肩こり、首のこりからくる吐き気があり気持ち悪い… 細かい作業をしてると特に辛くなる… ひどい時は夕食も食べられない… こんな症状で悩んでいませんか? こちらでは、肩こりと吐き気の原因になりやすい胃と水分代謝の問題解説します。 そして、その対処法と改善・予防する方法をご紹介しますので、ぜひご活用ください。 肩こりに吐き気を伴う原因とは 吐き気に最も多く関係するのが、肩こりと胃の関係です。 胃は肩からぶら下がっている構造というのはご存知でしょうか。 そんな構造なため、胃にものが蓄積されすぎると肩に負荷がかかり、肩こりにも繋がってしまいます。 そこで、身体がとる簡単な手段が嘔吐です。 とにかく胃の中を軽くするために、物理的に軽くするという方法をとります。 では、何故胃が重くなってしまうのでしょうか? 食べ過ぎや飲み過ぎで吐いてしまった経験は誰にでもあると思います。 胃の中に物が入れば重くなるのは当然ですね。 もう一つの原因として、血流が悪くなり固くなっているということ。 なんで血流が吐き気と関係あるの?と思われた方も多いのではないでしょうか。 内臓というのは血流が悪いと、重くなっていくようになっています。 そのため僅かな内容物しか入っていなくても吐き気を伴うようになるのです。 血流が悪いことは、もちろん肩こりの原因にも繋がります。 次に、もう一つの原因である水分代謝の問題をご紹介しますね。 水分代謝の問題とは 皆さんは、水毒(すいどく)という言葉は聞いたことがあるでしょうか? これは、水分が滞り、体内の水分代謝に障害をきたしてしまっている状態を指します。 肩こりがある人は、この「水毒」が原因で老廃物が溜まっていることが考えられますね。 この時に、身体は吐くことで水分を減らそうとします。 だから吐き気を止めるのは間違いで、改善すべきは水分代謝ということです。 血流やリンパの流れなども水分代謝と呼び、流れがドロドロになると同じように水毒と呼ばれる状態になります。 水分不足の可能性もありますが運動不足や脂質、食品添加物の摂り過ぎなども考えられます。 こんな問題を抱える人は、肩こりと吐き気以外にも冷え性や頭痛、足腰のだるさ、むくみなどの症状が見られることも。 では次に、対処法としてまずは何から改善すれば良いかを、ご紹介します。 血流改善には○○が必要! 胃が重かったり、水分代謝に問題があったりするときの一番の対処法は、水を飲むことです。 血流が悪化すると血液がドロドロになってしまい、胃が固くなる原因にもなります。 流れの改善には水分量が必要ですが、ここで重要なのがミネラル分です。 ミネラルとは、マグネシウムやカリウムなどのミネラルウォーターにも含まれる成分。 これが不足していると水分の吸収量に差が出ます。 水を飲んでもすぐにトイレで出てしまうという人は、ミネラル分が不足している状態です。 そのため、身体の中に十分な水分を維持できずにドロドロになってしまいます。 もちろん、普段から野菜や果物を摂取している人は問題ありません。 しかし、加工食品やアルコール、カフェイン、喫煙が多い人はミネラルやビタミンを失う傾向にあるので意識して減らしましょう。 またミネラルやビタミンを効率的に摂取しようと思うと、スープや生の物が一番なので積極的に摂りましょう。 次は、内臓の働きを良くするために必要な筋膜リリースの方法をいくつかご紹介しますね。 胃の働きを改善する筋膜リリース 胃の動きに影響を与えるのが肩甲挙筋、大胸筋、胸鎖乳突筋の3つになります。 筋膜リリースとは筋肉を覆う膜の偏りや、つっぱりを修正することで筋肉本来の働きを取り戻すための体操です。 やり方はストレッチに似ていますが、ポイントをいくつかご説明します。 ストレッチは強く伸ばしたりしますが筋膜リリースは、軽く長めに伸ばす体操。 反動も使いません。一定の姿勢を30秒以上維持します。 肩甲挙筋のストレッチ方法 肩甲挙筋とは、首から肩の中ほどにかけてある筋肉。 肩甲骨に繋がっており、肩甲骨を引き上げる大事な役割を持っています。 