こんにちは。 「はりきゅう治療院源光」 院長の松本です。 「視力をやしなわんとするものは、つねに瞑目して眼をやしない、眼を労使しない」 これは、白隠禅師のお言葉です。 しかしながら、現代人は目を酷使しすぎてはいませんか? これにつきましては、誰もが納得されることと思います。 40年前の私が子どもだった頃、子どもたちはアニメをかじりつくように見ていたものです。 それからゲーム機が登場。そこから視力の低下が社会問題となりました。 受験戦争による国民の近視の増加もあったように思います。 今ではスマホが登場し、生活の中で目を酷使しない日はありません。 この原稿を書いている今も、画面を見ていますし、ブルーライトを浴びています。 現代を生きる以上、この“目の酷使”から完全に離れることは難しいでしょう。 今回は、そんな中でもできる「目を労わる方法」をお伝えいたします。 ぜひご参考になさってください。 画面を見る時間を減らす 目を労わる方法とは、「必要な目の酷使」と「不必要な目の酷使」を分ける、ということです。 必要な目の酷使とは、たとえば仕事です。 私は仕事でパソコンを使うことが多いのですが、これは必要な目の酷使としてとらえています。 一方、不必要な目の酷使とは、「見なくても生活できるもの」です。 たとえば、なんとなく垂れ流ししているテレビ、空き時間にそれとなしに見るスマホなどが挙げられます。 これは私の体験談です。 私は元は大のテレビっ子で、朝から晩までテレビをつけっぱなしにする生活が基本でした。 スマホも、大好きなアーティストのライブを見るためによく活用していました。 しかし、あるとき気付いたのです。 「目がすごく疲れているな」と。 そこで、テレビもスマホも見ることを一切やめてみました。 その結果、分かったことは「目と頭が休まりスッキリした」ということです。 それだけではありません。 テレビをつけっぱなしにしていた時に、自然と目に入っていた「ネガティブな映像」も頭に入らなくなりました。 このように、自分が必要としているもの・必要でないものを分けることは、目にも、精神にも大切なことです。 目を養うことは頭を休めること 目からの情報は、頭を疲れさせます。 要するに、目を養うことは、頭を休めることにもなるのです。 ストレスで頭が疲れている時、人は無意識に遠くを見たり、目を瞑っていたりします。 これは目からの情報を遮断し、目と頭を休ませるための無意識な行動です。 その行動を意識的にすることで、目の健康を保つことができます。 目は一生ものです。 目を大事にしましょう。 「不必要なものを見ない」ことは、目薬よりも目を休ませる働きがあります。 代わりに自然を見るように努めてください。 毎日空を見て、雲を見て、花を見て、かわいい猫ちゃんを見て。 そうすれば眼も養われ、心も癒され、頭も休まります。 さいごに さて、いかがでしょうか? 今回は「目を労わる方法」についてお話させていただきました。 目の疲れが気になる方は、ぜひご参考にしてください。 著者:松本光保 出版社:明窓出版 筆者プロフィール 松本 光保 はりきゅう治療院源光 院長 鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師 作家 サラリーマンを辞め一人旅をし、土佐の海を目の前にして「鍼灸師になりなさい」 という啓示を受ける。 臨床の傍ら作家としても活動する。 趣味は令和元年から始めたピアノと、野良猫と遊ぶこと。 主な著書 「今度は私が助ける番」「絆療法」(本の泉社) 「鍼仙雲龍」(明窓出版)「詩集Life」(ムゲンブックス)
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筆者プロフィール
松本 光保
はりきゅう治療院源光 院長
鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師
作家
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