動かしたり、座った状態でのリハビリにも挑戦していきます。 持久力を養うために、症状に応じて回数を調整することも大切です。 くれぐれも無理がないように、自分の身体の声を聞きながらと取り組んでみてくださいね。
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