日本人の多くが経験する肩こり。腕が上がらなくなるまで来ると、日常生活にも支障が出ます。肩が痛くて腕が上がらない、無理に動かすと痛む等は四十肩や五十肩にも多いのですが最近は若い人にも多いようです。 四十肩か五十肩?腕が上がらなくなる原因とは 肩は通常、外に回す外旋運動と内側に回す内旋運動が出来ます。加齢で肩や腕を酷使することにより、関節や周辺の組織に筋肉が炎症を起こします。一時的に酷い痛みが走り、修復されると痛みは治まりますが繰り返し起こるのも特徴です。肩関節、肩甲上腕関節周囲炎という炎症によるもので片方だけに出ることが多いのですが、庇うと反対も痛くなりいたちごっこになるのも四十肩、五十肩の困ったところといえるでしょう。 若年者に増えている肩関節周囲炎 慢性的な運動不足に加えて、同じ姿勢で利用するスマホやタブレットの普及に合わせて若い世代にも肩こりから腕が動かない、肩が上がらなくなる症状を訴える人が増えています。歩く事が少なくなり、腕を降る・前後に動かすことが少なくなっている事も筋肉の老化に加えて神経組織に炎症を起こしやすくなっている原因とも言えます。肩の関節は、前後左右に動くと他の関節より稼動する範囲が非常に広いので負担もそれだけに日常生活で多くなっています。その疲労が抜けない、筋肉が鍛えられない、または鍛えすぎる余りに炎症も起こしやすいと言えます。 肩が上がらなくなった時の処置 炎症を起こしているので無理に動かすと激痛が酷くなります。痛みが続くのは急性的な状態ですから、湿布で冷やしたり痛み止で対処します。激しい痛みが続いている間は、動かさずに安静にするのが1番です。自然に痛みが鈍くなると、慢性期に入るので今度は肩を冷やさないように温める事をメインにします。入浴で肩を温めたり、場合によっては温湿布やカイロも使えます。出来れば早めに整形外科や治療院で診察を受けてリハビリをしていくのが大切。無理に動かさずに、ゆっくりと筋肉や組織を回復させていきます。整形外科では鎮痛剤に湿布、時には飲み薬で痛んだ神経の炎症を抑えて正常な状態に戻していきます。素人判断で無理をすると、癒着したり更に炎症を酷くします。 普段から気をつけること 肩こりをしないようにするのが1番ですが、神経組織が炎症を起こすのは肩や腕の使いすぎです。同じ姿勢を長く続けない、腕をゆっくりと回して関節回りを柔軟に保ち筋肉を意識しておく事が大切です。 まとめ 急に肩が上がらなくなると焦りますし、つい無理をして動かしてしまいます。これが更に症状を悪化させます。早めに回復するためには、病院や治療院に行き、専門家の意見を聞くことをおすすめします。
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