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肩こりはつらいだけでなく、女性の胸の形を崩してしまう原因にもなります。年齢よりも垂れている胸の原因は、肩こりにあるのかもしれません。
首から肩甲骨周辺にある筋肉は、体の前面にある胸の筋肉ともつながっています。肩こりの原因は、首から肩甲骨周辺の筋肉の血行不良です。この部分の筋肉が硬くなっていると、つながっている大胸筋の動きまでわるくなります。
肩こりを解消すると、胸にも変化があらわれます。背中の筋肉をほぐすことで、豊かな血流とリンパ液が胸へも流れ込むからです。バストのストレッチを行えば、反対に、背中の血流をアップさせることも可能です。こりのない軽やかな肩とうつくしい胸を、同時に手にいれましょう。
背中と胸の筋肉は連動しています
肩を真ん中にして、背中の筋肉と胸の筋肉はつながっています。肩を前へ寄せるときは、大胸筋が収縮して肩関節と肩甲骨を胸方向へ引っ張ります。反対に肩を背中方向へ寄せるときには、肩甲骨の内側にある大小の菱形筋が収縮してこれらを引きます。
肩を前後に動かすときに、背中と胸の筋肉は互いに引き合っているのです。
デスクワーク中心の人、スマホを眺めることが習慣になっている人は、肩が前に出たまま姿勢が固まりがちです。この姿勢がつづくと、縮みっぱなしになってしまった大胸筋は次第に硬直していきます。それに合わせ、伸縮しなくなった菱形筋の血流も低下します。
猫背で胸が垂れている人は、背中の体温が低く、いつもこりを感じているはずです。
肩甲骨周辺の筋肉をほぐすと大胸筋もほぐれる
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互いに引き合う構造なのですから、背中の筋肉の動きが滑らかになると、胸の筋肉の運動量もアップします。まずは肩甲骨周辺の固まった筋肉をほぐす、かんたんなエクササイズをご紹介します。これは猫背を解消して肩こりに速攻性があるだけでなく、大胸筋の血流を改善させる効果も高い動きです。
肩幅に脚を開いて立ち、体のうしろで左右の手の平を合わせ、10本の指をしっかりと組み合わせます。手を組み合わせたまま左右のひじを軽く曲げ、次にゆっくりとひじを伸ばします。この動作を10回くりかえします。動作の間、顔はまっすぐ前を向けておくことがポイントです。
ひじの曲げ伸ばしに合わせて、肩甲骨と大胸筋が動いていることを意識しましょう。
胸のストレッチで猫背を伸ばす
胸には、大胸筋と小胸筋という筋肉があります。胸のストレッチはこの2種類の筋肉をダイレクトに刺激し、胸にハリと高さをとりもどす動きです。胸を伸ばす動作には、丸くなった背中を伸ばし、肩甲骨を正しい位置へ戻す効果もあります。
オフィスでも自宅でも、壁を使ってかんたんにできる胸のストレッチをご紹介します。
立った状態で右手を高くあげ、ひじを90度の角度に曲げます。右の手の平からひじまでを壁にぴったりとつけます。体を壁からややそむけるようにずらし、左脚を1歩体の前に出します。体を左脚の方向へやや倒し、壁につけた右腕で体重をささえてみてください。このポーズを30秒つづけ、反対の手で同じ動作をくりかえします。
ポーズのあいだ、胸の筋肉がきもちよく伸びるのを感じることが大切です。手が後方へ引かれることで、前へ出た肩を正しいポジションまでもどし、猫背を改善することができます。
まとめ
肩こりと胸の垂れには深い関係があります。そして肩こりと姿勢の悪さも関係があります。ご紹介したストレッチを行い、姿勢を改善することで肩こりを解消し、バストアップを目指していきましょう。
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肩こりの原因はズバリ巻き肩!巻き肩を改善に導くために必要な3つの条件
肩こりを改善させたいと思った人がまずやってしまっているNG行動とは…
それはズバリ、ひたすらこった肩を揉む事です。
「え?肩がこるなら肩を揉めばなおるんじゃないの?」
