こんにちは。 うの整骨院の宇野 彰男です。 みなさんには、足を痛めてしまい、治療院に行って改善したものの、また運動を始めると足が痛み出す・・・そんな経験はありませんか? 治療に行っては、痛くなり「なんでだろう・・・」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、私自身の実体験からシューズと足・腰・膝の痛みの関係についてお話ししたいと思います。 足を痛めるのはシューズが原因!? 私は、中学時代から実業団まで陸上競技の長距離(駅伝部)に所属し、インターハイや全国高校駅伝や箱根駅伝などの全国大会に出場しました。 その過程で、シューズが原因で足を痛めた時期がありました。 現役時代は、中学→高校→大学→実業団と進むうちに、練習量が自然と多くなるので、自分だけのケアだけでは、身体のメンテナンスが不十分となり、治療院に通院することで補っていました。 しかし、ある時足を痛めてしまったのですが、治療院に行き、治療をしてもらい、その後身体は軽くなり、とても調子が良いと思っているのに5分ほど走り出すと、すぐに足が痛くなってしまうような時期がありました。 3~4回治療院に行ったのですが、治療の直後は、本当に痛みが取れて良い状態になるのに、毎回走り出すと5分ほどで、すぐ痛くなるので「なぜなんだろう・・・!??」と、とても悩んだ時期がありました。 ケガの原因が走り過ぎによって起こる筋肉のバランスの崩れで痛むのなら、治療院に行って身体を整えてもらえば治るのですが、どうして治療後にまたすぐに痛みが起こるのか・・・。 それは、シューズの歪みや捻じれ、経年劣化による靴底の減りで、腰や膝、足の痛みを誘発していたのです。 シューズを履いた瞬間に身体が傾いたり、不安定になったりすると、身体のバランスが崩れ、痛みが身体のあらゆる部分に発生することがあることを私は自らの経験で発見しました。 あなたがもし、治療に行っても、すぐもとに戻ってしまい足や膝・腰が痛くなるケースは、意外にもシューズが原因にあることが考えられます。 身体の体幹ができていない人はシューズの影響を受けやすい また靴底に入れるインソール療法というのもあるのですが、インソールを作る場合、足型を取るのは床などの平地で取ります。 平地で作るので、シューズそのものに歪みやバランスの崩れが無ければ、正常に機能するとは思いますが、そもそも右(左)のシューズに足を入れた直後に足が内側に沈んだり、外側に重心がかかってしまったらどうでしょうか?? インソールをシューズに入れた瞬間にシューズの歪みにフィットしてしまい、インソールの機能を十分に果たせない可能性があります。 しかしながら、立位姿勢などの時に、シューズの歪みや捻れに対応できるだけの体幹バランスが取れていれば、身体がシューズに負けることはなく、シューズの悪い影響を受けることが少ないかもしれません。 しかし、体調が良くなかったり、身体の体幹ができていない人は、身体がシューズの影響を受けてしまい、十分なパフォーマンスを発揮できないばかりか、身体のバランスを崩してしまうことで身体のあらゆる部分に痛みが出てしまう可能性があります。 それでは、身体に安定するシューズと不安定になるシューズはどのように見分ければ良いかをお伝えします。 身体に安定するシューズの見分け方 良いシューズの見分け方1 ①左(右)足だけシューズを履き、右(左)足は、シューズを履かずに立位姿勢をとります。 (※この時、上半身がユラユラ揺れたり、立位で身体の各部分に違和感がないか確認する。) ②同じように逆足で、右(左)足だけシューズを履き、左(右)足は、シューズを履かずに立位姿勢をとります。 (※この時、上半身がユラユラ揺れたり、立位で身体の各部分に違和感がないか確認する。) ③両足でシューズを履き、立位姿勢をとります。 (※この時、上半身がユラユラ揺れたり、立位で身体の各部分に違和感がないか確認する。) ①②③の検査ですべて、上半身がユラユラ揺れたり、立位姿勢で身体の各部分に違和感が無ければ、身体が安定したバランスの取れるシューズと言えます。 補足 実際にどのようなかたちだと良いのか、実際に画像を見てみましょう。 ①右足だけシューズを履いた場合 ■正面画像 身体はほぼ真っ直ぐで中心軸からそれほど外れていない。(右側のシューズは良い!) ■側面画像 左足だけ履いた場合と違い、お腹が後ろに引けて背筋が伸びている。 ②左足だけシューズを履いた場合 ■正面画像 身体が中心軸から向かって左側に傾いている。(左側のシューズが悪い!) ■側面画像 右足だけ履いた場合と違い、お腹が前に出てしまい、姿勢が崩れている。 良いシューズの見分け方2 ①両足にシューズを履き、床などに仰臥位(あおむけ)で寝る。 ②膝を伸ばした状態で右(左)足を上げる。 (※この時、足を上げた瞬間に上げづらかったり、足が重たく感じないか確認する。) ③膝を伸ばした状態で、逆足の左(右)足をあげる。 (※この時、足を上げた瞬間に上げづらかったり、足が重たく感じないか確認する。) ②③を確認して、左右同じように足が上がれば、良いシューズと言えます。 (※右(左)足を上げた時にどちらかが重たく感じたり、上げづらかったりするとバランスの取れない悪いシューズと言えます。) さいごに このようにシューズを履いた時の安定感の善し悪しで、スポーツなどのパフォーマンスを左右させたり、普段の日常生活でも身体のバランスが安定したシューズを履くことで、階段の上り下りが楽になったりなどの効果が期待できます。 皆様もシューズは、デザインだけで選ばず、履いた時に安定感があるものを優先して選択することで、身体を痛めにくかったり、スポーツのパフォーマンスを最大限発揮させたりする効果がありますので、実践していただけると良いと思います。 筆者プロフィール 宇野 彰男柔道整復師 うの整骨院院長 愛知県尾張旭市で【うの整骨院】の院長をしています宇野彰男です。 中学時代から実業団まで駅伝部に所属し、最後はケガによって引退を余儀なくなれました。 その経験からスポーツで痛めたケガやそれ以外のケガや痛み等でお困りの方に何らかの手助けしたいという思いで、柔道整復師になりました。 うの整骨院を開院するまでの臨床経験は、名古屋市内の接骨院勤務経験はもとより整形外科の病院勤務にて臨床を積みました。 現場の臨床で学んだ豊富な知識と経験で、少しでも多くの方のお役に立てるよう日々精進しています!宜しくお願い致します。
筆者プロフィール
宇野 彰男柔道整復師
うの整骨院院長
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