不妊治療における専門病院の種類について 不妊治療の専門病院について誤った認識をされている方が結構多いのでここで整理してみます。 不妊専門病院の種類は、大きく分けて3種類。 よく皆様が誤解しているのが、不妊専門病院は、低刺激系か、刺激系の2種類と思っている事です。 実は、この2種類でなくKLC系列の治療、低刺激系、刺激系の3種類あるのです。 低刺激系イコールKLC系列とは違います。 では3つそれぞれの特徴についてみていきましょう。 3種類の不妊専門病院・それぞれの特徴 KLC系列の専門病院 KLCという、東京の新宿にある不妊治療専門クリニック「加藤レディスクリニック」の系列の純粋な治療では、刺激周期でもhCG(絨毛性性腺刺激ホルモン))を使わない治療方針を持っています。 刺激周期とは、一般的に、月経時から採卵までの間、毎日、排卵誘発剤の注射を行う方法です。 出典:HP「京都アートクリニック高輪」 http://ivf-kyono.com/medical/ivficsi.html hCGとは、妊娠が成功すると急激に分泌されるようになる糖タンパク質のことで、絨毛性性腺刺激ホルモンとも呼ばれています。 出典:HP「mamari」http://mamari.jp/4117 刺激周期では、薬は使いますが基本的にhCGを使わないのが特徴です。 KLC系列でも、中にはhCGを使う病院がありますが、本来のKLCの純粋な治療ではhCGは使いません。 もしKLC系列と書いてあっても、hCGを使う病院は、純粋なKLCさんの治療から外れているのでご注意下さいね。 低刺激系の専門院 普通の低刺激系ではこのhCGを初め少しですが使います。 hCGを使わない治療が、KLC系列の特徴ですので、低刺激系イコールKLC系列でないと言う事をよく理解しましょう。 刺激系の専門院 hCGを基本的に使います。そして、その他にも刺激内容により低刺激系の病院よりも基本的に薬が多いことが特徴です。 どの治療法がいいの? では、どの治療がいいか? それはまだ、答えが出ていません。 HP、クチコミ等を参考にしてよく考えて治療を受けましょう。 低刺激系と刺激系では何が違うの? 簡単に言えば、薬の量です。 刺激系では、低刺激系に比べ、基本的に薬が多いです。 しかし、刺激系の病院でも、それなりの病院なら薬を多く使っても効果が出ない場合、低刺激系に刺激法に変えてくれる病院もあります。 低刺激系でうまく行かないから、刺激系がよいのか? よく単純に皆様このように考えますが、そんなに単純な事ではないのが現実です。 鍼灸治療の必要性は? 鍼灸治療には、一時的に自律神経系、ホルモン系等を整えたり、血流改善、冷えの改善等の効果が期待できます。 鍼灸治療は、不妊専門病院での補助的治療と私は思います。 ですので、当院では積極的に専門病院での検査、治療をお勧めいたしております。 医師は、基本的に私たち以上に専門的な事を知っています。 ですから、その医師の指導を仰ぎつつ治療を行うことが大切だと私は思います。 さいごに 不妊治療は、まだまだわからない事が多い治療です。 しかし、年々いろいろな事がわかりつつあり、治療もどんどん進歩しています。 とは言っても、普通の治療と違い、新しい生命を生み出す治療ですからどこまでも難しい治療でもあります。 治療を始めて、すぐに子宝に恵まれる人、ママになるまでに時間のかかる人、いろいろなケースがあります。 だからこそ、正しい知識を持っておくことが大切になります。 筆者プロフィール 水野 裕章 北斗鍼灸院院長 静岡県焼津市で、不妊治療と各種痛みの治療を行っています。 開院以来、140人以上の方が出産されております。(2016年1月現在) 不妊治療でお悩みの方が一日も早くママになれるよう、妊娠する為の専門的な治療、妊娠中のケア、産後のケアをいろいろな角度から行っております。
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刺激周期とは、一般的に、月経時から採卵までの間、毎日、排卵誘発剤の注射を行う方法です。
出典:HP「京都アートクリニック高輪」
http://ivf-kyono.com/medical/ivficsi.html
hCGとは、妊娠が成功すると急激に分泌されるようになる糖タンパク質のことで、絨毛性性腺刺激ホルモンとも呼ばれています。
出典:HP「mamari」http://mamari.jp/4117
筆者プロフィール
水野 裕章
北斗鍼灸院院長
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