「巻き肩なら肩を揉めばなおるんじゃないの?」
そう思われた方も多いかもしれません。
「肩がこるなら肩を揉めばなおる」
誰もが真っ先に思い浮かぶ事ですが、残念ながらどれだけこった肩を揉んだとしても、肩こりが根本的に改善するわけではありません。
なぜなら、肩こりを引き起こす原因にはアプローチできないからです。
私は肩こりの原因のひとつは「巻き肩」であると考えています。
実際、当院にも肩こりを改善したいお客様が多数来られますが、その方の多くが巻き肩でした。
なぜ肩を揉んでも肩こりが改善しないのか
巻き肩姿勢になると前のめり姿勢になり、それに伴い肩甲骨の位置や頭の位置も前のめり姿勢になっていきます。
この時、肩甲骨は体の前側の筋肉と後側の筋肉でまるで綱引きをしているかのように、前に引っ張られ続けている状態になっています。
こっている、緊張している状態になっていた背中は、実は「これ以上前のめりになってはいけない!」と必死に ”伸ばされながら耐えている状態” になっているのです。
この伸ばされながら耐えている背中が、緊張しているからといって揉んでほぐしてしまうと、一気に緊張がゆるみ、”より巻き肩姿勢が助長”されてしまうのです。
まるで綱引きで後側の組の力が一気に抜けてしまったような状態ですね。
背中の緊張というのは起こるべくして起こっている状態なので、こるからといってただひたすら揉みほぐしたとしても根本改善にはなりません。
日常生活を送るうちに、以前よりもさらに前のめり姿勢が増強された状態で生活をするわけなので、さらに肩こりが発生しやすい姿勢になってしまいます。
つまり、肩こりで肩がこるから肩を揉もうというのは、肩こりや巻き肩を改善するどころか、より悪化させてしまう結果につながってしまうのです。
巻き肩を根本から改善に導くために必要な3つの条件
では、どうすれば「肩こりを引き起こす状態=巻き肩」が良くなるのでしょうか?
私は多くのお客様の巻き肩を改善に導いてきましたが、そこにいたるまでには3つの条件がありましたのでご紹介いたします。
1.肩甲骨の位置を安定させる
巻き肩とは、肩甲骨を前に引っ張っている状態になります。
これは言い換えれば、肩甲骨が正しい位置にいられなくなっている状態という事です。
そうすると、様々な問題が発生します。
・腕を動かす際に本来の動きと逸脱した動きをせざるを得なくなる
・逸脱した動きが強要されるので、偏った筋が働く状態で生活を送る事になる
・肩甲骨の動きは歩行動作にも関係するので、歩き方にも歪みが生じてくる
・横隔膜を使った正しい呼吸機能がしづらくなる
・結果、腰部の安定性がさらに損なわれ、より肩甲骨の位置が不安定になる
上記のような問題が発生するとさらに巻き肩姿勢が助長されてしまいますので、まずは正しい筋連鎖を働かせて、その動きを再学習していく「体幹の安定も兼ねた機能改善訓練」が必要となります。
2.腰の位置を安定させる
肩甲骨の位置が不安定だと、体の深くにある筋肉(インナーユニット)が本来の働きをすることができなくなります。
そうすると何が起こるのかというと、その外側の筋肉(アウターマッスル)がインナーユニットの働きを補助しようと無理に働いてしまい、ガチガチに緊張してしまうのです。
本来使われる必要のないアウターマッスルがガチガチに使われる事で、
・肋骨が外開き姿勢になる
・反り腰姿勢になる
・股関節に荷重が乗りにくい
このような弊害が考えられ、その結果、巻き肩姿勢が強調されてしまうのです。
そうならないためにも、インナーユニットが働きやすい状態に骨組みを整える必要があります。
3.骨盤の位置を安定させる
様々な不調は「骨盤の歪み」が原因であることが多く見られますが、巻き肩も例にもれません。
骨盤は荷重を受け分散させる役割がありますが、正しい位置にい続けられないまま日常生活動作を送る事になると、逸脱した動きを正しい動きであるかのように、誤情報を覚えてしまう事になるケースがあります。
誤った動きを続けていれば、筋はもちろん、関節にも局所的なダメージを負わせる事になるので痛みの原因になることがあります。
