生理の悩みは生理痛だけではなく、耐え難いほどに激しい眠気もあるでしょう。 生理痛だけでも大変ですが、眠気もあまりに強いものだと、日常生活に支障が出てしまうこともあるでしょう。 生理の眠気は、どうしても避けられないものなのでしょうか。 また、眠気を乗り越えるためには、どうしたら良いのでしょうか。 生理の眠気はホルモンバランスの変化によるもの 女性の体では、排卵後に女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減って、プロゲステロンの分泌が増えます。 生理前に急激に増えたプロゲステロンが、生理痛の眠気を引き起こしているのではないかと言われています。 プロゲステロンは、体温を上昇させる作用のあるホルモンです。 常に体温が上がった状態になっていることでぐっすり眠れず、翌日に強い眠気が襲ってくることも考えられます。 いつも以上に十分な睡眠を心掛けること ホルモンバランスの関係で、生理痛や眠気が起こることに関しては、どうしても避けられません。 しかし、生理痛や眠気が起こりやすい時期だからこそ、今までと同じような過ごし方では生理痛や眠気が改善する訳がありません。 夜更かしはせず、いつも以上に十分な睡眠を心掛けましょう。 なかなか寝付けない人は、数時間前に部屋を暗くして、テレビやパソコン、携帯などの使用を控えるのも良いでしょう。 腹式呼吸でリラックスするのも効果的! 生理痛による眠気に困った時には、腹式呼吸を意識して脳に酸素を供給しやすくするのが効果的です。 まずは、全身の力を抜いてリラックスし、おへそに手を添えてください。 そして、お腹を風船のように膨らませるイメージで、鼻からスッと息を吸い込みます。 それから、口から細く長くゆっくりと息を吐くのを、10回くらい繰り返してみてください。 眠気に効く漢方薬も! 生理痛のような痛みに効く漢方薬だけではなく、眠気に効く漢方薬もあるようです。 代表的な漢方薬には、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」や「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などがあります。 ただ、漢方薬は体質によって十分な効果が実感しやすいものが異なりますので、体質に合ったものを賢く選ぶことです。 また、漢方薬はあくまでも体質を改善するためのもので、効果が緩やかです。 ですので、すぐに効果が実感できる人ばかりではなく、効果が実感できるまでに1年以上かかる人もいます。 いずれにしても、いつかは効果が実感できるかも知れないと信じて、専門家に相談の上、まずは試してみてもも良いかも知れません。 まとめ 生理痛による眠気はプロゲステロンの引き起こす体温の上昇によるもので、女性の体の構造上避けられないものです。 十分な睡眠を心掛けることも大切ですが、腹式呼吸で気分をリラックスさせるのも良いでしょう。 これでも辛い眠気に悩まされる場合には、眠気の効果の期待できる漢方薬を活用するのもお勧めです。
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