産後に姿勢が悪くなり肩こりになることも 産後は全身の筋肉が想像以上に弱り、姿勢を維持するのに必要な「骨盤底筋」「腹横筋(コルセットの役割がある腹筋)」も伸びてしまっています。 そこに拍車をかけるように抱っこに授乳…そのため、ほとんどの方が「産後姿勢が悪くなった」とおっしゃいます。 それが原因で肩こりや首こりが起こることも。 まずは、前回のコラムでもお話した通り先程あげた筋肉を鍛える事が重要ですが、それ以外に日常の育児生活の中で姿勢が悪くなり過ぎないように気をつける事も必要です。 授乳中の猫背 授乳中はどうしても背中を丸めてしまうと思います。背中が丸くなると頭が肩よりも前に出てしまいがち。 こうなると首の負担は3倍になると言われています(頭の重さは約5・6kg)。頭を下に向けている時も肩より前に出ています。 つまり、授乳はお子さんの顔を見ながらすると思いますが、この時頭が下を向いているため首の負担は3倍。 コレを毎日何度もしている事で授乳中でなくても猫背で頭が前に出た姿勢がクセになってしまいます。 産後の首肩コリの大きな要因となりますね。 授乳時の姿勢 完全に背中を丸めず授乳するのは難しいですが、少しでも猫背にならないようにするにはやはりお子さんの下にクッション(授乳クッションがベスト)を敷いて高さ調整し、出来れば壁などによりかかり、その際壁と背中の間(腰のあたり)に普通のクッションを挟むとより背中が丸くなりにくくなります。 ただ、それはやっている方も多いかもしれませんので、今回は「壁に寄りかかれない場合」 または「寄りかからずに授乳する場合」に少しでも猫背を予防する方法をお伝えします。 お家に必ずある○○を使います。 背中を丸めて座っている時、骨盤は後ろに倒れている状態です。 試しにわざと背中を丸めて座り、そこから骨盤を起こすように立ててみて下さい。自然と姿勢が良くなりませんか? つまり、「なるべく骨盤を後ろに倒さない」ようにするのがポイントです。 そこで使うのがどんなご家庭にも必ずある「バスタオル」。 コレを写真のように丸めます。 このようにくるくると。 そのバスタオルの前1/3から半分くらいをお尻の下に入れます。 こうするとバスタオルの後ろ半分くらいが、骨盤が後ろに倒れ過ぎるのを防ぐストッパーとなります。 もちろん、背筋が完全にピンと伸びた状態で授乳出来るわけではないのですが、ある程度は背中が丸くなり過ぎるのを防いでくれますからこういった方法で授乳してみるのも、猫背や首肩コリの予防になりますのでぜひ試してみて下さい。 筆者プロフィール 中野 耕助 新浦安こころ整体院長元テーマパークダンサー 大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒 様々な治療院などで経験を積み、2010年 託児付き整体院 こころ整体 を開業。 産前産後ケア、美容整体など女性のための整体院として運営しております。NHK朝の情報番組「あさいち」にも出演経験あり。 また、ママさんサークルでダンス講師などもしており、踊る整体師として活動しております(笑)
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筆者プロフィール
中野 耕助
新浦安こころ整体院長
元テーマパークダンサー
大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒
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