そのため、骨盤の歪みを整えることは重要です。
巻き肩のない生活を続けるためには「正しい日常生活動作」が必要
さて、「巻き肩を根本から改善に導くために必要な3つの条件」は知識を持つ専門家の手助けが必要な場合がほとんどですが、その条件を満たし巻き肩が改善した後に必要なのは「巻き肩を再発させないぞ!」というあなたの意識です。
先にお伝えした肩甲骨・腰・骨盤の問題は、ほぼ「間違った日常生活動作」から生まれます。
どれだけ整った姿勢で各部位が正しい位置に安定できたとしても、日常生活動作を改善していなければ巻き肩は元に戻ってしまうでしょう。
立つ座る、歩行といった日常生活の基本動作において、機能的な動きを正しくできるようにする事、そしてその動きを覚え直していく事が巻き肩の根本改善のための解決の糸口となります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は、『巻き肩を改善に導くために必要な3つの条件』についてお話させていただきました。
さいごに簡単にまとめです。
・肩こりは揉んでも改善しない
・肩こりでお悩みの方の多くは「巻き肩」
・巻き肩を根本から改善に導くためには「肩甲骨・腰・骨盤の位置を安定させる」ことが必要
・巻き肩を再発させないためには「日常動作から見直す」ことが大事
ぜひご参考にしてみてください。
筆者プロフィール
井上 拓也
姿勢矯正士
石川県唯一の姿勢矯正士の資格を所持する整体師
石川県白山市にて希少な姿勢矯正に特化した整体院を運営
国内で2店のみの米国スティックモビリティ社認定国際ライセンス所持者
県内テレビ番組、SNSインフルエンサーらにも多数紹介された実績あり
猫背、巻き肩、ストレートネック、反り腰、肋骨の広がりといった
不良姿勢の改善はもちろん慢性的な肩こり、腰痛、心理相談等も幅広くご相談を受け付け中
過去130㎏あった肥満体からボディビルダーになった異例の経歴も持つ
994
その肩こりの原因、緊張かも!心理的肩こりの対策をご紹介
整体ヨガ研究院の加来です。
肩こりは2種類あるということを、皆さんご存知でしょうか?
まず1つ目が、『物理的な身体の状況による肩こり』です。
原因は、
・身体の歪みによってバランスが崩れる
・重たいリュックを背負う
・中腰で長時間作業をする
などが挙げられます。
これらによって筋肉が硬くなり、コリが生まれるのです。
そして2つ目が、 『心理的による肩こり』です。
「心理的なこりってどういうこと?」と思われる方がほとんどかと思います。
結論から言いますと、緊張することによって肩がこってしまうのです。
今回は、そんな心理的な肩こりと緊張の関係性と、その対策方法についてお話したいと思います。
なぜ緊張すると肩がこるの?
日常生活でも緊張する場面というのは沢山あります。
たとえば、学生さんなら学校の試験や入試などです。
あなたは緊張している時、もしくは緊張している人に声をかける時にこんな言葉を使うのではないでしょうか。
「肩をリラックスさせて深呼吸!」
また、大人になっても緊張する場面は沢山ありますよね。
・子育て
・家事
・仕事が忙しい時
・人前で何かを表現する時
こういった時には緊張感から肩が力みがちです。
このように、経験的に「緊張している時は肩が力んで筋肉が硬くなる」ということを人は理解しています。
緊張からくる心理的な肩こりとは、こうやって発生してしまうのです。
この肩こりの厄介なところは、力む際は無意識なためなかなか自覚しにくいというところではないでしょうか。
肩がこるときは意識して『なで肩』に
心理的な肩こりは無意識からくる症状だからこそ、他人に「肩の力を抜いて」と指摘されないと気付かないものです。
しかし、普段からちょっと意識をすることで対策はできます。
・自分は緊張するタイプだ
・普段から肩が力んでいる
という自覚がある人は、気付いた時に「なで肩」になる意識で肩の力を抜いてみてください。
あっ、今自分は力んでいるな、と思ったらすぐに「なで肩」です!
