出産後からなんだか体型が変わってしまった・・・体重が戻らない・・・ このようなことはよくお聞きします。 出産と経験すると骨盤や背骨などの骨組みは出産前と大きく変化してしまいます。 それだけではなく骨盤底は通常の3.26倍まで引き伸ばされ損傷してしまい、大きなダメージが残ってしまいます。 伸びきった骨盤底を鍛えて引き締めないとなかなか体型は戻ってくれません。 骨盤底とは 骨盤底とは骨盤の底にある筋肉、靭帯などがシート状になっている部分をいいます。 骨盤底はハンモックのようなシートになり内臓を支えます。また骨盤底にある特殊な筋肉を使って排便、排尿を我慢したり止めることができる重要な役割も果たしています。 なぜ骨盤底が大事か 出産はこの骨盤底が引き伸ばされます。すると筋肉や靭帯はユルユルに緩みきってしまうのです。すると内臓を支えられなくなって内臓が下がってしまったり、お腹がポッコリしたりしてしまいます。 さらに骨盤のそこが抜けたような状態になってしまうので、体が重くなって腰痛にも悩まされることがあります。 また尿失禁や便失禁になってしまう深刻な事態も考えられます。 そのため出産後には骨盤底トレーニングのやり方が書いてあるパンフレットを渡されます。 しかし実施されることはほとんどなく、骨盤底が緩んだままであることが多いです。 フランスでは、骨盤底をリハビリする取り組みが行われている 骨盤底のトレーニングは自宅で簡単に行うことができるのですが、正しく行わないと全く効果が得られません。 当院では産後の方には必ずと言っていいほど、骨盤底のトレーニングを練習しマスターしてもらうのですが、これを国全体で取り組んでいるところがあります。 それがフランス。 フランスでは少子化対策の一環とし、1980年代から出産後の骨盤底をリハビリする取り組みをしています。 早く母体を回復させ元の体に戻すという試みを行っているのです。 国の負担で行われる骨盤底のリハビリ フランスでは第2子第3子を産んで育てようという気持ちになるには母体の健康と体力回復が大事だということで、産後6週ほど経過すると骨盤底の回復プログラムが開始します。 国の負担により個人の実費はないということなので、ほとんどのママさんは骨盤底のリハビリを行っているようです。 これ以外にも子供を持つ家庭への社会保障が手厚く、現在は出生率も上がり先進国の中でトップクラスにまで成長しました。 子供を持つ家庭の経済面だけでなくママの身体面まで保障してくれるフランスに学ぶことがたくさんありそうです。 追記 2015年11月13日パリの同時多発テロで犠牲になった方々へ追悼の意を表します。 また今回の被害により不安に過ごす方々が一刻も早く、元の生活を取り戻せるよう心よりお祈り申し上げます。 筆者プロフィール 小松吾朗 ココから整体グループ代表 痛い→病院へGO→異常なし→でも痛いです・・・ 皆さんも経験あるのではないでしょうか?痛みや不調をかかえて生きていくのはつらいことです。私はそんな方の役に立ちたくてこの仕事をやっています。医療では対象にならない痛みや不調の原因を追求する仕事です。 臨床で経験したこと学んだこと、書籍やセミナーで学んだことなどを知っていただき改善へのヒントにしていただけたら幸いです。
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筆者プロフィール
小松吾朗
ココから整体グループ代表
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