腰の痛みには様々なものがあり、それぞれ原因が違います。 しかし、その腰の痛みの原因の大元は、身体の前後左右のバランスの乱れ、身体の中心線・軸のずれであることがほとんどです。 身体の中心線・軸がずれると腰関節全体で身体を支えきれなくなり、特定の部位ばかりに過度な負荷がかかってしまうようになるため、ダメージを受けた部位が炎症を起こし痛みを発するようになります。 また、腰痛は腰痛以外の病気の症状として現れる場合があります。 そのような場合も病気になる原因の大元を紐解けば、身体のバランスの乱れが何らかの要因として関っていることが多々見られます。 では、何が原因で身体のバランスに乱れが生じてしまうのでしょう。 その要因として指摘されているのが<背骨や骨盤のゆがみ><不均等な加重><筋肉の過筋緊張>などです。 これらの要因がどのように関連して腰の痛みを発症させるのかを、ご紹介します。 身体のバランスを乱す原因は?背骨・骨盤の歪み 背骨は頭部を支える頸椎(けいつい)、胸部と背部のバランスを維持する胸椎(きょうつい)、身体を支える働きの腰椎(ようつい)で形成されています。 合計24本の椎骨は椎間板を挟んで筋肉組織や靭帯などで一つに繋がれているため1か所にバランスの乱れが生じれば背骨全てに関ってきます。 例えば頭部を傾けた姿勢で作業することが多いデスクワークでは、中心からずれた位置の頭部の安定を図るために頸椎の一部の筋肉ばかりで頭を支えるので、頸椎の一部の椎間板が障害され頸椎が中心からずれてしまいます。 頸椎がずれると、その下に繋がっている胸椎、腰椎にも次第に前後のバランスの乱れが生じてきます。 また、背骨が乱れると背骨を受け止めている骨盤も歪んでしまいます。 骨盤の歪みによって腰椎の生理的曲線S字が乱れ、腰にダメージを与えてしまうため、腰痛が発生します。 動作の癖による身体の左右不均衡も腰痛の原因に 左右の足への加重が不均等だと、左右のバランスに乱れが生じます。 歩行時、左右の歩幅が違ったりしませんか? 片側の足が地面を離れ着地するまでの間、別の片側の足は片足立ち状態ですが、このような片足立ちの時間が左右で違う歩行パターンや、立っている時、同じ側の足の膝が深く屈曲している場合などは片側の足に加重が偏り、不均等な状態になっています。 人間にはそれぞれ動作の癖というものがありますが、立ち上がる時、いつも同じ足から立ち上がったり、足を組む時、上に来る足が同じ側の足だったりというのは、動作の癖です。 片側だけに負荷がかかかりすぎると背骨の左右バランスが乱れ身体を支える腰椎に大きな負担がかってしまうので腰痛が発症します。 筋肉の過筋緊張は筋肉のバランスの乱れに繋がります 同じ場所への過度な負荷は、筋肉収縮のバランスを乱してしまいます。 筋肉は弛緩と収縮を繰り返しながら活動しています。 身体の軸がずれ腰椎に過度な負荷がかかると、それを支える筋肉もダメージを受け、炎症し、腰の痛みを発生します。 炎症した筋肉は緊張しています。 筋肉の回復は弛緩しているときに行われているため、筋肉の緊張が続くと筋肉の回復に必要な栄養や酸素を受け取ることができず、疲労物質は溜まるばかりになってしまいます。 筋肉の収縮が乱れると炎症や痛みが続き、更に他の筋肉に炎症を拡大させてしまいます。 まとめ 腰痛の症状を改善するためには、自分の姿勢の癖、バランスの乱れを把握し、改善してバランスのとれた姿勢で生活することが効果的です。
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