「ズキズキする痛み」「ビリビリする痛み」「ちくちくする痛み」「ナイフで刺されたような痛み」など痛みを訴える表現は色々ありますね。 こんにちは!いちの整骨院グループ代表の市之瀬と申します。 私たちが感じる「痛み」には、打撲や捻挫による痛み、ほっぺたをつねられたなどの数秒で治る痛みだけでなく、何十年も続く痛み、重だるい痛みなど、色々な種類の「痛み」があります。また、痛みを感じる部位も、首、肩、腰、膝など様々です。 「痛み」は不快な感覚ですが、「痛み」とはそもそもなんだろう?という疑問を、今日は紐解いていきたいと思います。 痛みの種類 ①侵害受容性疼痛 いわゆる怪我をした時の痛みです。怪我をするとそこに炎症が起き、痛みを起こす物質が発生します。 怪我による痛みの多くは直後に起こる急性な痛みです。身体にとって、異常を知らせる警告であります。 怪我が治れば痛みも消失します。 ②神経障害性疼痛 「痛み」は、原因がわかりにくいものがあります。傷や炎症は治ったのに痛みだけが残る、病気をきっかけに痛みが長引いてしまっているなどの場合は、何らかの原因で神経が障害されて痛みが生じていることがあります。この痛みを「神経障害性疼痛」といいます。神経障害性疼痛は、市販の鎮痛薬ではほとんど効果が得られないことが多いです。 痛みの種類を見分けることは大変難しいことですが、神経障害性疼痛にはいくつかの特徴的な症状を訴えることがわかっています。 ③機能性疼痛 はっきりとした原因が不明の痛みです。かつては「心因性疼痛」と呼ばれていました。 神経障害性疼痛同様、傷や炎症などはありません。不安や社会生活で受けるストレスなど、心理・社会的な要因で起こる痛みです。なかには、組織や機能は問題なく回復しているにも関わらず「症状が悪化している」「動かすと痛い」「いつも夜に寝る前だけ痛む」など恐怖心や思い込みなどが影響を及ぼすことがあると言われています ④慢性的な痛み 大体3ヵ月以上続く痛みは「慢性的な痛み」といわれます。「急性の痛み」は、その原因となるケガや病気が治れば消失しますが、適切な治療をしないと、痛みが別の痛みを引き起こし、「慢性の痛み」に変わってしまうこともあります。 痛みは、交感神経優位となり、神経を興奮させ、血管の収縮や筋肉の緊張を起こすことにより、血行不良となり、「痛みを起こす物質」が発生してしまいます。 本来ですと、痛みが発生しても、交感神経の興奮はすぐにおさまり、血流が改善されて、痛みが治まります。けれど、痛みが長期化すると、血行不良の状態が続き「痛みを起こす物質」が多く発生してしまいます。この「痛みを起こす物質」は血管を収縮させ、さらに血流障害を起こし、また「痛みを起こす物質」が発生してしまうという悪循環を引き起こします。 痛みが長期化したり、強いストレスにさらされていると、元来、私たちに備わっている「痛みを抑制する神経」の力が弱くなり、痛みを過敏に反応したり、慢性化することがわかっています。 痛みをどのように和らげるか? 上記にあるように、痛みを和らげる方法は、痛みの種類によって方法が異なります。 怪我で組織に炎症が起きている場合は、その部分をRest(安静)・Ice(アイシング)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)いわゆる RICE処置といわれている方法を取ります。 神経障害性疼痛の場合は、抗うつ薬やリリカなどの内服薬を服用し、神経興奮を抑制するのが一般的です。 そして機能性疼痛には、痛みが発生している問題を先生と共に追求し、運動療法や行動療法を行います。 さいごに いかがでしたでしょうか。 種類によって治療方法が異なるため、ご自身の痛みの種類を理解して、信頼できる先生をみつけることが改善への第一歩だと考えます。痛みに対して、自分一人で決して悩まないでくださいね。 筆者プロフィール 市之瀬 法彦 株式会社いちのグループ代表 全国規模の有名整骨院で部長職、千葉県有数の整骨院グループで院長に赴任するも、理想の治療院を作る為に、東京の激戦区である板橋に「いちの整骨院・整体院」を10年前に開院。 当院卒業生で開業したスタッフ多数。「楽になったよ。ありがとう」の声を聞きたくて日々奮闘中!!
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筆者プロフィール
市之瀬 法彦
株式会社いちのグループ代表
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