【動画あり】腕の付け根の痛みが起きたときに考えられる7つの原因とその解消法
こんにちは!
モズク治療院の新人整体師、小宮りんです。
「朝起きたら急に腕の付け根が痛くなっていた」
「腕の付け根が重だるくて・・・」
こんな経験はありませんか?
腕の付け根とひとことでいっても、腕の付け根の前の方や後ろの方など、
痛い部分も様々でしょう。
急に痛み出して、どうしようもない・・・そんなときに知っておきたい、
腕の付け根の痛みが起きたときに考えられる7つの原因とその解消法についてお話ししたいと思います。
まずはストレッチを2つご紹介します。
急な炎症が起きている場合は、セルフケアをすることでかえって悪化する可能性もありますので、
自分の身体に声を聞きながら行ってくださいね。
腕の付け根の痛みに試したいセルフケア2選!
腕を上げようとした時の腕のつけ根の痛みの解消法
腕の付け根の強張りを解消する簡単な体操
腕の付け根が痛いときに考えられる7つの原因
1.首周辺に負担がかかっている
長時間のパソコンの使用や運動不足といった風に長く同じ姿勢でいる事によって、首周辺にある筋肉に負担がかかり、肩甲骨の位置が下がることで痛みがでてしまうことがあります。
肩甲骨を引き上げる筋肉が下がってしまうと、肩の関節が圧迫され、中の神経や筋肉に負担がかかり痛みがでてしまうことがあるのです。
また、肩甲骨の周りの筋肉が柔軟だと全身の身体パフォーマンスもダイナミックに動かす事が出来ますが、肩甲骨の周りの筋肉が凝り固まっていると、呼吸が浅くなったり、肩凝りを生じてしまい、腕の付け根にも痛みを生じてしまうことがあります。
この肩甲骨も首の背骨から肩にかけて広がっている筋肉とつながっているので、善するには首から肩にかけて全体的に筋肉を緩めてあげたり、筋力を高めてあげる事が大切です。
肩周りは日常生活で大きく使う機会が少ないので、腕の付け根を含めて、首・肩周りの筋肉を柔軟にするために意識的に動かすようにしていくといいでしょう。
もしも腕の付け根の痛みの症状が悪化している場合や自己ストレッチではなかなか回復が見込めない場合には、整体や整骨院に相談することをおすすめします。
2.四十肩・五十肩
四十肩、五十肩といった風に、四十代から五十代の方に起こりやすい症状が原因であるケースも考えられます。
腕を動かしたら肩が急に痛くなった、重い物を持った時に激しい痛みが生じた、もともと肩には違和感があり、ある日突然腕のオーバーアクションが出来なくなった、などといった症状が起きます。
特に若い時に肩や腕を酷使するスポーツや重い荷物を持つといった労働をしていた人が、この四十肩や五十肩になってしまうと治りにくいといった特徴が挙げられます。
四十肩や五十肩には女性がなりやすい傾向があります。
また、日常生活で肩や腕の動作が少なく、肩関節に柔軟性が低い人もなりやすい傾向にあるといいます。
四十肩や五十肩といった症状で悩む人は比較的多いので、そうなる前に予防する対策としては、普段から肩や腕を意識して動かすようなストレッチや運動を取り入れる事です。
全身運動としては、ヨガやダンス、ピラティス等のエクササイズがお勧めです。
もちろんラジオ体操でもOKです。
肩や腕があらゆる方向へフレキシブルに動かせるようなコンディションをキープし続ける事を常に意識しておいて下さい。
もしも四十肩や五十肩になってしまったら、痛みの辛い急性期は安静にし、慢性期になったら少しずつ意識して動かすようにしてください。
整体や整骨院など専門家にみてもらうことで、より早く回復に向かうことが期待できるでしょう。
3.石灰沈着性腱板炎
五十肩と症状が似ている石灰沈着性腱板炎を原因として考えられることがあります。
いきなり痛みが生じる場合が多く、五十肩のように違和感を予兆として感じることがないのが特徴です。
症状としては、強烈な肩関節の痛みが発症してその後腕が思うように動かせなくなります。
赤く患部が腫れる事もあります。
痛みの種類や症状もパターンがあって、激しい痛みが1~4週間続く急性型と中度の痛みが1~6ケ月続く亜急性型、運動した時に痛みが6ケ月以上続く慢性型があります。
主に40歳から60歳といった更年期を迎えた女性が発症率が高いようです。
特に女性は更年期に突入すると、ホルモンバランスが崩れて体内のカルシウム量が不足してくるので注意が必要です。
酷くなる前に早めに整形外科を受診して、レントゲンと取ってもらってから施術を開始するといいでしょう。
4.インピンジメント症候群
野球やソフトボールでボールを投げる時に腕がしっかり上がらない、腕を上げようとすると途中で痛みを生じるといった場合には、インピンジメント症候群の可能性があります。
これは、野球や砲丸投げ、ソフトボールといった球技系のスポーツ選手によくみられる症状です。
肩峰が突き出す事によって、上腕骨と肩峰の腱板や肩峰下滑液包が挟まれて滑液包に浮腫や出血といった症状が起きてしまい痛みを生じるようになるのです。
もしも腕をフルに使うスポーツ選手の場合には、回復するまで安静にしている事が大切です。
この症状が進行してしまうと腱板部分が断裂したり肩峰下に骨の棘が出てきてしまうので、悪化する前に早めに治療する事が大切です。
