平昌オリンピックで日本中が盛り上がっております。私がサポートしていたスノボード女子選手も初出場で見事に入賞しました。怪我や困難を乗り越えて頑張るアスリートを見ていると、こちらも元気をいただきます。 選手の皆さんは胸を張って帰国してもらいたいですね。 さて、今回は「足首のケガは、全身にも影響する」というお話をしていきます。 足首のケガ、後遺症が多岐にわたる フィギアスケート男子で66年ぶりに五輪連覇を達成した羽生結弦選手。昨年末に足首を怪我した影響で最後まで出場が危ぶまれていました。 足首の怪我は痛みが取れても、 ・長時間歩くと痛みがでるようになる ・ふくらはぎやアキレス腱が痛み、時々筋肉がツルことがある ・つまづきやすくなる などといった症状に悩まされることがあります。 足首のケガのは、安易に処置をすると影響は全身に及んでしまうのです。 全身に影響が出る理由 足首を形成している関節や靭帯は細かく、詳細な動きをしています。 したがって強い捻挫による不可抗力で、関節の動きやパーツの具合が悪くなります。その状態を放置しておくと、足首関節は常に無理が掛かり、痛みや炎症を起こしやすくなります。 また足関節捻挫が癖になるのは、こうしたアライメント構造を元に戻しておかない事が原因で起こります 足首の構造変位は歩行バランスを変えてしまいます。歩行によって体重の重心が支点となっているのは足首です。ここの動きに不具合があると、当然、歩行の動きを連動する膝関節、股関節、骨盤、背骨、頭部の関節にも歪みが生じます。 その不具合が痛みやコリとなって不調を誘発します。 実例:足首を調整したら、両腕がまっすぐに伸びた! クラシックバレーで海外留学を果たしたG君(16)は、演舞の途中にジャンプをした後の着地に失敗して、足首を捻挫してしまいました。湿布などを施して3日後には痛みがなくなったので、またレッスンに復帰をしましたが、なぜだか両腕がまっすぐ上に伸びません。 なんとなく肩甲骨の辺りで引っかかりを感じていたので、整骨院に行き肩、腕の施術を受けましたが、症状は改善されませんでした。 縁あって私がトレーナーサポートをしている大会に彼が来ていて、両親からご相談を受けました。 全身をくまなく観察をしてすぐにわかったのが、足首の変位でした。強い捻挫をした影響で、足裏のアーチがなくなっており、体全体の姿勢のバランスが前傾していました。 速やかに足首を調整してみると、あら不思議 腕はきちんと上に伸ばせるようになりました。 さいごに いかがでしたでしょうか。 たかだか捻挫ですが、きちんと不具合を直しておかないと、影響は全身に起こります。 ハイヒールを履く女性の皆様には特に注意をしてもらいたいですね。 最近足が疲れやすい。むくみやすいと感じたら足首の歪みを疑ってみてください。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
1981
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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