なで肩で身体の力みを軽減することで、心理的な緊張感の緩和につながります。
さいごに
今回は緊張感から起こる心理的な肩こりについてお話ししました。
「何かした覚えがないのに、最近やたらと肩がこる」
「気づいたら肩が力んでいることが多い」
という方は、ぜひ実践してみてください。
次回は緊張感によるもう一つの弊害、「呼吸の乱れ」に触れたいと思います。
筆者プロフィール
加来 禎治
整体ヨガ研究院 院長 武術空手修気道・宗家
私は整体師と同時に武道家でもありますが、空手の練習中に転倒したのを機に腰痛に悩んできました。
当時は若さもあったのでさほど深刻に考えずに痛み止めと湿布を貼る程度の処置しかしませんでした。
整形外科や接骨院、カイロなど色々と通いましたが、知人が整体の先生を紹介して通うようになってから、改善されました。
その後、自分でも整体師の道を進むことになり、整体師になってからもヨガやボディーワークなど身体に関することを積極的に学んで、自分なりの技術を確立していきました。
あなたの笑顔が取り戻せるように全力で取り組みます!
2930
子どもに忍び寄る身体の歪み!その原因は○○かも
整体ヨガ研究院の加来です。
スマホの長時間操作による身体の歪みはよく知られていますが、最近では小・中学生にもその波が広がっています。
今回は、そんな「子どもに忍び寄る身体の歪み」についてお話ししようと思います。
身体の歪みの原因とは
ある調査によれば、肩こりで定期的に施術を受ける小学生も増えている傾向にあるようです。
昔では考えられない光景ではありますが、では、昔と今とでは何が違うのでしょうか?
教科書の重さ
一つには教科書の重さが指摘されています。
今は書類などもA4サイズが主流になっている印象ですが、教科書もA4サイズが多いとのこと。
また、「脱ゆとり教育」以降、情報量も増えているので教科書も厚くなり、重さも増しています。
先日、町を歩く中学生を見ましたが、リュックが重いのか、身体が前傾姿勢に。
常にあの歩き方では身体が歪んでしまう、と心配になりました。
ゲームとスマホ
ゲームや漫画は昔からあって、今の大人も小さい頃より「長時間のゲームはダメ」と注意されたものです。
この頃は、子どもの遊びも親の目の届く環境にあり、しっかり制限ができていたのではと思っています。
しかし、スマホが普及するようになり、いつでもゲームや漫画が読める時代になりました。
子どもが、通学途中や自室で長時間操作していても、親は気付くことができません。
長い場合は、1日10時間以上もやっている子もいるようです。
施術で来院する方(大人)の中には、「小学生や中学生の頃より肩がこっている」と訴える方もいます。
多分、上記のような生活習慣だったのではないでしょうか?
姿勢の悪さと集中力の低下について
上記でお伝えしましたように、長時間のスマホ操作や重たいリュックなどの影響により猫背姿勢になってしまいます。
すると、肺が圧迫されて呼吸が浅くなり、血液の中の酸素濃度も低下し、集中力が持続できません。
さらに、背骨が歪むことで自律神経の乱れにもつながることがあります。
昔から勉強の時は「背筋を伸ばして」と注意されましたが、これは単に「見栄え」をよくするということでなく、理にかなった方法だったのでしょう。
テレビでも有名な予備校講師の先生も、有名大学に入る子は姿勢がいいと言っていました。
さいごに
「三つ子の魂百まで」という言葉もあります。
子どもの頃から習慣になってしまった悪い姿勢は、大人になってから直すには時間がかかります。
子どもを持つ親御さんは、将来のためにも子供の姿勢には気を付けてあげましょう!
筆者プロフィール
加来 禎治
整体ヨガ研究院 院長 武術空手修気道・宗家
私は整体師と同時に武道家でもありますが、空手の練習中に転倒したのを機に腰痛に悩んできました。
当時は若さもあったのでさほど深刻に考えずに痛み止めと湿布を貼る程度の処置しかしませんでした。
整形外科や接骨院、カイロなど色々と通いましたが、知人が整体の先生を紹介して通うようになってから、改善されました。
その後、自分でも整体師の道を進むことになり、整体師になってからもヨガやボディーワークなど身体に関することを積極的に学んで、自分なりの技術を確立していきました。
あなたの笑顔が取り戻せるように全力で取り組みます!
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肩こりで感じる「緊張」には種類があった!?
整体ヨガ研究院の加来です。
突然ですが、肩こりや腰痛で悩んではいませんか?
多くの方は患部が「収縮」することで、緊張・硬くなっていると感じています。
緊張で筋肉が収縮する
例えば、リラックスしている時でしたら肩の位置は下がりますが、ストレスを抱えている時には肩は上へあがる傾向にあります。
試験や発表会など非日常の事を体験する時には緊張によって上半身に力が入りますね。
「深呼吸して肩をリラックスさせて」とアドバイスされたことがある方も多いのではないでしょうか。
こういった場合は、緊張で肩の筋肉が収縮していると言えるでしょう。
また、重たい荷物・リュックなどを担いでいる時や、パソコンを使用している時なども肩の筋肉は収縮しています。
身近に経験したことのある方が多いため、緊張=収縮という考えが浸透しているのでしょう。
伸張型の緊張って何??
それでは「伸ばされて緊張する」ってどういう事なのでしょうか?
伸ばされるという言葉はストレッチのようにいい事のようにイメージされるかもしれません。
でもこの場合は意味合いが異なります。
この現象は「筋膜」という概念から考えると分かりやすくなります。
筋膜とは筋肉を覆っている膜のことを指します。
スーパーで売っている鶏のもも肉を想像してみてください。
皮と肉の間には薄い膜がつながっていますよね。あれが筋膜です。
人間の筋肉も筋膜で覆われていて、全身ストッキングで包んでいるという表現もされます。
全身ストッキングの足の所をつまむメージをしてください。
つまんだところは収縮が起こりますが、逆に足から遠い肩の辺りは引っ張られているはずです。
ストッキングという一つのシートの一部に収縮が起これば、離れた部位には伸張が起こります。
この現象が人の身体にも起こります。
足の筋膜が収縮することによって、肩の筋肉が引っ張られて緊張するというケースがこれに当たります。
パソコンで猫背になっている場合、胸の筋膜は収縮しますが、背中の筋膜は伸張します。
こういった場合の緊張は全身のバランスを調整しなければなりません。
痛みが起こりにくい身体創りはバランスが大切
肩が凝っていて硬くなっている場合は普通だったら肩の筋肉を緩めるという発想になります。
もちろんそれは無駄ではありません。
しかし、筋膜的な見方をすれば、他の部位にも何かの異常があるかもしれません。
原因が他にある場合、肩だけを施術してもすぐに痛みが再発してしまいます。
痛みが出ないような身体を創っていくには、マクロ的に身体全体を考える必要があるのです。
筆者プロフィール
加来 禎治
整体ヨガ研究院 院長 武術空手修気道・宗家
私は整体師と同時に武道家でもありますが、空手の練習中に転倒したのを機に腰痛に悩んできました。
当時は若さもあったのでさほど深刻に考えずに痛み止めと湿布を貼る程度の処置しかしませんでした。
整形外科や接骨院、カイロなど色々と通いましたが、知人が整体の先生を紹介して通うようになってから、改善されました。
その後、自分でも整体師の道を進むことになり、整体師になってからもヨガやボディーワークなど身体に関することを積極的に学んで、自分なりの技術を確立していきました。
あなたの笑顔が取り戻せるように全力で取り組みます!
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慢性の肩こりを改善!○○を動かすだけの簡単なセルフケア
「“肩こり”はどうやったら良くなるんだろう」
整体院などの施術院を利用されている方たちにとって、永遠のテーマかもしれません。
以前までは、肩こりは大人がなるものだと考えられてきましたが、最近は子供にもその問題が発生しています。
肩こりの原因は?
