長期的、または慢性的な痛みを持っている方の中には「痛みを取り除きたい!治したい!」と思う方が多いと思います。 けれど「痛みが取れない」「施術を受けても痛みが消えない」という日々が続くと、治したいという気持ちが、違う気持ちに変化していきます。 今回は、痛みを改善したい!と思って施術を受ける側…つまり、患者さんに協力してほしいことをお話しします。 病院勤務時代の、患者さんのお話 以前病院に勤務していた頃、こんな会話をしている患者さんをよく見かけました。 ある待合室の会話です。(すこし地方の言葉が入っています) Aさん「あ〜、痛おして痛おして。ヒザがなかなかようならんな〜」 Bさん「あがんは(おまえさんは)まだよかほうじゃね。おっが(わたくしは)は腰じゃけん、座るのもかなわんとよ」 Cさん「腰は腰でも、オイのはなんたって骨折やけんね。ま〜だ酷かよ」 Aさん「いや〜、ヒザのほうが酷か。ちょっとした段差でも足が上がらんで、けつまづくけんね」 こんな会話、聞き覚えありませんか? もしくは、自分でこんな風に話していませんか? 病院での治療が終わると、みなさん「あーよかった」「楽になったよ〜!」と、言いながら帰って行かれます。 ある人は言います。 「この痛みを取ってくれたら、10万円だって安いもんだ」 そしてその後に「どうせ痛みと付き合わなきゃいけないんだよね」と、続きます。 さて、ここで質問です。 先ほどの会話の方々は、痛みから解放されたいのでしょうか? それとも、痛いことを認めて欲しいだけなのでしょうか? 痛みを抱えるひとの、心の底にあるもの 長いあいだ「カラダの痛み」がある場合、痛みに効果のある治療がされてこなかった時に、多くの方は「あきらめ」という状況に入っていきます。 「どうせ無理」と、思い込んでしまうのです。 思い込んだ後は、他の方と自分を比較して、どちらの痛みがより認知されるべきか、という議論に移っていきます。 一度そのループに入ってしまうと、いざ効果のある治療法に巡り合えても、良くなる自分を否定してしまうケースが、とてもたくさんあります。 「病は気から」 実は、当院に来られるお客さまでも、なかなか効果の現れにくい方がいらっしゃいます。 そういった場合、じっくりとその方の悩みを聞くことから始めます。 そうしているうちに、やはりこれまでのあきらめの歴史が現れてきます。 「どうせよくならないだろう」と、心の底で決めてしまっているのです。 整体院で効果をあげるためには、施術者の技量はもちろん重要ですが、実は「患者さんの協力も必要」になってくるのです。 それは「よくなりたい」と、しっかりと思うこと。 「病は気から」という言葉は、単なるおまじないでも、まやかしでもありません。 「健康的な生活をするんだ!」 そういう気持ちを持つだけで、あなたに対する施術効果は確実に上がります。 あなたは健康的なカラダを得て、何をしたいですか? その目標に、一緒に向かって行きませんか? 筆者プロフィール 川村 浩 かわむら整体院院長理学療法士(国家資格)/3学会合同呼吸療法認定士イネイトホルダー 総合病院で脳血管疾患や整形外科疾患をはじめ、多岐にわたる疾患のリハビリテーションで16年の臨床経験を通して延べ5万人以上の患者に効果を上げる。 またその実績を評価され南米で現地の理学療法士や学生50人に関節機能障害の改善方法を指導する。関節疾患のスペシャリストとして延べ3万人の関節機能改善の治療実績を持つ。海外での治療実績も豊富で800症例以上の疾患を改善させてきた。 趣味は40代から始めたマラソンで、五島の海を眺めながら走るのを楽しんでいる。
筆者プロフィール
川村 浩
かわむら整体院院長
理学療法士(国家資格)/3学会合同呼吸療法認定士
イネイトホルダー
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