「妊娠したら花粉症が酷くなった。」と言う人もいれば、「妊娠して初めて花粉症になった。」と言う人もいるようです。 妊娠中は花粉症以外にもつわりなどの辛い症状があり、少しでも不快な症状を無くせるのが一番です。 しかし、妊娠中は赤ちゃんへの影響から安易に薬が使えず、これと言った対策がしにくいでしょう。 妊娠中でも安心して実践できる花粉症対策はあるのでしょうか。 妊娠中の花粉症には自律神経の乱れが関係している 妊娠中に花粉症の症状が変化する原因は、今の所はっきりとは分かっていないようです。 とは言え、妊娠中の自律神経の乱れに原因があるとする意見が有力のようです。 妊娠中はホルモンバランスが変化して自律神経が乱れやすく、免疫機能が今まで以上に敏感になってしまうことがあります。 また、「血管運動性鼻炎」と言って鼻の粘膜がむくみ症状で、アレルギー検査で陰性になる症状が起こることもあります。 血管運動性鼻炎の原因は、主に妊娠中の精神的ストレスです。 妊娠中は内服薬の使用に注意が必要! 妊娠中の花粉症の症状を少しでも軽減するために、薬を使用したくなる人は多いでしょう。 しかし、妊娠初期の間は赤ちゃんへの影響が強く出やすいことから、薬の服用を禁止されることが多いようです。 そして、妊娠中期以降であれば、産婦人科で作用が弱くて、赤ちゃんへの影響が少ない薬を処方してもらえることがあります。 ただ、耳鼻科にかかる場合には、必ず妊娠していることを医師に伝えましょう。 点眼薬や点鼻薬にも注意が必要! 妊娠中に注意しなければならない花粉症の薬は、内服薬だけではありません。 体内に取り入れるものではないため油断しがちなのですが、点眼薬や点鼻薬にも注意が必要です。 中でも、出産を遅らせる危険性のある「プラノプロフェン」が使われている薬は、使用してはいけません。 もちろん、それ以外の薬でも、念のため産婦人科や薬を処方してくれる医師に確認してから使用しましょう。 心身のバランスを整えること 妊娠中の花粉症対策としてもっとも大切なことは、花粉症を悪化させる原因である自律神経のバランスを整えることです。 自律神経のバランスを整えるためには、十分な睡眠を取って、疲労やストレスを溜めすぎないようにすることです。 それから、妊娠中はつわりで食欲が低下することもあるでしょうが、栄養をしっかり摂ることも大切です。 十分に食事を摂取できない場合には、妊娠中でも利用可能なサプリメントを上手に活用することをお勧めします。 また、整体や鍼灸などの治療院では自律神経を整えるための施術を行っているところもあります。 花粉症の改善に特化した治療を行う鍼灸院や整体院もありますので、試してみるといいでしょう。 まとめ 妊娠中の花粉症の基本的な対策としては、生活リズムや栄養に気を付けて心身のバランスを整えることです。 それでも、花粉症の不快な症状が気になる場合には、産婦人科で相談してみると良いでしょう。 妊娠中は内服薬だけではなく、点眼薬や点鼻薬の使用でも赤ちゃんに危険が及ぶことがあります。 ですので、どの薬を使用する時も、必ず医師に確認することを忘れないようにしましょう。 そして、整体や鍼灸などの治療院でも自律神経を整えることや花粉症を改善することに力を入れているところもありますので、選択肢のひとつに入れておくといいでしょう。
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