普段からスポーツをする習慣のある人は、いつの間にか腰椎分離症になっていることがあります。 腰椎分離症とは、腰椎の背中側にある、椎弓という細い骨が折れてしまった症状のことです。腰を反らしたり、ひねったりすると痛みを感じます。しかしこうした動作をしない限り、自覚症状が現れにくいのが腰椎分離症の特徴です。 腰椎分離症はスポーツマンに多い疾病 椎弓の骨折は、腰をひねる動作をくりかえすことで起こりやすくなります。激しい動きをするスポーツマンが、腰椎分離症をよく発症するのは当然です。 しかし水泳のクロールやゴルフの素振りなどの動きでも、椎弓は折れることがあります。たとえ主婦やOLの方でも、ジムで泳いだり、定期的にゴルフをしたりする人は注意が必要です。腰をひねる動作で違和感があれば、病院で診察を受けてみるべきでしょう。 腰椎分離症と診断されたらどうする? 椎弓が折れても成長期であれば、安静にすることで、骨を元のように癒合させることができます。しかし30代以上になった成人の場合は、腰椎分離症を完治させることはほぼ不可能です。 完治できなくても心配はいりません。腰椎分離症は十分にコントロールすることができる疾病です。 痛みやしびれがまったくない人は、日常生活をごく普段通りに送ることができます。自覚症状がでている人は、医師の指示に従って腰椎の保存療法にとりかかりましょう。疼痛の強さに応じた消炎薬や鎮痛薬を取り入れることで、手術をせずに済ませることも可能です。 整体院を利用して、腰椎分離症に効果のある腰のストレッチをお願いしてもいいでしょう。腰の筋肉をストレッチでほぐし柔軟にしておくことで、痛みを軽減する効果が得られます。 腰椎分離症の人が気をつけておきたいこと 腰椎分離症だと診断されても、日常生活を大きく変える必要はありません。しかしこの疾病を上手にコントロールしていくためには、腰を守る生活習慣を身につけることがとても役に立ちます。 なによりも重要なのは、腰に負荷をかけないことです。重い荷物を持たないようにするのは当然ですが、自分自身の体重も適正重量以上にしないように気をつけなければいけません。 腰を守るには、腹筋のインナーマッスルを鍛えることも大切です。腹筋は天然のコルセットのように腰椎を保護する働きがあります。筋肉量を増やすことで、エネルギー代謝のアップと、肥満の防止も期待できます。 まとめ 自覚症状がなくても、腰をひねるスポーツが好きな人は、腰椎分離症をすでにおこしている可能性があります。しかしたとえ腰椎分離症だと診断されても、あわてたり心配し過ぎたりする必要はありません。 注意点を守りながら経過観察を続けることで、日常生活を乱さずに腰椎分離症と付き合っていくことができます。
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