突き指の処置は、子どものころから慣れているという人も多いでしょう。突き指はそれほどありふれたケガです。ただよく知られている突き指の処置の中には、危険なものがあるのも確かです。 突き指を悪化させないように、処置の仕方を覚えておきましょう。 突き指とは、指関節やじん帯を損傷したケガのことです。軽度の突き指であれば、自然に回復することもあります。しかし何日たってもよくならない場合は、すぐに病院へいきましょう。たかが突き指と考えていると、指関節に後遺症のでることもあるからです。 突き指とは指の関節やじん帯を傷めた状態のこと 突き指をすると、指が太くなったり、関節の色が変わったりします。このとき、指関節のじん帯は衝撃で損傷しています。指が太くなるのはじん帯に腫れがあるためで、関節付近が変色するのはそこに血がたまっているためです。 じん帯には自然治癒力があります。軽い損傷であれば、安静にしているだけで治ることもめずらしくありません。しかし重症の突き指の場合、自宅での処置では完治させるのはむずかしいでしょう。また軽度の突き指を悪化させないように、自己流の処置には十分な注意が必要です。 突き指したときは引っ張る?覚えておきたい応急処置 突き指のよく知られている応急処置には、指をつかんで引っ張るという方法があります。患部を強く振るという処置も、昔からよく行われてきました。 しかし突き指はじん帯に傷をうけたケガのことです。外圧を加えて引っ張ったり振ったりしても、じん帯の回復は早くなりません。ですので、指をつかんで引っ張るという処置は、突き指をかえって悪化させます。 応急処置として覚えておきたいものが「RICE」 言葉の通り、まずは安静にして、冷やし、そして固定し上に挙げるというものです。 突き指の場合はまずは最初の2つ、安静にし冷やすを重点的に行うとよいでしょう。 付き指してしまったときに参考にしたい動画 こちらはしゅはら接骨院の院長先生が突き指の対処法を詳しく解説している動画です。 ぜひ一度見てみるといいでしょう。 突き指の応急処置(初期治療)法 突き指の経過観察は1週間を目安にしよう 正しい処置をすれば、軽い突き指であれば数日で治ります。自宅処置で治す場合は、1週間ほど経過を観察してみてください。 1週間たっても治らない場合は、病院へいく必要があります。その突き指が、自己流では治せないほど重傷であった可能性があるからです。 経過観察でみるべきおもなポイントは、関節の腫れが引いたかどうか、変色がおさまったかどうかです。痛みの強さや、指関節の曲げ伸ばしについてもチェックしましょう。 1週間前とくらべて、これらがすこしも改善されていない場合は要注意です。そのケガは突き指ではなく、骨折だったのかもしれません。放っておくと、指関節が曲がったまま固まるなどの後遺症がでるおそれもあります。 まとめ 突き指は、ありふれているために軽くあつかわれがちなケガです。しかし間違った処置をしたり、いつまでも放置したりしていると、後遺症がでることもあります。 突き指の正しい処置を覚えておくことは大切です。症状が改善しないようであれば、すぐに病院で治療をうけるようにしましょう。
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