突然ですが、あなたは歩いているとき親指の付け根が痛むことはありませんか? 足の親指の付け根が痛む 足の親指が小指側に15度以上曲がっている このような症状に当たる方は、外反母趾の可能性があります。 外反母趾とは親指の骨が変形している状態のことです。 外反母趾になるのは、遺伝の場合もありますが、ハイヒールなどの、足を締め付ける靴を履く女性に多い場合もあります。 外反母趾の痛みを日常的に感じる方は少なく、一時的な痛みに悩んでいる方のほうが多いです。実は、その「痛いとき」というのは「親指の骨の変形が始まっているとき」なのです。 痛みは時間が経てばなくなりますが、変形してしまった骨は一生そのままになってしまいます。 そして、はじめのうちは一時的な痛みだけでも、度重なる骨の変形により、日常的な痛みに発展してしまう危険性があります。しかもそれだけではなく、外反母趾によって腰痛や肩こり、むくみなどの症状を併発させてしまうのです。 なんとかしてこの痛みを緩和させたい・・・ 足が痛いだけでも一苦労なのに、痛みをこれ以上広げたくない・・・ そんなあなたに朗報です! 足裏のアーチを補助、強化することによって、痛みを緩和することができるのです。 今回は外反母趾の痛みを緩和する対処法と、その予防をご紹介いたします。 足裏のアーチの補助用品はこれだ! 足裏のアーチとは、土踏まずのことです。 実は足裏には3つのアーチがあります。 ・内側縦アーチ ・外側縦アーチ ・横アーチ この3つのアーチが足への負担を軽減しており、このアーチがつぶれてしまっている状態を偏平足といいます。偏平足になってしまうと、足の筋肉が弱ってしまい、多くの負担が足の親指にかかってしまいます。 そして外反母趾になっていく、という流れですね。 ということは、足裏のアーチの補助をすれば、外反母趾の痛みを緩和することができるということです。そこで、3つの補助用品をご紹介いたします。 テーピング靴下 足裏のアーチを保つテーピング方法がありますが、毎回貼りなおすのも面倒かと思います。 そんな方にはこのテーピング靴下を紹介します。 靴下にテーピングを内蔵しているので、貼っているのと同じ効果を得ることができますね。 履くだけで足裏のバランスが整い、足の親指への負担を軽減させながら正しい歩行ができるようになります。 インソール 自分の足にあった靴を履くことが大事です。 一番は靴をオーダーメイドすることが良いのですが、そうなると値段が高くなってしまいますよね。 そんなときはインソールがオススメです。 インソールは足裏のアーチを復活させてくれます。 外反母趾サポーター ・指サック こちらは親指にはめて、親指と人差し指の間に隙間をつくることによって、外反母趾の悪化を軽減しくれるものです。 ただ、少しかさばる上にずれやすいので、足先が細い靴を履くときなどはオススメできません。 ・布製のサポーター 外出用にはこちらがオススメです。 親指だけでなく足の甲あたりまでサポーターがありますので、靴を履いてもずれることはありません。 以上の3つをご紹介しましたが、実はこれだけでは外反母趾の根本的な改善には結びつきません。 この3つはあくまで補助なので、外してしまえば痛みはまたやってきます。 むしろ長い間サポーターを使用することによって、足裏の筋肉が衰えてますます外反母趾の症状が進んでしまう恐れがあります。 じゃぁ、どうすれば痛みは酷くならないの・・・? それは、足裏の筋肉強化による予防を行うことで痛みは悪化せず、改善されていきます。 次は足裏の筋肉強化の方法をご紹介します。 足裏の筋力強化の運動法はこれだ! 足指じゃんけん 足の指を使って、グー・チョキ・パーの形をつくるだけです。 グー 足の指を関節から曲げる意識をもって、全ての指を丸め込みます。 チョキ 親指とそれ以外の指を反対に動かします。 親指だけを手前に倒し、それ以外の指を全て反対側に倒します。 今度は逆に、親指以外の指を手前に倒し、親指をその反対側に倒します。 パー 全ての指の間隔が開くように大きく開きます。 両足を同時に行います。 グー・チョキ・パーで1セットとして、1日10~30セットを目安に行いましょう。 血行不良や足のむくみにも効果がります。 ホーマン体操 外反母趾の進行を抑えるのに有名な運動です。 幅の広いゴムバンドを用意してください。 ない場合は普通の紐でも大丈夫ですが、なるべくゴム製のものがよいです。 1、裸足になり、膝を曲げずに床に座ります。 ゴムバンドを両足の親指にはめ、両足のかかとをくっつけて揃えます 2、かかとを離さないように指先を外側に開きます。 3、ゴムの引く力で親指が本来の位置に戻ったら、そこで動きを止めます。 10秒ほど動きを止めたら、そこからゆっくりと元の姿勢に戻ります。 1~3までの動きを1セットとして、これを1日30セット×3回行います。 30回も大変!という方は20回に減らしても大丈夫です。 とにかく、毎日行うことが大切です。 竹踏み 竹踏みとは、半分になっている青竹を踏む運動のことです。 イボイボがついているものもありますが、どちらでも構いません。 (イボイボ付きのものでしたら足裏にある血行を良くするツボも刺激してくれるので、オススメです) 1、竹で足踏みを5分間行い、足裏の筋肉をほぐします。 2、竹に足の真ん中からつま先の部分で乗り、そのままかかとを上げ下げさせます。 こちらの運動は多くやればやるほど、足裏の筋肉が強化されるので、空いた時間にやり続けると効果があります。 料理をしながら、メイクをしながら、テレビをみながら、などの「ながら運動」が長続きのコツです。 まとめ さて、いかがでしたでしょうか。 今回は外反母趾の痛みを緩和する対処法と、その予防をご紹介いたしました。 外反母趾の痛みは一時的なものですが、放っておくと別の場所まで痛みが出てきてしまうという恐ろしい症状です。 そして、一時的なものと見くびっていると、悪化が進んでしまいます。 最悪、手術をしなければならない状態になってしまうことも・・・ 今回ご紹介したサポーターなどで補助をすることによって痛みは緩和されます。 しかし、補助に頼ってばかりいると、本来持っている足の筋肉が衰えてしまうことも確かです。 外反母趾は筋肉の強化によって予防が可能な症状です。 ご紹介した運動を行って、外反母趾が悪化しない足をつくっていきましょう。
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