以下、肩甲挙筋のストレッチ方法です。 ①伸ばしたい方の肩をタオルで抑えます。 そして首を斜め前方に倒しましょう。左を伸ばしたい時は右斜め前ですね。 ②伸ばした状態で30秒キープ。 ③徐々に伸びていくのを感じながら慣れてきたら最大1分まで伸ばします。 呼吸は止めないで下さいね。 大胸筋のストレッチ方法 大胸筋は、皆さんも馴染みがある名称ではないでしょうか。 ムキムキマッチョの象徴とも言われる、胸板の別名ですね。 以下、肩甲挙筋のストレッチ方法をご紹介します。 ①両手を下げて身体の後ろでタオルを持ちます。 ②胸を張ったまま手を上に挙げていきましょう。 身体が前傾すると意味がありません。 ③胸を張ることを意識したまま、無理のない範囲で30秒キープしましょう。 ストレッチは、肩甲骨を引き付けておくイメージで行ってください。 緩くても良いので震えないくらいの緊張が良いですね。 猫背の人には少々辛いかもしれません。 胸鎖乳突筋のストレッチ方法 胸鎖乳突筋とは、側頭部から鎖骨にかけてある筋肉。 首を動かす際や、呼吸をする際に重要な役割を果たします。 以下、胸鎖乳突筋のストレッチ方法です。 ①伸ばしたい側の肩を後ろに下がらないようにタオルをかけます。 ②左を伸ばしたい時は左を向きましょう。 感覚的には縮んでいるように感じますが、胸鎖乳突筋はこの動きで伸びます。 ③こちらも30秒キープしましょう。 以上が、筋膜リリースのストレッチ方法3点になります。 何ごとも続けて行うことが重要! 肩こりや吐き気の改善に向けて、地道に取り組んでいきましょう。 では最後に、食事の注意点をご紹介します。 食事の注意点 さて、肩こりと吐き気の原因は胃にあると、ご紹介してきました。 こちらでは、胃を疲れにくくする食事法をご紹介します。 では、胃が疲れているって、どんな状況を指すの? と疑問を感じた方のために、その特徴をお伝えします。 ①寝る前の食事が多い ②お腹いっぱいになるまで食べてしまう ③早食いである ④炭水化物の量が多い ⑤柔らかいものが好きだ 思い当たる点はありませんか? 以上5点は、現代人の食生活には当てはまりやすいと思います。 世の中には、身体に良い食事や栄養素が数多く取り上げられていますね。 しかし、胃のことを考えるのであれば、食事の仕方も工夫していくことが重要です。 そこで、心がけて欲しいのが、「腹八分目」と「よく噛むこと」です。 もし柔らかい炭水化物ばかりお腹いっぱいになるまで早食いして、すぐに寝るような生活をしているならすぐに改めましょう。 小さなころ、「食べ物はよく噛んで食べる」「食べすぎは身体に毒」と教わってきた方も多いのではないでしょうか。 昔の人は、粗食でも健康だったのがその証拠です。 意図せずとも、自然と身体にいいことを実践していたということになりますね。 まとめ さて、いかがでしたでしょうか。 今回は、肩こりと吐き気の対処法と改善・予防する方法をご紹介しました。 このようにいくつか対策案をお伝えしましたが、人間の身体はすぐに変化が出るとは限りません。 悪くなる時も同様で、日々の積み重ねで徐々に身体は悲鳴をあげていきますから。 特に胃を含めて内臓の疲労は見えない所で着々と進行していきます。 体調不良は身体からのSOSサイン。 そのことを忘れずに、生活習慣の改善に取り組んでくださいね。 筆者プロフィール 福原 真一郎 ほのか整骨院 大阪府枚方市出身。整骨院・リラクゼーション・訪問マッサージの分野を経験し、今に至ります。 鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格を持ち、現在は東洋医学の五行色体表や相生・相克関係を応用した治療を行っています。 治療後にはストレッチや五行色体表を応用した食事指導、生活習慣のアドバイスも行います。
筆者プロフィール
福原 真一郎
ほのか整骨院
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