頭痛やめまい、イライラに電子鍼は有効か？

美容に電子鍼を使うとは聞いたことがありませんか？ 電子鍼は先が尖っておらず、先端がツボ押しのような形状をしており、そこに電気が送られるボールペン程の大きさの器具です。 最近は、女性にも好まれるような可愛らしいデザインも豊富です。 実は、電子鍼自体はかなり昔から存在します。 人によっては、鍼に電極をつけて電気を流す治療を受けられたこともあるかもしれません。 今回は電子鍼のメカニズムを、東洋医学の視点から解説し、症状の改善に必要な事を書いていきます。 頭痛やイライラなどの、周囲の人には分かりにくい症状である不定愁訴（ふていしゅうそ）の原因の一つも、ご説明していきます。 ツボは電気的特性を持つ=電子鍼は一定の効果が期待できる 最近、東洋医学の有効性を科学的に解明すると言う試みが増えつつあります。 上海の原子核研究所という所で行われた研究によると、気功で治療する人の手のひらから１・５メートル離れたところに、赤外線の変動を捉えた、という報告がされています。 中国の最新文献では、人体の電磁波の発生点とツボの位置が一致している事が証明されています。 また、みなさんが良く耳にする「ツボ」と呼ばれる部位とその他の部位では、電気抵抗が20分の１に減少している、ということが研究で明らかになりました。 このことから、ツボがはっきりとした電気的特性を持っており、電子鍼は一定の効果をもたらすと考えることができます。 体内に静電気を溜める人の電子鍼の効果は低い？ では、電子鍼は果たしてすべての人に有効なのでしょうか。 答えはNOです。全ての人に有効とは言い切れません。 特に、体内に静電気をためている人は電子鍼の効果をあまり期待することができません。 身体の水分が不足している時ほど静電気量は多くなり、血液はどろどろになります。 また、体内の過剰な静電気は体内のカルシウム排泄を早める原因となり、疲れが溜まりやすくなるので溜めないようにしなければいけません。 精神的にイライラしたり、飽きっぽくなり意欲がなくなるのもカルシウムの不足が疑われます。 このような静電気はストレスの原因になり、防御反応として副腎皮質が活動し、血液中のビタミンCも多く消費されます。 また、静電気は人の体内だけでなく、肌に触れるものから発生することがあります。 静電気は天然繊維衣料では見られない現象ですので、ファッション性だけで合成繊維の衣類を選ぶのは危険かもしれません。 もうお分かりだと思いますが、体内に静電気を溜めている人の方が身体の不調を訴えやすく、電子鍼の効果も期待できません。 電子鍼は有効でも、頭痛やめまい、イライラが「静電気が原因」なら、効果は薄いと言えるでしょう。 静電気が原因の不定愁訴の対処法 ミネラルと水分を同時に接種できるミネラルウォーターがいい では、静電気が原因の不定愁訴にはどんな対策が有効なのでしょうか？ 結論から言えばミネラルの摂取が求められます。 体内の静電気量はミネラルと水分量に左右されます。 ですのでミネラルウォーターは手軽に静電気を調整するのに向いてますね。 水の硬度という言葉は知っていますか？ 硬度の高い水を硬水と呼び、主に外国産の水になります。 硬度とは、水に含まれるカルシウム及びマグネシウムイオンの量をこれに対応する炭酸カルシウムの mg/L に換算して表したものです。 硬度が高い水ほどミネラルの含有量は多いですが、飲みにくいです。 人によっては、少し苦みを感じる時があります。 日本産でミネラル豊富な水の一例 外国では、水のミネラル成分は大地の成分が溶け込んだものなので、広大な大陸では地下水の滞留時間が長いです。 海に流れ込むまでに時間がかかるので、ミネラル成分が多く溶けた硬水になるそうです。 一方、日本のような島国では雨も多く土地が狭いために地下水の滞留時間がとても短いです。 あっという間に海に流れ込んでしまうので、ミネラル分が少ない軟水が生活水となっています。 日本産で探すなら「富士山の湧水」が最もミネラルが豊富だと言われているので、試してみてはいかがでしょうか？ まとめ 「医学の世界は日進月歩」といわれますが、人体には解明できない点が数多く存在します。 体内の静電気も近年になって注目されていましたが、東洋医学で言う”気”の正体が電磁波なら説明がつきます。 昔の人は電磁波を多く受けていたわけではありませんが、ミネラルの摂取が豊富だったから元気だったかもしれない、とも考えられます。 「たかが水だ」と侮らず、健康づくりは普段口にするものが重要だと考えて下さいね。 筆者プロフィール 福原 真一郎 ほのか整骨院 大阪府枚方市出身。整骨院・リラクゼーション・訪問マッサージの分野を経験し、今に至ります。 鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、現在は東洋医学の五行色体表や相生・相克関係を応用した治療を行っています。 治療後にはストレッチや五行色体表を応用した食事指導、生活習慣のアドバイスも行います。