正しい姿勢できていますか? 先日テレビのニュース番組でも「スマホ老眼」の健康被害について特集が組まれていました。 スマホ老眼とは、子供を含む若い世代に流行しているこの症状です。 長時間スマホやタブレットを見続けることで、まるで老眼のように近くのモノにピントが合いにくく、ぼやけて見えてしまいます。 今回は、スマホ老眼とは何なのか、そしてその予防法をご紹介いたします。 ぜひ、参考にしてみてくださいね! スマホ老眼の原因とは 原因は、目の筋肉の緊張によるピントの調整能力の低下です。 また画面を見ている時に、頭を前にもたげる姿勢が原因とも言われています。 なぜなら、悪い姿勢によって首の関節がすぼまって狭くなり、目の運動神経の伝達がうまくいかなくなるからです。 最近、施術院に来る若い世代の方たちは、このような首が前に突き出る「首ねこ背」の姿勢の人が増えています。 こうした姿勢がストレートネックを引き起こし、肩こりや首の痛み、頭痛や眼精疲労へと発展してしまうのです。 スマホ老眼の予防方法は? 毎日2時間以上、スマホやタブレットを見ている方は、ドライアイやスマホ老眼の不調が起こる確率が高まります。 そのため、以下のように休憩を取ることが大切です。 ・最低でも20~30分に1回は視線を画面から外し、遠くを見る ・まばたきをする ・目を温めるなど予防する また、それと一緒に「固まった姿勢をリセットするための体操」と「目の体操」も1時間に1回は行いましょう! 姿勢をリセットする体操のやり方 ①背筋を伸ばして座わります ②手のひらを上にした状態で背中の後ろで手を組みます ③真下に腕を引っ張ります ※できるだけ左右の肩甲骨を真ん中に寄せる ④そのままの状態で、頭を後ろに倒します ⑤3秒たったら、③の姿勢に戻します ⑥肘から腕を曲げて肩の高さまで上げ、円を描くように腕を後ろに回します(10回) 次に、疲れた目を休ませる「目の体操」をご紹介します。 ニャンコの目体操 ①中指を左右のこめかみのくぼみに当てます ②指先を上、下、前回しします ③指先を上、下、後ろ回しします 各10回行いましょう 遠近体操 ①両腕を前に出し、短い方は肘の横に置きます ②腕を前に出した方の目を閉じ、両手の親指を交互に見ます ③左右10回ずつ行います 第二頸椎眼球体操 ①第二頸椎(首の付け根)を両手の人差し指でおさえます ②そのままの状態で、上下左右、左右斜め、右回し、左回しと視線を動かします(5回ずつ) 温熱 また、目を温めることも大切です。 最近では、レンジでチンをして温めるアイマスクなどさまざまなグッズが販売されていますが、それらがなくとも目を温めることはできます。 まず、両手を30回ほどこすり合わせます。 温まってきたら、両手を目に優しく当てましょう。(90秒間) そうすることで、簡単に目を温めることができますよ。 ぜひ、お試しください! スマホ老眼をそのまま放っておくと… 実際にアメリカの大学で研究されたケースでは、同じ作業をスマホで行ったグループとパソコン画面で行ったグループでは、脳のストレスや感情の起伏にも変化があったことが報告されています。 小さな画面を見続けることで目だけでなく、ストレスや自律神経にも悪影響があるということです。 子供へ安易にスマホやタブレットを与えると「目の健康被害」だけでなく「感情のコンディション」にも少なからず影響があると言われています。 「使用時間を決める」「きちんと休憩を挟む」など、対策を取ったうえでお渡ししましょう。 さいごに 「疲れた…」「だるい」「めんどくさい」といった無気力な口癖… すぐに切れる!我慢ができない! そんな情動にも自律神経や脳のストレスは関係しています。 時間を制限するのはもちろん、適度に休憩をはさみ体操を習慣にして、悪い姿勢の癖をリセットしましょう! たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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