私はこども身体運動発達指導士として、学童や幼稚園、身障者の学校で運動指導や健康相談を毎月開催しています。 そこでは ・成長痛 ・アレルギー ・多動症 ・子供ロコモ ・おねしょ など、様々なご相談が寄せられます。 病院に行っても問題が解決せず、不安に思っているご両親も多くいらっしゃいます。 子供の身体は未成熟のため、身体を調整する免疫力や体力も発達途中です。 年月を重ねると細胞の成長は進み、症状が軽快することもあります。 しかしトラブルの内容によっては、すぐにでも不調を改善したい場合もありますよね。 今回は子どものおねしょに注目して、お話していきます。 おねしょが心配で夜も眠れない… 中学生2年生の男子生徒M君の相談は深刻な悩みでした。 13歳になる彼は週に1~2度おねしょをしてしまうのだそうです。 来月に控えている宿泊学習。そこでおねしょをしたらどうしよう!?と心配で私の院にやってきました。 まず彼の生活習慣やストレスなどについてヒアリングしました。 おねしょは5歳の時から始まり、年齢を重ねるごとにその頻度は減っています。 しかし今でも漏らしてしまうことがあるので、それを考えるとストレスで夜も安眠する事ができません。 両親は「友人にわからないように大人用のオムツをして寝てみたら?」と話しましたが、年頃の彼は頑として拒否しています。 インターネットで夜尿症のツボがある事を知り、鍼灸などに2~3回通いましたが、結果は出ませんでした。 仙骨の調整でおねしょが治る? 子供の頃は歪みやすい!仙骨がトラブルの原因に 私がおすすめする解決法は「仙骨調整法」です。 骨盤中心にある仙骨は、子供の時には5つに割れ、背骨の一部になっています。 しかし12歳を過ぎた辺りから癒合し始め、やがて1つの骨になります。 ですから子供の時は構造的に仙骨の関節は不安定で、転倒や尻もち、骨盤の傾きや側弯姿勢などで歪みが起こりやすいのです。 仙骨から出ている神経は ・骨盤 ・臀部 ・性器 ・肛門 ・大腿部 につながり、命令を伝達しています。 内臓に関わる神経は膀胱や陰部の働きをコントロールしています。 つまりここに歪みが起こると、膀胱の活動も悪くなります。 また運動に関わる神経は大腿部(座骨神経)に伸びているため、仙骨が歪むと足への痛みや筋肉の不具合を起こします。 これが成長痛の要因にもなります。子供にとって仙骨はとても重要な部分なのです。 自宅で簡単!シャワーで仙骨を温めてストレスを緩和 仙骨の歪みを整えることで、夜尿症の問題にも良い影響を与えることが期待できます。 整体による歪みの矯正はもちろん、お尻の中心(仙骨の辺り)を温める事で神経のストレスを和らげることも効果的です。 M君にもお風呂でシャワーを使い、仙骨部分を温水(40度くらい)で5分ほど温めるようにしてもらいました。 すると嬉しいことに、それをやるようになってからおねしょを一度もしなくなったのです! 宿泊学習にも無事に行くことができました。 ぜひ悩んでいる方は試してみてください。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
1175
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします