風邪をひいても、ケガをしても、自然と体は治りますよね? これは自然治癒力という体が自身で治す仕組みを持っているからです。 皆さんの体の中にもたくさんのお医者さんがいて、いつもあなたの体をケアして守ってくれています。 今回は人の自然治癒力を高めるオステオパシーというものについてお話します。 オステオパシーって何 オステオパシーはマッサージやカイロプラクティックのような手技療法のひとつ。 自然治癒力を利用して体を不調や病気から守ろうという考えです。 米国で誕生し欧州、豪などの先進諸国では医療現場で行われ、患者さんの健康を支えています。 体にやさしいオステオパシー オステオパシーはとても繊細な触診と解剖学の知識を基に、身体の基礎になっている骨、関節、神経、筋肉、筋膜、血管、リンパ、皮膚などを細かくチェックします。 そして働きが悪くなっているところを見極め、整えます。 あとは自然治癒力で治っていくのを観察します。正常な治癒反応があればあとは体に任せてそっと見守るという、とてもやさしい治療法です。 私がオステオパシーを勉強し取り入れたも、子ども、妊婦さん、産後の方には、このような体にやさしい施術方法がとても役に立つと思ったからです。 ある家族の悲しい話 オステオパシーという、体にやさしい治療が誕生した背景には、実は悲しい話があったからです。 オステオパシーを最初に始めたのが、アメリカ人医師のA・T・スティル先生という方です。 彼は南北戦争の軍医であり仲間たちの死を多く経験してきました。そして戦争が終わり家に戻ると3人の子どもが脊髄髄膜炎にかかってしまい苦しみました。 懸命に投薬治療をしましたが、3人とも亡くなってしまいました。更に悲劇はつづき、次の子どもも肺炎による死で失ってしまったのです。 オステオパシー誕生 スティルは「そもそも自然治癒力が高ければ病は大きくならず済んだのではないか。なぜ私は子供たちの自然治癒力が低下していたことに気づかなかったのか!」と悔やみました。 それから彼は研究を重ね、病気ばかりを見るのではなく人を診る事に重きをおきました。 体のよい取り扱い方、すなわち骨、関節、神経、筋肉、筋膜、血管、リンパ、皮膚のよい取り扱い方を見出し、オステオパシーという体にやさしい治療が誕生日したのです。 この新しい考えはアメリカ全土に広がり、現在ではアメリカ国内に29ものオステオパシー大学、研究機関があります。 イギリスやフランスにも大学があり、日々研究されているのです。 残念ながら日本ではまだ大学や研究機関もなく、一般的ではありませんが少しずつ普及してくるかもしれませんね。 筆者プロフィール 小松吾朗 ココから整体グループ代表 痛い→病院へGO→異常なし→でも痛いです・・・ 皆さんも経験あるのではないでしょうか?痛みや不調をかかえて生きていくのはつらいことです。私はそんな方の役に立ちたくてこの仕事をやっています。医療では対象にならない痛みや不調の原因を追求する仕事です。 臨床で経験したこと学んだこと、書籍やセミナーで学んだことなどを知っていただき改善へのヒントにしていただけたら幸いです。
筆者プロフィール
小松吾朗
ココから整体グループ代表
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