上がった体温を下げて調整するために汗をかくのですが、冷え性で足先が冷たいのに汗をかく、というケースがあることをご存知ですか? では、なぜ冷えている脚足に汗をかいてしまうのでしょうか。 また、どのように解消していけばいいのでしょうか? 足は汗腺が多いから汗をかきやすい 足は全身の中でも特に冷え性による症状を感じやすいと同時に、汗をかきやすい部分です。 実は、足の裏には、比較的汗腺が多いからなのです。 しかも、足は靴下や靴で覆っていることが多い場所で、通気性が悪くて水分を外に逃がしにくくなる分、蒸れやすくなります。 足の温度調整機能が狂っていることも! 冷え性による症状を感じやすい足で汗をかきやすいのには、足の温度調整機能も大いに関係しています。 そもそも、私たちの体温は36℃くらいになるように調整されており、気温によって体温が上がると汗によって下げようとします。 ただ、足の温度調整機能が狂って足だけ発汗の起こる温度が低くなると、足が冷たいのに汗をかくことが多くなります。 足の温度調整機能が狂う原因としては、足が冷えることに慣れてしまっていることが考えられます。 温冷交代浴で足の温度調整機能を取り戻せることも! 「足の温度調整機能が狂って、冷え性なのに汗をかきやすい。」と言う場合には、足の温冷交代浴を行ってみると良いでしょう。 温冷交代浴は、温かいお湯と冷たい水を交互に足に当てるものです。 温冷交代浴で人工的に毛細血管の収縮を引き起こすと、皮膚の温度調整機能を取り戻すことが可能です。 温冷交代浴を行う時は、温かいお湯を入れた洗面器と冷たい水を入れた洗面器を用意して、交互に足を浸けるのも良いでしょう。 あるいは、温かいシャワー、冷たいシャワーに交互に足を浸けるのもお勧めです。 65℃のスープでも足の温度を高くすることが可能! 冷え性でなくても汗かきでなくても、足先の平均的な温度は25℃くらいと言われており、足先は他の部分以上に温度が低くなりやすい場所です。 ただ、10代後半から20代の女性を対象にしたある実験では、65℃のスープを摂取した結果、足先の温度が最大2℃も上昇したことが分かりました。 確かに、温かい飲み物を摂取した後は、体が芯から温まるように感じることは多いでしょう。 足先にまで十分な効果が実感できるのですから、ぜひ普段の食事に1品でも温かいものを取り入れたいところです。 まとめ 足はもっとも冷え性を感じやすい場所でありながら、足汗に悩まされる人は多いでしょう。 その原因としては、足に汗腺が多いこと、足の温度調整機能が狂っていることなどが考えられます。 乱れた足の温度調整機能を取り戻すためには、温冷交代浴で足に温かい刺激と冷たい刺激を交互に与えていくのも良いでしょう。 あるいは、65℃くらいの温かい食べ物、飲み物を、普段の食事や水分摂取に取り入れてみるのも効果的です。
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