つわりは多くの妊婦さんが経験する妊娠中のトラブルの一つで、自律神経失調症のようなものとする説があります。 自律神経失調症と言えば、ストレスに弱い人やストレスの多い人がなりやすい精神疾患と言うイメージが強いでしょう。 ただ、ストレスに強そうな人でもストレスの少なさそうな人でも、つわりに苦しむ妊婦さんは多いです。 では、妊娠中のつわりは、一体なぜ起こるのでしょうか。 妊娠中は急な体の変化で、自律神経のバランスが乱れやすい 妊娠前と妊娠中では、体は大きく変化します。 ですので、妊娠による急な体の変化に対応しようとする過程で、自律神経のバランスが乱れやすくなります。 そして、副交感神経が過度に緊張して、交感神経が常に優位に働きやすくなることで、自律神経失調症やつわりに悩まされることがあります。 とは言え、妊娠中の自律神経失調症やつわりは出産までの辛抱で、あくまでも一時的な苦痛に過ぎません。 妊娠中のつわりには、ストレスが関係していることも! 妊娠中はどんなにストレスに強い人でも、どんなに日常的なストレスの少ない人でも、ちょっとしたことでストレスを感じやすいものです。 本当なら妊娠中も変わらず楽しく過ごしたいところですが、妊娠による体調の変化がストレスに感じることもあります。 無事出産を迎えられるか、出産の痛みに耐えられるかなどの不安もあるでしょう。 このようなストレスが、自律神経失調症やつわりに結び付いている可能性もあります。 つわりによって、妊娠初期に無理をしないためと言う説も! つわりは妊娠5週前後からスタートして、妊娠16週前後に終わりを迎える妊婦さんが多いです。 もちろん、つわりの無い人もいれば、妊娠全期間つわりに妊婦さんもいますので、つわりの期間には個人差があります。 ただ、平均的な期間で言うと、妊娠16週前後までは妊娠初期で、まだ胎盤が完成していない不安定な時期です。 この時期に無理をしてしまうと、流産の危険性があります。 ですので、妊娠初期のつわりは自律神経失調症の症状以外に、不安定な時期に無理をしないためと言う説もあります。 妊娠初期の体調変化には、hCGホルモンが関係している 妊娠すると体内に増加するhCGホルモンは「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」とも言われ、妊娠を継続するために大切なホルモンです。 このホルモンの分泌量は妊娠10週にピークを迎え、その後は少しずつ減っていきます。 hCGホルモンの分泌の多い時期とつわりの時期が共通することから、妊娠中の自律神経失調症やつわりにはhCGホルモンが関係していると考えられています。 まとめ 妊娠中の自律神経失調症やつわりは、急な体の変化、妊娠や出産の不安、妊娠中に増加するhCGホルモンなどが原因として考えられています。 普段あまりストレスを感じたことが無い人でも、体が大きく変化する妊娠中ばかりは、ちょっとしたことでストレスを感じることも多いものです。 また、妊娠中のつわりは、胎盤が完成しておらず、不安定な妊娠初期に無理をしないためとも言われています。 いずれにしても、妊娠中は無理をせず、ゆったりと過ごして出産に備えることが大切です。
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