一般的に、鍼灸院に痛みの治療で見えられる方の中で、痛み止めを服用することに抵抗をもたれている方が非常に多いです。 しかし、私としては、急性的な痛み、慢性的な痛み、どちらに対しても、鍼灸治療に加え、「痛み止め」と「安静」を上手に組み合わせることが、改善には必要なことだと考えています。 そもそも、数日間痛み止めを飲んでも、通常のケースでは問題はないのです。 自病があったり、妊娠中、授乳中は痛み止めを例外的に外す必要がありますがそうでない場合は、痛み止めは急性期、慢性期どちらの場合でも飲んだ方がいいと考えています。 今回はこの考えのメカニズムをお話ししていきます。 我慢しないで痛み止めを飲んだ方がいい理由 人間の体は、全てが電気信号でやりとりされています。 例えば、痛い、気持ち悪い、だるい等の不快症状、気持ち言い、うれしい、楽しい等の快楽症状等、このような感情は、電気信号に変わり、脳に伝えられます。 そのため、昼間の間に脳に不快な信号が送られれば送られるほど、脳はストレスをうけ、自然治癒力は下がります。 ですので、なにか不快な症状がある場合は、その信号を誤魔化したり、止める事が大切になります。 痛み止め・鍼灸治療、そして安静を組み合わせる 痛み止めは、痛いと言う信号を脳に送る事を誤魔化したり、信号そのものを遮断する効果があります。 鍼灸治療は、鍼を刺し、刺激を行うことで、鍼麻酔物質と言う痛み止めの成分を自分の脳内で作る事が可能になります。 安静は、動かないことで痛いと言う信号を脳に送らせないために取る手段です。 そのため、この三つを組み合わせる事でより良い治療結果が予想できます。 実際、当院に来る患者さんの様子を見ると、「鍼灸治療だけ受ける」もしくは「薬だけ使う」よりも、痛み止めを併用して鍼灸治療を受けられる方が急性の痛み、慢性の痛みは改善がされています。 さいごに もし、痛み止めがそんなに悪いものならば、市販でも売られないですし、厚生労働省でも認可はされません。 モルヒネ等の強い痛み止めは、別ですが通常の痛み止めはよほど長期間飲んだり、特異体質、自病等がなければそんなに問題はおきません。 例えば、神経痛でも内容により痛み止めとの併用治療は鍼灸治療だけよりも有効です。 その他、頭痛、関節痛等でも同じと私は思います。 どちらにしても、何らかの問題がない場合は、急性、慢性どちらも痛み止めとの併用治療が望ましいです。 今回は、痛みの治療についてのお話ですが、参考までにお読み下さい。 筆者プロフィール 水野 裕章 北斗鍼灸院院長 静岡県焼津市で、不妊治療と各種痛みの治療を行っています。 開院以来、140人以上の方が出産されております。(2016年1月現在) 不妊治療でお悩みの方が一日も早くママになれるよう、妊娠する為の専門的な治療、妊娠中のケア、産後のケアをいろいろな角度から行っております。
筆者プロフィール
水野 裕章
北斗鍼灸院院長
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします