こんにちは。 JIN治療院の浅見仁です。 今回は、この寒い季節に多い「冷えからくる首の痛み」について紹介していきたいと思います。 寒い時期は「冷え性」が原因の首の痛みが増える 今年の冬は暖冬といわれますが、それでも朝・晩は寒さの厳しいこの時期は「冷え性」が原因で首のいたみなどの不調が起こる方が増えています。 冷え性とは 西洋医学では、自律神経の乱れやホルモンの変動によって生じると考えられています。 西洋医学では冷え性は病気としては扱っておらず、診断基準や治療法は特にありません。 それに対し東洋医学では「冷えは万病のもと」といわれ、冷え性に対する取り組みが重要視されています。 体が冷えると血液の巡りが悪くなり、全身に様々な悪意影響が起こります。 血液には栄養素、酸素、ホルモンを全身に運んだり、老廃物や二酸化炭素、疲労物質などを回収する働きがあります。 他にも身体の調子を常に一定に保つ働きや、身体の中に入ってきた細菌やウイルスなどを排除する働きがあります。 そのため身体が冷えて血液のめぐりが悪くなると、首や肩、腰などの痛みやしびれが起こったり、感覚過敏・感覚異常、慢性的な疲労感や、代謝が悪くなり肥満、むくみ、下痢などが起こったり、免疫機能が低下して感染症やアレルギー、ガンなどの病気につながることもあります。 冷え性のチェック 下の項目を見て当てはまる項目が多い方は要注意。当てはまる項目が多ければ多いほど冷え性がひどい状態だといえます。 ・手が冷える ・足が冷える ・良く手足が冷たいと言われる ・寒がり ・トイレが近い ・冷房がつらい ・夜、足が冷えてなかなか眠れない ・下痢しやすい ・風呂に入ってもなかなか温まらない ・足は冷えているが頭はのぼせる ・首の痛みや肩こりがある ・腰痛や膝痛がある ・夕方、足がむくみやすい ・しもやけが出来やすい ・平熱が低い ・夏でも靴下を履いていないとつらい ・生理痛がひどい 冷え性の予防 冷え性に対する予防としては、「身体を冷やさない」まずはこれが第一です。 着るもの 特に首・手首・足首は皮膚が薄く、外気の影響を受けやすいため、マフラー・手袋・レッグウォーマーなどでこの3つを冷やさないように心がけましょう。 また、冬場は寒いからといってただ厚着をすればよいわけではありません。 重ね着のしすぎで身体を締め付けてしまうと逆に血行を悪くしてしまいます。ダウンなど軽くて動きやすく、断熱効果の高い素材の衣類を着て、外気が衣服の中に入らないように気を付けましょう。 食べ物 食べ物の中には「体を温める」性質のものと、「体を冷やす」性質のものがあります。 地下に育つ根菜類は体を温める性質があります。一方、地上に育つ食品は身体を冷やす性質があります。 また、寒い季節や寒い国で育つ食品は体を温める性質があり、反対に暑い季節や暑い気候の国で育つ食品は体を冷やす働きがあります。 冷え性の人は、体を冷やす食品を食べすぎないように気を付けましょう。 その他 お風呂はシャワーだけ、という人は体が十分に温まらないので、湯船にしっかりつかりましょう。 また、同じ姿勢で長時間過ごす人や、運動不足の人は全身を動かせる体操を行うようにすると固まった筋肉がほぐれて血流が増え、冷え性も改善されます。 これらに気を付けることで冷えからくる首の痛みを防ぐことが出来ます。冷えを防いで快適に過ごしましょう。 筆者プロフィール 浅見 仁 「はり・きゅう・マッサージJIN治療院」院長 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 頚椎症、頚椎ヘルニア、ムチウチなど首の症状でお悩みの方が数多く来院し、痛みやしびれ、頭痛などの改善を得意としている。 腰や膝の痛みなどの一般的な症状はもちろんのこと、内臓の不調や婦人科系のトラブルなども幅広く対応している。 施術だけでなく、日常の姿勢や動作、食事や運動など、健康に近づくためのトータル的な視点からとらえたアドバイスを心がけている。
筆者プロフィール
浅見 仁
「はり・きゅう・マッサージJIN治療院」院長
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします