「シンスプリント」というのはスネのことで、スネに痛みが起こるスポーツ障害全般を指します。 「初心者病」とも言われますが、実は慣れた選手でも起こることがあるってご存知でしたか? 今回は、スネが痛い症状「シンスプリント症候群」に関する基礎知識についてお伝えしていきます。 シンスプリント症候群の正体は筋肉の使いすぎによる骨膜炎 シンスプリント症候群は古くから確認されている障害であるため、含まれる障害が多岐にわたります。 要は、スポーツによって起こるスネの鈍痛の多くが、シンスプリント症候群に含まれてしまうのです。 疲労骨折など、はっきりとした別の原因があるものを除くと、脚の筋肉の使いすぎによる骨膜炎が、シンスプリント症候群の正体になります。 スネの内側の筋肉群や、ヒラメ筋が脚を動かすたびに、スネの骨を覆った骨膜を引っ張り、骨膜炎を起こします。 この原因は過度の運動量・時間、硬いシューズ、下肢筋力の不足・柔軟性の低下などが挙げられます。 特に、筋力が足りない状態で、過度の運動をこなすと起こることが多く、競技の初心者によく見られるため「初心者病」と呼ばれることもあります。 実は慣れた選手にも見られるシンスプリント症候群 目的に合った靴や、運動環境も大事 「初心者病」と呼ばれることもあるシンスプリント症候群ですが、運動量の多さや運動環境の悪さによっては、競技に慣れた選手にも見られます。 初心者だけがなるものではないし、なったからといって、あなたが初心者だというわけでもありません。 たとえば、野球選手の場合。練習用のシューズのままランニングをしていませんか? 練習用のアップシューズはランニングに適していません。ランニングにはランニングシューズを使いましょう。 また、足の形にあったシューズを使っているでしょうか? シンスプリント症候群は扁平足のような、足のアーチが綺麗に作れない足で起こりやすいです。 インソールなどで足の形を矯正するとともに、足の筋肉を鍛える必要があります。 まとめ シンスプリント症候群は長引きやすいスポーツ障害です。 初心者のときからずっとスネの痛みを抱えている、という選手も少なくありません。 しかし、適切に処置をすれば治るものです。 一度、自分の練習環境を見直してみましょう。 筆者プロフィール 植屋 浩幸 整体院スリーバランスオーナー 昭和39年 大阪府枚方市生まれ 元消防士 第53回 選抜高等学校野球大会 1981 出場 創業、平成14年/延べ20,000人以上の患者様に体、心、食、3つの視点から指導を行い多くの喜びの声を頂く 家族が心の病にかかり、脳梗塞で倒れたこともあり心身不可分を体験したことから「家族や両親に受けて欲しい施術と知識」をご提供している 元・日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー 推薦 東京パラリンピック統括トレーナー 推薦/枚方市教育委員会 講演 公益財団法人 枚方体育協会 メディカルインストラクター/マスコミ出演多数
筆者プロフィール
植屋 浩幸
整体院スリーバランスオーナー
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