股関節痛を発症した時は「とにかく応急処置を!」と考えるでしょうが、応急処置の方法が考え付かないことはありませんか。 しかし、慌てていたとは言え、誤った応急処置は症状を悪化させることにもなりかねません。 では、股関節痛の応急処置の方法について見てみましょう。 股関節痛の中でも捻挫は炎症による痛み! スポーツをしている方にもっとも多い股関節痛と言えば、股関節の捻挫があります。 捻挫は何らかの力が加わることで、股関節の筋肉や周辺の組織にダメージが起こって血管が広がるものです。 その結果、広がった血管から痛みや炎症を引き起こす物質が発生して、炎症や内出血などのトラブルになります。 ですので、このような捻挫による股関節痛の場合には、広がった血管を収縮させる応急処置を行う必要があります。 血管を収縮させる応急処置は冷やすこと! 捻挫のように血管が広がって起こる股関節痛の場合には、基本的には患部を冷やす応急処置を行います。 つまり、冷やすのとは真逆の温める処置をしてしまうと、症状は悪化してしまうケースがあるのです。 氷水や冷湿布、氷嚢などを使用して、安静にしながら患部を冷やしましょう。 股関節痛には変形性股関節症の可能性も! 高齢になるにつれて、股関節で2つの骨のクッション的役割を果たしている関節軟骨が衰えていきます。 そして、関節軟骨が運動による負荷に耐えきれず擦り減っていくと、運動時の衝撃を吸収するのが困難になってしまいます。 このまま関節への衝撃が大きくなると、軟骨周辺の骨組織が部分的に壊れたり、柔軟性を失ったりして股関節痛を生じることがあります。 このような症状を変形性股関節症と言うのですが、悪化すると日常的に行う歩行さえも困難になることがあります。 変形性股関節症の応急処置は貧乏揺すり! 変形性股関節症の応急処置は、股関節に常に適度な負荷をかけることです。 そこで、効果的な処置に貧乏揺すりがあります。 貧乏揺すりは軟骨に栄養を供給する効果があって、股関節痛を軽減する効果も医学的に認められているようです。 貧乏揺すりのやり方は、まず両足の裏を床に付けて椅子に腰掛け、痛みを感じる方の足はそのまま床に付けた状態にしておきます。 そして、踵を上下に動かしながら貧乏揺すりをするだけです。 まとめ 股関節痛を発症した時は、まず捻挫のような炎症による痛みであれば冷やして血管を収縮する応急処置が良いでしょう。 変形性股関節症のような関節軟骨の衰えが原因の場合には、貧乏揺すりで股関節に常に適度な負荷をかけるのが良いでしょう。 応急処置は全ての股関節痛で同じ訳では無いですので、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。
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