女性が「足の親指の付け根が痛い」といったら、外反母趾といってもよいくらい、よくある症状の一つです。 親指が15度以上曲がっていたら、外反母趾と西洋医学ではいいます。 13度ならいいのか?と私は言いたいですが・・・。 西洋医学的には、15度で痛みが強ければ、手術を含め治療しましょう、ということになります。 そうなる前に、外反母趾予備軍から脱却しましょう。 ※外反母趾予備軍とは、15度までいっていないが、親指が曲がっている状態を指します。 今回は、外反母趾の原因と対処法をお伝えします! 原因1:間違った靴選び~靴の見直しで症状予備軍脱却を~ 外反母趾になる靴は「足指に負担がかかる靴」 外反母趾になる靴の代表といえば、ハイヒールですが、踵が高い靴であっても、要件を満たせば外反母趾にはなりません。 つまり、「外反母趾=ハイヒールの靴」とは言い切れないということです。 ヒールが高くなると、指に負担がかかりそうに思いますが、本来ハイヒールの靴としては、こうあってはダメという事です。 足裏でしっかり支えられる靴が本来正しい靴で、指に負担がかかる靴は選び方が間違っているという事です。 指に負担がかからないように、甲側でもしっかりと支えられる作りになっているのが良い靴という事です。 外反母趾の原因はハイヒールではなく、靴選びにあるということです。 子供や男性も「ぶかぶかの靴」に注意を 外反母趾予備軍には、子供や男性もいる事を知っていますか? ハイヒールを履かないにもかかわらず、外反母趾予備軍になっている人がいる事実。 外反母趾の原因は「歩く時に靴の中で、足が前後左右に動くこと」です。 ぶかぶかの靴を履くと、歩くときに靴の中で足が動いてしまいます。 靴の中で足が動いても問題ない、と考えてはいけません。 指先方向に足の指が押されている、という事実を認識しなければいけません。 先が尖っている靴も多いため、指が変形する方向に押されていきます。 そのため、歩くたびに指が押されて、指の変形を促してしまうのです。 特に、子供は成長が早いからと、大きめの靴を購入する親が多いです。 これが一番の問題ということをご理解ください。 外反母趾以外にも、ぶかぶかの靴は脱げやすいため、歩き方にも悪影響を及ぼします。 脱げないように、変な歩き方の癖がついてしまいます。 これは大人も同じで、スリッパを多用していると、腰痛になる人もいるくらいです。 スリッパを止めただけで、腰痛が改善する人もいるという事実を、知っておいたほうがよいと思います。 「サイズの合わない靴」は外反母趾の悪化に繋がる 外反母趾の人こそ、サイズに合う靴をきちんと選ぶ必要があるという事です。 そうしないと、外反母趾がひどくなってしまいます。 「外反母趾になってから、何年もヒール履いていないのに、どんどんひどくなる」と言っている人もいる事実があります。 この場合のほとんどが、親指の付け根が痛いからぶかぶかの靴を履いている、という理由です。 確かに、親指の角度が大きくなると合わない靴が増えるのも事実です。 だからこそきちんとサイズを合わせてほしいのです。 それでも靴が見つからないなら靴はあきらめて、下駄や草履をお勧めします。 これなら、指に負担がかかることなく歩けると思います。 原因2:歩き方~すり足」で歩く事も外反母趾の原因~ スニーカーでも外反母趾になるもう一つの原因は「すり足」です。 歩くときに足の裏をこすりながら歩く事です。 足が上がらないお年寄りに多い歩き方になります。たまに、若い人でもいます。 お年寄りの場合すり足は前重心になりやすく、靴の影響を受けて外反母趾の原因になります。 さらに、お年寄りが持つカート(押し車)ですが、これがさらに前重心を助長してしまいます。 そうすると、スニーカーでも、外反母趾の状態が悪化してしまうのです。 まとめ~外反母趾予防のおさらいと、靴の豆知識~ 外反母趾は、親指に負担がかかる動作を行う事で、ひどくなっていきます。 外反母趾の、痛みが出る前の予備軍のうちから原因を理解し、生活に取り入れましょう。 ①足のサイズを知り、ぶかぶかの靴をやめ、靴紐を縛る癖をつけましょう。 ②足裏をこする歩き方(すり足)を止め、カートを止めて前重心で歩くのをやめましょう。 そうしないと、スニーカーでも外反母趾は悪化します。 ところで、靴のサイズで「2E」とか「3E」よく見ると思います。 この「E」とは、何か知っていますか? 知らない人は「横幅」と答える人が多いと思いますが、横幅ではありません。 横幅ではなく「足の周囲(土踏まずの辺り)」が正解です。 「だったら横幅と同じと事では?」と思うかもしれませんが、メーカーによって、同じ3Eサイズでも実際には横幅が違ってきます。 幅広なのか、甲高なのか?でも、同じ3Eと表示されていても、違うということです。 自分に合うメーカーを知る事も大事ですよ。詳しくはショップの店員さんに聞いてみてくださいね。 筆者プロフィール 宮田 テツヤ 足もみてっちゃん 院長 名古屋に足もみ専門院を立ち上げ約17年間。多くの患者様に接してきました。 地元 CBCテレビに2度出演し、健康月刊誌「はつらつ元気」にも2度とりあげ られました。ボールを使った足もみの普及に努力しています。
筆者プロフィール
宮田 テツヤ
足もみてっちゃん 院長
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