治療法としては温熱療法によって腕周りの血行を促進させたり、肩峰周りの水分保持力を高めるためにヒアルロン酸や副腎皮質ステロイド薬の局部注射といった施術法が行われます。
もしも症状が悪化していた場合には、外科手術といった大掛かりな治療が必要になる場合があるので、腕が思うように動かせない、肩周りが痛むといった時には、早めに病院に行きましょう。
5.乳がん
乳がんの初期症状として、腕の付け根と乳房の辺りが痛むようになったといった声を良く聞きます。
肩甲骨から鎖骨にかけて違和感を感じた場合にはリンパ線に異常がある可能性も考えられます。
乳がんの性質としてリンパ筋に発症する事が多いので、脇や胸、鎖骨部分に癌細胞が定着する性質があります。
癌細胞がリンパ筋を犯す事によって、腋窩リンパ筋が肥大化する、わきの下にしこりが出来る、腕がむくんだり、腕の付け根の痛みや肩こりを生じるようになる事があります。
乳がん細胞の転移によって、肩や背中、腰に痛みが生じたり、肺に転移した場合にはさらに呼吸困難に陥ったり咳が止まらなくなる事もあります。
特に乳がんは日本人女性の場合には16人に1人といった高確率で発症しているので、コンスタンスに乳がん検診を受ける事が大切です。
どちらにしても腕の付け根の痛みがひどい時や長引く時には、筋肉痛以外の大きな原因が潜んでいる可能性が高いので、早めに病院で検査する事が大切です。
6.肝臓の疲労
肝臓は食べた物や飲んだ物を分解してエネルギーとして代謝したり、アルコールや薬、老廃物をを解毒したりする役割があります。
肝臓では胆汁が生成されるのですが、胆汁には消化吸収が難しい脂肪分を消化する役割や老廃物を流す役割をします。
肝臓が弱ってくると、脂肪分やアルコール、薬といった消化や排出しにくい物が次第に体内に蓄積されてしまうのです。
いつも脂肪分の多い食事ばかりしていたり、お酒を好んで飲んでいると肝臓に大きな負担がかかってしまいます。
そうすると右肩や肩甲骨、腕の付け根まで痛むようになるケースがあります。
右肩や右の腕の付け根ばかりが痛む時には、肝臓に負担がかかっていないか、生活を見直してみましょう。
暴飲暴食やお酒の飲みすぎによって肝臓にダメージが起きると、肝臓の上にある横隔膜が刺激されて右肩周辺にまでその痛みが生じることも起きてくるのです。
特にアルコールの分解には、長い時間と多大なエネルギーを使うので、前の日のお酒が完全に抜けていないのに、またお酒を飲んでしまうといった事を繰り替えしていたら、きっとそのうち肝臓に大きなダメージがかかってしまいます。
改善するには、とにかく肝臓を休ませてあげること。
休肝日を肝臓のためにつくってあげましょう。
また、肝臓を修復するのに欠かせない、たんぱく質が含まれる食品を意識してとるようにしましょう。
規則正しく栄養たっぷりの食事を食べてしっかりと休む、これがとてもシンプルで一番の改善法といえるでしょう。
7.寝違え
夜寝る前は何も感じなかったのに朝起きたら急に肩が凝って大変痛い、腕の付け根が痛いといった時には、寝違いによる原因が考えられます。
これは一時的な症状なのですが、主に無理な姿勢で寝てしまう事によって首の周りや肩の周りの筋肉にダメージが起きたり、椎間関節に炎症が起きてしまって痛みを生じる事があります。
無理な姿勢で寝てしまう事以外でも、ベッドや布団が柔らかすぎたり、枕が合わなかった場合にも朝起きた時に痛みを生じる場合があります。
寝違えによる肩こりや腕の付け根の痛みの回復方法としては、全身のストレッチや、患部に湿布を貼るといいでしょう。
この時に痛みを解消しようと無理して筋肉が凝っている肩を大きく動かそうとすると逆に痛みを生じるようになるので、あまり無理をしない事が大切です。
できれば専門家のところに行って、しっかりと状態を見てもらった上で施術をしてもらったり、セルフケアの仕方を指導してもらうことで、比較的早く回復する事が期待出来ます。
まとめ
いかがでしたか?このように腕の付け根の痛みの原因や症状にもいろいろな種類がありますが、大切な事は痛みが長引く時や激痛が走った時には、早めに病院に行って検査して原因を知る事です。
普段から痛みがでないように、重い荷物を持つ時には片方の腕だけでなくバランスよく交互の腕に下げて持ったり、長時間同じ姿勢を取らないようにストレッチをライフスタイルに取り入れたりといった生活の工夫も大切です。
こういった小さな努力だけでも、筋肉が凝ったり血行が滞るのを防ぐ事が出来ます。
さらに整体や整骨院で体の歪みを改善するなどメンテナンスを行うことで、こうした痛みを未然に防ぐことができる場合もあります。
特に高齢になるに連れて体のあちこちに支障が出てくる可能性が高くなります。
整体や整骨院などの治療院での施術を上手くライフスタイルに取り入れながら予防に努めていくといいでしょう。
登場人物
小宮りん
モズク治療院で新人整体師として頑張ってます! 整体歴2年の23歳。 骨格模型を眺めながらコーヒーを飲むのが趣味。 206個ある骨の中でも大腿骨が特に好き。 Twitterは初めてだけど、ドンドン絡んでください! 「ヘルモア」っていうサイトでコラム書いてます。
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