ストレートネックは首が真っ直ぐで良い響きのように聞こえますが、実は悪い姿勢が原因で起こるものです。 本来は適度なカーブを描いているはずの首の骨が、前に真っ直ぐ伸びてしまうのです。 ただ、ストレートネックは首だけではなく、背骨にも歪みが生じていることが多いものです。 では、ストレートネックの原因となる姿勢について見てみましょう。 正常な姿勢だと首、背骨のラインが緩やかなS字! 「正常な姿勢だと、首の骨も背骨も真っ直ぐになっている状態だ。」と思っている人は多いでしょう。 しかし、首の骨も背骨も真っ直ぐになっているのは、よくない状態と言えます。 正常な姿勢では、首や腰は前に湾曲していて、背中は後ろに湾曲しています。 さらに、骨盤は、若干前に傾いています。 ですので、良い姿勢のときは、横から見た時に、首や背骨のラインが緩やかなS字になります。 ストレートネックでは背骨が歪んでいる ストレートネックは、猫背で前のめりの悪い姿勢によって起こるものです。 首の骨は真っ直ぐになっていることが多いのですが、後ろに湾曲していることもあります。 そして、背骨は後ろに大きく湾曲しており、腰は若干前に湾曲している程度です。 さらに、骨盤は後ろに若干傾いており、前に出た状態になります。 そもそも、猫背になると、バランスを取るために顎が前に出やすくなるから、ストレートネックになりやすくなるのです。 日常生活の細かい行動に、骨盤が前に出る原因がある! 骨盤が前に出てストレートネックになる原因は、日常生活の細かい行動にまで潜んでいます。 例えば、パソコンやスマホを見ている時ばかりではなく、本を見ている時もうつむき姿勢になることが多いでしょう。 うつむき姿勢になると、ストレートネックで崩れた首のバランスを立て直そうと、背中や腰のバランスも崩れて骨盤が前に出てしまいます。 また、荷物の持ち方、子供の抱っこなどでも、骨盤が前に出ることがあります。 背骨が緩やかなS字になるような姿勢を心掛けること ストレートネックを改善するためには、本来の首や背骨のラインを崩さないようにする必要があります。 つまり、背骨が緩やかなS字になるような、正しい姿勢を心掛ければ良いのです。 デスクワークやパソコンを使用している場合には、ディスプレイから目までの距離を40cm離します。 そして、パソコンが目よりも若干下になるように設定して、顎は軽く引きます。 椅子に座った時に地面に足が届かなければ、足の下に台を置いて調整しましょう。 椅子は使わずにテーブルでパソコンを使用する場合には、座布団の上に座って腰を若干高めにすると、姿勢が安定しやすくなります。 まとめ ストレートネックは、日常的な動作や悪い姿勢で、首がその名前の通り、まっすぐになってしまう状態のことをいいます。 ストレートネックになると、首以外にも背骨や腰、骨盤などのラインも、本来あるべき位置からずれてしまいます。 ストレートネックを改善するためには、パソコンの画面の位置を調整したり、足台や座布団などを上手に活用して正しい姿勢を心掛けることです。
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