一言に冷え性と言っても、冷え性には様々なタイプが存在します。 ですので、自分の冷え性のタイプをきちんと把握していないと、自分に合わない漢方を選んでしまうことがあります。 では、冷え性のタイプと、タイプごとの漢方の選び方を見てみましょう。 お血(おけつ)タイプは、血行を促す漢方が効果的!< 冷え性の中でも、特に手足の冷えを感じる人は多いのではないでしょうか。 このタイプの冷え性は「お血」と言って、気性の激しい人や中肉中背の人、汗が多い人、神経過敏な人などに起こりやすいものです。0 お血タイプの冷え性の場合には、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」などの漢方を選ぶと良いといわれています。 緊張やイライラなどの精神症状がある場合には、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」がいいでしょう。 気滞タイプは、熱のバランスを整える漢方が効果的! 下半身だけで考えると冷え性なのに、顔は熱を持った感じがすることはありませんか。 さらに、怒りっぽかったり落ち込みやすかったりと精神的に不安定で、赤ら顔であれば、気滞タイプに該当します。 桂枝茯苓丸の漢方で血行を良くして、全身の熱のバランスを整えるのが良いでしょう。 ストレスが溜まりやすく胃腸が弱い人は、「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」も試してみる価値があります。 気血タイプは、血液を補給して水分や血液の流れを良くする漢方が効果的! 冷え性で手足に限らず全身の冷えが強く、体が芯から冷えると言う人はいませんか。 こんな人は「気血タイプ」で、平熱が35℃台の人が該当しやすい冷え性のタイプです。 また、痩せている人や元気が無い人、色白の人、ちょっとした動きで息切れしやすい人なども、該当しやすいタイプです。 気血タイプの人に効果的な漢方は、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」です。 この漢方では、血液を補給しながら水分や血液の流れを良くする効果が期待できます。 腎虚タイプは、胃腸を温める漢方が効果的! ウエスト周りの冷え性で、トイレが近かったり、下痢が多かったりする場合には、腎虚タイプだと考えられます。 腎虚タイプには、小柄で華奢な人、猫背の人、体力不足の人などが多いです。 腎虚タイプの人にお勧めの漢方は、「大建中湯(だいけんちゅうとう)」や「安中散(あんちゅうさん)」などです。 これらの漢方には、時間をかけて胃腸を温めていく効果があります。 他には、腎を活性化して全身に熱を補う、「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」もお勧めです。 まとめ 冷え性のタイプには、′激^イプ、気滞タイプ、気血タイプ、腎虚タイプの4つのタイプがあります。 お血タイプでは血行を促す漢方、気滞タイプでは熱のバランスを整える漢方、気血タイプでは血液を補給して水分や血液の流れを良くする漢方、腎虚タイプでは胃腸を温める漢方がいいとされています。 まずは自分がどのタイプの冷え性に当てはまるかを知ることが大切です。 実際に漢方を飲むときには、専門家に相談しながら選ぶことをおすすめします。
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