ストレス性または慢性の下痢は、整体の施術で症状を改善できることもあります。 下痢の原因には様々な種類がありますが、自律神経の不調と腸の血行不良とが原因になることがあります。 整体の技術で骨格を調整することで、これらの不調の原因は取り除けることがあります。 薬をいくら飲んでも下痢がとまらない人は、整体を試してみるのもひとつの選択肢として考えてみるといいかもしれません。 治療後も胃腸にやさしい生活と正しい姿勢を心がければ、辛い下痢に悩まされることが少なくなる可能性もあります。 <整体が効果的なのはどのタイプの下痢? 下痢の原因となる腸の不調は、さまざまな原因によって引き起こされます。 そのなかの少なくとも2つの原因は、整体や鍼灸などの治療院で改善が期待できることもあります。 それは神経の失調による下痢と、内臓の下垂による下痢です。 骨や筋肉のゆがみを治す整体の手法は、自律神経の調子を整えることに効果があります。また背骨や股関節の角度を調節することで、内臓を持ち上げ、正しい位置に戻すことも整体でできることもあります。 自律神経を整えてストレスによる下痢を改善 臓器の機能を整えるのは、自律神経の働きです。しかし精神的ストレス、肉体疲労、更年期障害などの影響をうけると、この神経の働きは乱れます。 腸の動きが鈍くなり下痢がおこるのは、自律神経のなかの副交感神経の働きが強くなりすぎるからです。 施術のやり方はそれぞれの治療院で違ってくるので一概にはいえませんが、例えば神経性の下痢の症状のみられる人には、手技で頭蓋骨、頚骨、胸骨の調整を行うことがあります。 自律神経は脳から頚椎、脊髄を通っています。この神経の経路である骨を整えることで、自律神経は本来のバランスを取り戻し、腸の水分吸収能力を正常に戻すことができると考えられています。 骨盤のゆがみを正して慢性の下痢も治す 慢性の下痢に悩む人の多くには、骨盤のゆがみがみられます。 骨盤が傾いたり開いたりすることで、内蔵が下に下がり、腸や周辺の血管を圧迫していると考えられます。 血行が悪くなると、腸は正常な機能を保つことができません。とくに大腸は水分を十分に吸収することができず、便が下痢となって排出されます。 骨盤を構成しているのは腸骨、恥骨、仙骨、坐骨の4つの骨です。整体ではゆるんでいるこれらの骨の接合部を手技で締め、開きすぎの骨盤を矯正します。 骨盤が締まることで内臓が元の位置へ戻り、腸への圧迫がなくなります。 さらに大腿骨と骨盤の角度を調節すると、血液とリンパ液の流れがよくなり、腹腔内の新陳代謝も向上します。 これによって腸の消化機能が回復し、正常な便が排泄できるようになることが期待できます。 整体で下痢の治療をうけたあとに気をつけること 整体で下痢が治っても、正常な便通を維持するためには、腸をいたわる生活をすることが大切です。 ストレスが原因で下痢をおこした人は、息抜きの時間を普段から多くつくるようにしましょう。 胃腸はストレスの影響をうけやすい臓器です。こまめなストレス発散が下痢の再発防止につながります。 また消化器に負担のかかる食事は控えるようにしましょう。冷たいもの、油っぽいもの、添加物の多い加工食品などの摂りすぎは要注意です。 骨盤のゆがみを指摘された人は、正しい姿勢でふだんから生活する努力が必要です。正しい立ち方と座り方を身につけ、内臓をけっして下垂させないように心掛けましょう。
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