こんにちは。サロン結香の矢澤です。 一日ごとに寒くなってきましたね。 これから冬を迎えるにあたりふわっふわのセーターや、ダッフルコートや、足元も温かいブーツに変えたり、女性としてはオシャレが楽しい季節になりますね。 ところで、お身体の方も冬仕度はできていますか? 冬に気になる身体の不調といえば「冷え」を連想する方も多いのではないでしょうか。 今回は、身体の中から温めて「冷え」を解消する、漢方の養生やお食事の温活ポイントをお伝えいたします。 身体の冷えに悩むのは、女性だけじゃない。 「冷え」といえば、女性の悩みでしょ!っと言われていましたが、最近では男性も冷えに悩む方が増えてきたようですね。 先日、冷えに悩む男性と話をしていた時のことです。 基礎体温を伺うと、その男性は35℃代とのことで、お顔をみると唇がとても青く見るからに寒そうな感じでした。 普段の生活習慣を振り返っていただくと、「冷え」に繋がる要因が2つ見つかりました。 それは、氷が入ったアイスコーヒーがお好きなことと、就寝時間が夜中の2時を過ぎることが多いとのことでした・・・。 これは「胃腸の冷え」と、もう一つは「気力不足による冷え」 実は身体を温めるには気力も必要ってご存知ですか? 「気力」は元気の源 ここで、漢方的視点で診る身体の話に触れていきます。 イメージしながら、読み進めてくださいね。 漢方では、人間を構成するのは「気・血・水」この3つの要素といわれています。 この気血水にはそれぞれ働きがあり、気を陽、血・水を陰に分けて考えます。 陽は身体の生理機能を司り、陰は身体全身に栄養を運ぶ滋養作用の働きがあります。 ちなみに、陽の性質は「温める」 陰の性質は「冷やす」です。 また、「気」には5つの働きがあり、その1つが温喣(おんく)作用、これは身体を温める働きです。 この作用が低下すると、身体に冷えの症状があらわれると言われています。 ということは、陽の性質をもつ「気」の働きを高めてあげることが、冷えを解消するためには必要な養生のポイントともいえます。 夜更かしは気を消耗しますので、冷えを改善するためにも美容のためにも、遅くとも24時にはベットには入っていたいものですね。 日本の伝統的な温活食材 さて、ここからはお食事の温活ポイントです。 身体を温める食材といえば、どのような食材を取り入れていますか? 有名な食材といえば、生姜、シナモン・ねぎ・韮、ココア などしょうか。 実は、この他に私達日本人には馴染みが深い「かつお節」も、身体を温めてくれる栄養豊富な、もってこいの食材です。 かつお節は旨みがぎゅーを詰まった発酵食。 かつおにカビつけをして、発酵させたものが、かつお節のおおもと本枯鰹節になります。 まだ、幼かった子供時代、祖父の家ではお味噌汁をつくる際に、この本枯鰹節を削り器で、削った思い出があります。 削りたてのかつお節で作るお味噌汁って、本当に絶品なんですよ。 かつお節には、身体の成長や代謝に必要な蛋白質が豊富に含まれ、体温維持の作用も高いと言われています。 最近では、出汁でお茶ができるお店があったり、使いやすい出汁パックも増えて、取り入れやすくなりましたね。 冷えの改善にむけて、一日一杯、お出汁で身体を温める習慣をはじめてみませんか? 気力もUP!からだが温まる朝ごはん ・鶏肉と生姜のスープ ・山芋とはとむぎのサラダ ・白米 ・林檎 鶏肉のスープには、葱・白菜・生姜・白ごまをいれました。 お肉の中でも、鶏肉は身体が温まるお肉です。白菜は胃腸を労わり、白ごまは、身体が潤う食材です。 生姜の皮には、利尿作用がありますので、むくみを感じる時は、皮ごと使ってみて下さい。 漢方の生薬にも使われている山芋は滋養強壮。 そして、お米からは元気が作られます。その昔、元気は元氣と書かれたようで、よーくみると「氣」の中には、米の字が使われていますよね。 「気力不足だわ・・・」と感じてるときは、お米を上手に取り入れてみましょう! 最後に いかかでしたでしょうか? 今は暖房の普及により、冬でも室内で暖かく過ごせる時代になりました。 そして冷たいものも、いつでも飲める環境にありますよね。 私達に馴染みが深い日本茶も、夏は身体の熱を冷ます緑茶、冬は身体が冷えないほうじ茶といったようにその時期を健康に過ごすために最適なものを選んで取り入れられていました。 季節にあわせて洋服を衣替えするように、食事も季節にあわせて変えていくことが冷えの解消や予防へと繋がります。 「身土不二」という言葉があるように、風土や季節にあったものを頂いて冬を快適に過ごせるように養生していきましょう! 筆者プロフィール 矢澤ともみ サロン結香~yuika~セラピスト 東京出身。医療の仕事に携さわる中、健康や予防医学に興味をもつ。 自身の体の不調をきっかけにリンパドレナージュに出会いセラピストの道を志す。 その後、神楽坂に女性のためのリンパドレナージュ&腸セラピー サロン結香をオープン。 現在は、「女性のウエル・エイジング」をコンセプトに掲げ、サロンケアの他、食事でキレイになるホームケアを伝えている。
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筆者プロフィール
矢澤ともみ
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