前かがみをすると腰が痛い!そんな時は腹筋のトレーニングが効果的ですか? はじめまして! さかいクリニック代表の酒井慎太郎です。 「腰痛は腹筋を鍛えるべき」という話を聞いたことがありませんか? 私はこの説は誤りなのではないかと思っています。 何かを拾おうとした時に腰に痛みが走ることがあります。 いわゆる「前かがみが痛いタイプの腰痛」ですね。 ぎっくり腰の経験者に多いタイプの腰痛ですが、前かがみをした時に痛みが出る腰痛で、しかも腰に重だるさを抱えている場合は、椎間板症が進んでいる可能性があります。 椎間板に疲労が溜まっている状態で、腹筋などの激しい動きをすると、さらに椎間板が弱ってしまうので激しい運動やスポーツはできるだけ避けるようにしましょう。 それよりもオススメしたいのは、よく歩くことと「オットセイ体操」です。 オットセイ体操で、前に寄っている姿勢を後ろに引き戻す 椎間板ヘルニアなど、前かがみがになった時に痛みが出る腰痛の人は、多くの場合「体の重心」が前になってしまっています。 重心が前にかかってしまうと、腰にある腰椎の前ばかりに体重がかかってしまい、椎間板の同じポイントばかりに負荷がかかってしまうのです。 そのため椎間板が疲弊してしまい、腰の耐久力が低下して腰痛の症状が出てきてしまうのです。 前かがみが痛い腰痛を改善するためには、前にかかっている重心を後ろに引き戻す必要がります。 立っている時に「後ろ7割・前3割」の比率になるようにバランスを意識していきましょう。 1回1分、毎日5~6回のオットセイ体操で腰痛が楽になる 体のバランスを正常に戻すために効果的なのが、今回ご紹介する「オットセイ体操」です。 オットセイ体操とは、うつ伏せになった状態から腕を立てて上体をお越し、胸を張って、オットセイのようなポーズを取る体操のことです。 日常生活の中では、どうしても背中を丸める猫背の姿勢になりがちです。 そこで、オットセイ体操をすることで「日常とは反対の動き」を行い、腰椎についた悪いクセを戻していきましょう! 「腰痛を改善するには腹筋を鍛えよう」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、腹筋を鍛えても腰痛は良くなりません。 特に、前かがみが痛い腰痛でお困りの方は、腹筋を鍛えるよりもオットセイ体操をするほうが腰痛が楽になるのです。 1回1分でいいので、毎日5~6回のペースでオットセイ体操を行ってみましょう! 前かがみが痛い腰痛に対して、かなりの予防効果がありますし、腰痛解消にも効果的です。 一度習慣にしてしまえば、無理なく生活の中で行える体操になりますので、ぜひ試してみてくださいね。 酒井慎太郎の「腰痛おさらば塾」 著者:酒井慎太郎 出版社:講談社 筆者プロフィール 酒井慎太郎 さかいクリニックグループ 代表 柔道整復師。中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師 池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師 独自で考案した『関節包内矯正』で、1日170以上の患者の施術を行う。常時予約は1年待ち。 TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』や東京MXテレビ『うたなび!』ではレギュラーコーナーを、千葉テレビ『Sシート』では司会を務める。患者様には高橋由伸さん(野球)、内藤大助さん(ボクシング)佐々木健介さん(プロレス)など有名人多数。 著書『腰痛は99%完治する』(幻冬舎)、『酒井慎太郎の腰痛おさらば塾』(講談社)など50冊以上。
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筆者プロフィール
酒井慎太郎
さかいクリニックグループ 代表
柔道整復師。中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師
池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師
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