こんにちは。「はりきゅう治療院源光」 院長の松本です。 みなさんはアニマルセラピーをご存知ですか? アニマルセラピーとは、動物と触れ合うことでストレスの緩和・癒しの効果・活動性の向上を促すことができるセラピー手法のひとつです。 今、世界的なパンデミックにより、人と触れ合えない、外出できない日々が続いていますね。 「いつまでこの状況が続くのか」という不安や苛立ちが絶えない方がほとんどでしょう。 そんな時に大きな活躍をしてくれるのが、動物の生きる力・癒し効果だと私は感じています。 そこで今回は、私の体験に基づいた「アニマルセラピーの良さ」をご紹介したいと思います。 ぜひご参考にしてみてください。 こんな時期だからこそ動物たちの癒しの力が必要 私がアニマルセラピーを知ったのは、今から30年程前でしょうか。 10代の頃、海外のテレビ番組で病院で働く犬を見たのです。 その犬はパーキンソン病や認知症の患者さんのところへ行き、ただ触れ合う役目なのですが、そのワンちゃんと触れ合った患者さんは皆、顔の表情が緩み、中には無表情から笑顔に変わり、涙を流す人までいました。 その映像は私にはとてもショッキングで、その時初めてアニマルセラピーという動物の力を知りました。 日本では、ごく一部の小児病棟や老人病院でワンちゃん達が活躍していますが、アニマルセラピーの本格的医療介入はまだまだです。 私の叔父は脳卒中後遺症で老人施設に入っていますが、コロナの影響で未だ面会ができないでいます。 叔父からの電話ではまるで監獄だと言っていました。 このような時期だからこそ、動物たちの癒しの力が必要なのではないかと思うわけです。 私の体験~動物たちの力をお借りする~ 私は大の動物好きかと言うとそうでもありません。 子どもの頃野良犬に追いかけられてから犬は苦手ですし、往診先で出会う猫も特別得意という訳ではありません。 ただ、2020年7月、コロナの時期に私の患者さんも減り、家での時間が増えました。 そのような中、庭仕事をしている時に一匹の野良猫が現れたのです。 彼は首に大きな傷を負っていたため、はじめは「治るまで面倒を見よう」と思っただけでした。 しかし、毎日彼と接していると、初めのうちは「自分が彼を面倒見ている」と思っていたのですが、いつの頃からか「ああ、これは自分が癒されているんだな」と思うようになったのです。 野良猫の彼と接していると、なぜか心が満たされ癒されます。 今では仕事が終わると、早く彼に逢いたくて急いで帰るようになりました。 彼を撫でるとかわいい声で鳴き、それだけで私の免疫力は爆発的に上がるのです。 人間と言う存在は、強いようで結構もろい部分もあるものです。 心が少し弱っているときに、動物達の力をお借りするというのも、悪いものではないと思います。 動物達の生きる力に触れると、こちらも頑張ろうと思いますし、不思議と力が湧いてきます。 さいごに さて、いかがでしたでしょうか。 今回は、アニマルセラピーについてお話をさせていただきました。 もちろん、動物を飼うときは最後まで責任を持って、家族として大切に迎え入れてください。 ペットが飼えないけれど触れ合いたい、そんな方は動物と触れ合えるカフェや動物園もおすすめです。 アニマルセラピー、ぜひ実感されてみてください。 著者:松本光保 出版社:明窓出版 筆者プロフィール 松本 光保 はりきゅう治療院源光 院長 鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師 作家 サラリーマンを辞め一人旅をし、土佐の海を目の前にして「鍼灸師になりなさい」 という啓示を受ける。 臨床の傍ら作家としても活動する。 趣味は令和元年から始めたピアノと、野良猫と遊ぶこと。 主な著書 「今度は私が助ける番」「絆療法」(本の泉社) 「鍼仙雲龍」(明窓出版)「詩集Life」(ムゲンブックス)
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筆者プロフィール
松本 光保
はりきゅう治療院源光 院長
鍼灸師、国際中医師、東京薬科大学非常勤講師
作家
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