「寝違えただけなのに熱が出る。」と言う人はいませんか。 寝違えで炎症を起こした部分が熱を持っているのであれば、何となく分かるでしょう。 しかし、患部だけではなく、体温が上昇してしまうこともあるようです。 では、寝違えで熱が出る時に考えられる原因について見ていきましょう。 椎間板ヘルニアで熱が出ることが! 「寝違えて熱が出る。」と言う人は、もしかしたら椎間板ヘルニアなのかも知れません。 2つの椎骨の間には「椎間板」と言うクッション的な機能を果たす部分があり、椎間板は外側の繊維輪と内側の髄核からできています。 椎間板ヘルニアになると繊維輪が裂けて、髄核が飛び出して神経を圧迫するため、激しい痛みや痺れの症状が起こりやすくなります。 さらに、風邪や体調不良で熱が出ると、炎症による痛みや痺れは酷くなります。 化膿性脊椎炎で熱が出ることも! 寝違えで熱が出る上に、背中や腰にかけて激しい痛みが伴う場合には、背骨に細菌感染の起こる化膿性脊椎炎の可能性が考えられます。 化膿性脊椎炎は抵抗力の弱い人、高齢者、病気持ちの人に起こりやすい病気だと言われています。 ただ、化膿性脊椎炎の症状は人それぞれで、全ての人に高熱や激しい痛みがある訳ではありません。 微熱や軽い痛みで済んでしまう人もいれば、慢性痛のみだと言う人もいます。 亜急性壊死性リンパ節炎の可能性も! 寝違えで熱が出る中で38℃以上の熱が出る場合には、亜急性壊死性リンパ節炎の可能性も考えられます。 亜急性壊死性リンパ節炎は、特に10代から30代にかけての女性に発症者が多い病気です。 高熱は1週間くらい続くことが多いのですが、放置していると1ヶ月以上も続くことがあります。 高熱以外にはリンパの腫れ、肌の発疹などの症状が見られることがあります。 また、リンパの腫れは、首のリンパがもっとも腫れやすく、脇の下のリンパが腫れる人も多いです。 病気による寝違えは、病気を治さないことには治らない! 病気による寝違えなのに、患部を冷やしたり安静にしたりなど、通常の寝違えと同じようなケアで治そうとしている人はいませんか。 何もしないよりは楽になることもあるかも知れませんが、あくまでも一時的なケアに過ぎません。 病気による寝違えは、原因となる病気を治さないことには治る訳がありません。 早めに適切な治療を進めて、熱が出る寝違えの症状を治しましょう。 まとめ 通常であれば寝違えで熱が出ることは珍しく、寝違えで熱が出る場合には何らかの病気の可能性を疑った方が良いでしょう。 考えられる病気としては、椎間板ヘルニアや化膿性脊椎炎、亜急性壊死性リンパ節炎その他感染症などがあります。 これらの病気には、体の弱い人だけではなく、若い発症者の多い病気もあり、注意が必要です。 もちろん、病気による寝違えであれば、病気を治さない限りは治りませんので、早めに適切な治療を進めましょう。
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