ぎりぎりと痛む頭痛に悩まされている。 特にこめかみの右側が痛い・・・。 そんな時に疑われる原因があります。 偏頭痛がある場合ストレスが原因だとよく言われますが今回はこめかみや耳の上あたりが痛いタイプの偏頭痛についてご紹介し対処法について書いていきます。 右のこめかみ頭痛はなぜ起こる? 頭痛の原因はいくつか存在します。 大きく分けると ①血流が減って酸素不足が原因で起きる緊張性頭痛と ②血流が増えすぎて血管との間の摩擦で炎症が起きる偏頭痛 に分けられます。 緊張性頭痛は名前の通り緊張して交感神経が優位な時に起こる頭痛なのに対して、偏頭痛は副交感神経が優位になり血流量が増加するときに起きます。 偏頭痛・緊張型頭痛の見分け方 では、それぞれの特徴をみながら見分け方についてお話ししていきます。 偏頭痛の特徴 偏頭痛の場合は、こめかみ辺りを拍動性で脈を打つのに合わせて痛みが出るという特徴があります。また偏頭痛は温めてもあまりよくならず冷やした方が少し良くなるのも特徴です。 緊張型頭痛の特徴 緊張性頭痛は頭全体を締め付けるような感覚で痛み肩や首を温める事でマシになります。このタイプは肩こりや首の痛みも同時に抱えている事が多いです。 見分け方 こめかみの頭痛だから偏頭痛と決まる訳ではないので判断がつきにくい場合は肩や首を温めてみましょう。 ホットタオルを当てて少しでもよくなれば緊張性頭痛です。 対しておでこを冷やしてマシになれば偏頭痛です。偏頭痛の原因はまず血管が固い事で起こりますが、血管が固くなる原因について次は書いていきます。 偏頭痛は片側だけに起きるとは限らない こめかみ辺りが痛くなるのは偏頭痛である可能性は高いものの片側だけに出るとは限りません。”偏”と”片”は書く人によってまちまちです。症状を見ると片側であることが多いので片頭痛。血液の偏りが痛みの原因なので偏頭痛とも言われます。 血管が固くなって起こる頭痛の原因 血管が固くなるのは食事の偏りもありますが東洋医学から見ると胆経という経絡が通っています。胆経の流れが悪いとこめかみから耳の上辺りに頭痛が出やすくなります。 また胆経は肝臓とも関わりが深いので肝臓の疲れも反映し西洋医学からみても肝臓の機能低下は血管の弾力性の低下につながる事が分かっています。 肝臓では多くの代謝を担当しており血管壁となるコラーゲンなども作っています。そして血液の貯蔵も担当しています。 肝臓や胆のうなど内臓の回復を図るためには副交感神経を優位にしなければならず、その結果として血流量が増加し偏頭痛が引き起こされる事になります。 肝臓と胆のうがある位置が右側なので結果として右のこめかみに偏頭痛が起きやすくなります。そんな肝臓や胆のうの疲労を回復すれば偏頭痛も減らすことが可能なので疲労回復に効果的な事を次は書いていきますね。 肝臓と胆のうの疲労回復で偏頭痛を改善する 肝臓はストレスに弱いと聞いたことはありませんか?実際に強いストレスにさらされた人は肝臓が腫れるという研究結果があります。 東洋医学においてはストレスの中でも怒りに最も反応し疲労が溜まると決断力がなくなり頭の中で上手く理論がまとまらなくなるとしています。 そのため”ストレスを溜めている”と言う人よりも”ストレスは溜めていない”という人の方が肝臓に疲労を溜めていると言われます。 怒りというのは出し過ぎても身体に毒ですが出さな過ぎるのも毒になるので昔の人は大声で叫ぶことや身体を動かすことで肝臓の疲労を発散していたと言います。登山して大声で叫ぶのは肝臓にはもってこいの行動だと言えます。 また肝臓と胆のうの疲労回復には食事の工夫も欠かせません。両者とも酸味の物が疲労回復には効果的です。 胆のうは特に脂肪分が多いと余計に疲労するので酸味で胃酸の分泌を良くするのは効果的です。また肝臓は代謝を多く行った結果として活性酸素が発生します。 食材としては緑のブロッコリーやピーマン、ほうれん草などの抗酸化作用をもちビタミンを含むものを意識して摂りましょう。 まとめ 頭痛の原因は他にもあるので激しい時は病院に行くのも大切です。はっきりとした原因が見つからないようなら緊張性頭痛や偏頭痛を疑いましょう。 頭痛に限らず内臓の機能低下は多くの痛みやこりといった症状を伴いますので心身ともにケアしてあげる事が大切です。 筆者プロフィール 福原 真一郎 ほのか整骨院 大阪府枚方市出身。整骨院・リラクゼーション・訪問マッサージの分野を経験し、今に至ります。 鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、現在は東洋医学の五行色体表や相生・相克関係を応用した治療を行っています。 治療後にはストレッチや五行色体表を応用した食事指導、生活習慣のアドバイスも行います。
筆者プロフィール
福原 真一郎
ほのか整骨院
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