寒くなると体が冷えて、血行が悪くなりやすいです。 そのせいで身体がこわばり、節々が痛くなったりしてませんか? また、寒さでついつい背中が丸くなり、猫背の姿勢で歩いている人も街で見かけます。 そんな寒い時期には、持病の関節の痛みが疼き、手足のしびれも強くなってしまう方が増えます。 冬に強くなる痛みや痺れを解消するためには、どうしたら良いでしょうか? 実は、ある食器を使って症状を和らげる方法があります! 今回はその「ある食器」を使った、関節の痛みの解消法をご紹介していきます。そして、お家でも簡単にできるように、お手本の動画も紹介させていただきます。 バターナイフで筋膜を伸ばす 関節の痛みは筋膜のよじれが原因のことも 実は「あるモノ」を使って、痛みのある患部をさするだけで症状が和らぎます。 それが「バターナイフ」です。 バターナイフで患部をさするセラピーは、私達スポーツトレーナーの間ではポピュラーな手技です。 オリンピック選手の方も、愛用している方がいます。器具(ステンレス)を使って皮膚を撫でることで、筋肉や関節を覆う筋膜を伸ばすことができます。 筋膜は私達の身体の姿勢や動作によって伸ばされるので、偏った使い方をすると、筋膜がよじれてしまいます。 全身をボディースーツのように覆っている筋膜ですが、慢性的な痛みの原因になる場合もあります。 関節に溜まった水の原因も、筋膜のよじれが原因だと言われています。 手指や膝関節の痛みにも効く!バターナイフの使い方 よじれた筋膜を戻す(リリース)には、ストレッチなども有効です。が、関節や筋肉に癒着した筋膜をはがすためには、器具(ステンレス)でのセラピーが必要です。 バネ指や腱鞘炎、手根管症候群など、手首や指に痛みを覚える方に、自宅にあるバターナイフを使用して、患部を20〜30回こすってもらったところ、痛みが和らいだと喜んでくれました。 また、ひざ関節に溜まった水は、病院などでは注射で抜きます。 ですが、何度か抜くとかえって関節の変形が進行して、あまりよくないことは知っている方も多いのではないでしょうか。 実は関節周辺に溜まった水は、筋膜がくっついてしまい、患部が摩擦することで炎症を起こしています。 その結果、腫れた部分に水が集まっているのがメカニズムです。 そのひざ関節周辺をバターナイフで20〜30回ゆっくり丁寧にさすってあげると、腫れが減少して、痛みが緩和する方もいます。 研究で明らかに!患部をさすると痛みは和らぐ 小さい頃に道で転んで、膝を擦りむいたりしたら、手で患部をさすると痛みが和らいだ記憶があると思います。 群馬大学の研究でも、痛みを起こしている部分をさすってあげると、神経を修復するたんぱく質の一種(TRPV2)が活性化して、痛みが消失することが研究でわかっています。 痛いところについ手がのびるのはそのためで、バターナイフでさするセラピーは、それをご自宅で簡単に実現した画期的な方法です。 自力で痛みを克服する方法としてお試しください。 詳しいやり方については、こちらをご覧ください。 わかさ 2017年 03 月号 著者:清水真出版社:わかさ出版 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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