対処法を覚えておくと、ぎっくり首になっても症状を悪化させずに済みます。ぎっくり首は、ぎっくり腰が首におきたようなものです。 強い痛みはありますが、適切な対処をすればこの疾患は数日で治ります。 ぎっくり首を長引かせるのは、慌てて行う間違った処置です。急に起こるこの症状に備えて、ぎっくり首の正しい対処法を覚えておきましょう。 またぎっくり首は再発しやすいため、生活習慣を見直し、この疾患の原因を遠ざける暮らしをすることも大切です。 ぎっくり首とはどんな症状か ぎっくり首は、前触れもなく突然起こります。ふと首を傾けたりしたときや捻ったときにおこることもあれば、寝ている間にぎっくり首がおきることもあります。 ぎっくり首になると、首にとても激しい痛みが生じます。首をまったく動かすことができなくなったり、痛みのあまり寝返りもできなくなったりします。 痛みが最も強いのは、ぎっくり首をおこした当日です。 翌日には痛みは少しずつやわらぎ、3日目になると首を少しずつ動かせるようになります。 ぎっくり首の原因は何か ぎっくり首とは、首の筋肉の捻挫のようなものです。固くなっていた首の筋肉が衝撃にたえきれず、なにかのきっかけで炎症をおこします。 ぎっくり首の大きな原因になるのは、慢性的な肩こりです。首と肩の筋肉は僧帽筋でつながっているため、肩の筋肉が固くなると首にも負担がかかります。 冷房による首の筋肉の冷え、ストレスや睡眠不足による首こり、姿勢のわるさなどもぎっくり首の原因だと考えられます。 ぎっくり首になったときの対処法 ぎっくり首がおきたら、なるべく安静に過ごすことが大切です。痛みがやわらいできても、ぎっくり首になってから3日間は首をできるだけ動かさないようにしましょう。 同時に氷や湿布で首を冷やすと、回復が早くなります。 どうしても痛みが我慢できないときは、市販の鎮痛剤を飲んで、疼痛がおさまるのを待ってもいいでしょう。 この疾患がおきるメカニズムは、ぎっくり腰の場合とほぼ同じです。首の骨である頚椎がなにかのきっかけで一瞬だけずれ、圧迫された周辺の筋肉と神経に炎症が生じることで激痛が起こります。 炎症を鎮めるには患部を冷やすことが一番です。からだを温める入浴は、炎症を逆に酷くします。ぎっくり首になってから3日間は、入浴を避けてください。 ぎっくり首の再発を防ぐには ぎっくり腰と同じで、ぎっくり首もよく再発します。再発を防ぐには、自分の生活のなかにある原因を探し、それを取り除くことが大切です。 肩こりや首こりをなるべく慢性化させないようにしましょう。ストレッチや入浴で肩、首、背中の筋肉を就寝前にほぐし、1日のからだの疲れを翌日に持ち越さないようにします。 ストレスをためず、忙しくても睡眠時間だけはしっかり確保するように工夫しましょう。 夏でも首の冷える服装は避けましょう。冷房の効いたオフィスで仕事をするときは、スカーフなどで首まわりを保護すると効果的です。 また、枕の高さやベッドの柔らかさをチェックしましょう。 肩や首に負担のかかる姿勢をとらないで済むように、自分のからだに合った寝具を変えてみることも必要です。
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