骨盤矯正の効果 日本では骨盤矯正がかなり浸透しており、骨盤を矯正する事で美容や健康にも良いとされています。 そのせいか産後に骨盤矯正をする方も増えてきています。 ただ、当然ではありますが骨盤を矯正すれば何でもかんでも良くなる…というわけではなく、産後にしても然りです。 海外と日本でこんなにも違う産後ケア ヨーロッパの方では、産後ケアが充実しており、例えばフランスでは産後にリハビリを行ないます。 しかもその費用は全額保健で賄われるそうです。 このリハビリで何をするのかというと、骨盤底筋群や腹筋の回復。将来的な尿漏れや内臓下垂を防ぐためだそうです。 対して日本はというと…ほとんどの場合病院では特に何も言われない事が多いようですし、特別何もケアをしていない方が多いのではないでしょうか。 海外ではリハビリまでするのに日本では特に何もしない…となると日本人はほとんどの方がキチンと産後の体を回復出来ていないという事になります。 見た目上元に戻っていても必ずしも元に戻ったとは言えないようですね。 まずは産後の自分の体がどうなっているかを把握する事 産後の体は激変しています。 にもかかわらず、何となく出産で歪んでそうだから…TVや雑誌でやっておいた方がいいと言ってたから…などの理由で産後に骨盤矯正を受けに来られる方が多いように感じます。 もちろん骨盤を矯正しておく事は非常に重要です。ただ、妊娠出産で変化したのは骨盤だけではありません。 簡単にまとめると以下4つです。 ・全身の筋力が想像以上に弱る ・一部伸びてしまう筋肉がある ・全身の関節が一時的に緩む(妊娠中から) ・女性ホルモンの激減(自然に回復する) 上記のような問題は骨盤を矯正するだけでは完全に戻せません。 もちろん自然に回復もしますが、特に筋肉の問題は妊娠前の状態まで完全に戻るとは言えません。 骨盤矯正以外にすべき3つの事とは⁉︎ 産後の体を回復させるために、骨盤矯正以外にすべき事とは ・伸びてしまったお腹の皮膚のケア ・伸びてしまった骨盤底筋のケア ・伸びてしまった腹筋のケア 今回はまず特に重要な 「骨盤底筋」(骨盤の中にあり、子宮を支えたり排尿排便に関わる筋肉)の回復の仕方をお教えします。 尿漏れや下腹ぽっこりの原因となりやすく、一人産むごとに伸びてしまうと言われているため回復が必要です。 方法は、一般的によく言われているのはトイレを我慢するようにギュッと力を入れる事。 ただここでは私が患者さんにお教えしている方法をお伝えします。 「骨盤底筋」を鍛える体操とは? まずは立った状態でかかとをくっつけ、つま先は外向きに。 次にお尻をキュッと締め、内ももをピッタリくっつけるように引き締めます。 両手を下腹部に当てトイレを我慢するように力を入れます。この時 下腹部が引っ込むのを感じられればしっかり骨盤底筋を使えています。 その状態で10秒キープ。これを1日に10セット行なう。 座ってやる場合は、イスなどに腰掛け内ももに水の入ったペットボトルを挟み両膝をくっつけます。 クッションなどでも可。 そのまま背筋を正し、トイレを我慢するようにギュッと力を入れ10秒キープ。 どちらをやっても効果的ですが、立ってやる方法はお尻も鍛えられるのでそちらもオススメです。 筆者プロフィール 中野 耕助 新浦安こころ整体院長元テーマパークダンサー 大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒 様々な治療院などで経験を積み、2010年 託児付き整体院 こころ整体 を開業。 産前産後ケア、美容整体など女性のための整体院として運営しております。NHK朝の情報番組「あさいち」にも出演経験あり。 また、ママさんサークルでダンス講師などもしており、踊る整体師として活動しております(笑)
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筆者プロフィール
中野 耕助
新浦安こころ整体院長
元テーマパークダンサー
大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒
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