整体院で施術をうけた人が、揉み返しとよばれる不快感をあとから感じることがあります。この不快感は揉み返しとよばれるものです。揉み返しは、たいていは患部の痛みとなってあらわれます。 体の機能がもとに戻ろうとするとき、筋肉に痛みが生じるというのが整体での揉み返しの解釈です。しかし人によっては痛みがいつまでも取れず、揉み返しで長い間つらい思いをすることもあります。 揉み返しになると、患部に筋肉痛がおきているような状態になります 揉み返しとは、整体術をうけた場所に感じる不快な感覚です。たいていの揉み返しでは、患部に筋肉痛がおきているような感じになります。痛みの強さはさまざまです。人によっては痛みに加えて、発熱やめまいを生じることもあります。 揉み返しはかならずあらわれるものではありません。同じ内容の施術を行っても、揉み返しをおこさない治療家もいれば、痛みをまったく感じない患者もいます。 揉み返しの症状があらわれるのは、たいていは施術後数時間たってからのことです。初回の施術後に症状がでることもあれば、何回目かの施術のあとで痛みがでることもあります。揉み返しの不快症状は長くつづくものではなく、2、3日でうそのように消えるのが一般的です。 よい揉み返しとわるい揉み返しがあります。 漢方など東洋医学全般では、治療がすすむときに好転反応という一時的な不快症状があらわれるという考え方があります。整体の理論でも痛みとは好転反応だととらえているため、揉み返しは気にしなくてもいいと事前に説明されるケースが多いでしょう。 しかし患者のなかには、揉み返しの痛みがなかなか消えない人がいることもたしかです。これはわるい揉み返しです。こういう反応がでると、いくら施術を続けてもよい効果はあらわれません。痛みがおさまらない場合は、治療院を変えるか、整形外科でセカンドオピニオンを求めるほうがいいでしょう。 誤診の可能性もあります。長引く揉み返しは我慢してはいけません。 整体院であつかう症例のなかには、診断のむずがしいものもあります。誤診があった場合、施術後の痛みは好転反応などではなく、疾病が悪化したことを示しているのかもしれません。 腰痛の治療で治療院へ来た患者さんが、じつは椎間板ヘルニアだったということもあります。腰痛治療のつもりで腰を揉んでもらうと、たいていはヘルニアの疾患をひどくしてしまいます。この場合はいくら時間がたっても痛みは消えません。すぐにヘルニアのための治療をしないと、痛みはさらに激しくなるだけです。 まとめ 施術をうけると、一時的に体に痛みがでる揉み返しという症状がでることがあります。整体の理論ではこの痛みは好転反応であり、体が回復傾向にあるよい兆しです。しかし4日以上痛みがつづくときは、他の治療院や整形外科などでセカンドオピニオンを求めてみてください。筋肉と骨への強い圧迫が、予想外の疾患を関節にひきおこしていることもありからです。
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