肩こりの原因は大きく分けると2つあります。
「同じ動作や姿勢によって筋肉が疲労を起こした状態」
「ストレスによって自律神経が緊張起こしている状態」
一つ目は、筋肉や関節に問題があります。
そして、二つ目は心の状態に問題があります。
二つ目の原因に当てはまる場合は、注意が必要です。なぜなら、心の状態が乱れていると神経のテンションも混乱し、結果として血流障害や内臓の不調にも発展してしまうからです。
肩こりを予防するには
では、肩こりを予防するためにはどうしたら良いでしょうか?
それは、体にかかるストレスをなるべく軽減することが大切です。
例えば、デスクワークでパソコンの前にずうっと座っている人であれば、30〜40分に1回は椅子から立ち上がり、背伸びをしたり、足踏みをしたりすることで、体へのストレスを軽減できます。
偏った姿勢の状態をリセットすることは、筋肉の緊張や血流の緩和に繋がります。
また、ストレスを感じた時は、深呼吸を繰り返し「目の前の問題」から現実逃避することも必要です。
ココロとカラダの緊張が少しクリアにできます。
肩こりを改善するセルフケア
このように自分で肩こりの原因を調整することができれば、こりを感じる頻度は確実に軽減していきます。
しかし、
「仕事中に頻繁に席から立つことはできない」
「現実逃避をする余裕もない…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなあなたに、ぜひ試してもらいたい簡単なセルフケア方法があります。
それは『舌を動かす運動』です。
舌は下顎のバランスを整える働きがあり、舌の動きが悪くなると顎がズレて頭蓋骨が傾き、首や肩、背骨のバランスが崩れます。
その結果それを支える筋肉に疲労が起こり、肩こりの原因にもなるのです。
また、咬合(歯の噛み合わせ)専門の歯科医師の研究では舌の位置を変えるだけで、偏頭痛やめまいなどの不定愁訴(ふていしゅうそ)が改善することも分かっています。
そのため、肩こりを改善するためには、舌の動きはとても重要なのです。
簡単な舌の運動をご紹介!
では、そんな簡単な『舌を動かす運動』のやり方をご紹介します!
1.口を閉じた状態で、舌を左右・上下に10回ずつ動かす
2.右回しに10回、反対の左回しに10回動かす
3.口を開けて舌を出し、同じように上下・左右・右回し・左回しを繰り返す
この方法をお試しいただいた方の中には、「目の前が明るくなった」「肩こりや首の調子が良くなった」というお声をいただきました。
また、舌を動かしている最中に、顎がゴリゴリと音がして、運動後に顎の調子が良くなった方もいます。
さいごに
舌の運動は座ってでもできるので、仕事の休憩中や就寝前、ちょっとしたスキマ時間にぜひお試しくださいね。
たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ
著者:清水真
出版社:神宮館
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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肩こりの相談
30台女性、接客サービス業です。お客様と対面で接客しますが基本椅子に座ったまま動きません。肩凝りは今の職について、もう10年以上悩んでいます。ずーんと首や肩が重くて、まるでなにかにとりつかれてるかのよう。おまけにお客様のまえでは姿勢を崩すことも許されません。エコノミー症候群になりそうです…なにか普段...
学校に通っていたころから、ひどい肩こりもちでした。
すでに10代半ばにして、夕方には肩が重くなっていました。
大人になり、仕事をしたり子育てしたりしているうちに肩こりはますますひどくなり、今ではひどくなると腕がまっすぐ上に上がらなくなります。もちろん頭痛とも、長年のお友達です。
ここまでひどい...
30代の男性、仕事は主にデスクワークをしています。
大学を卒業するくらいまではほとんど気になりませんでしたが、社会人になって年齢も20代後半になったころから、慢性的な眼精疲労や頭痛、肩こり、腰痛に悩まされるようになりました。
頭痛外来や整形外科で診て頂いても、診断上は問題がありません。
...
30代の二人の子どもの母です。元々肩こりが酷く、美容院でのマッサージでも指が入らないと言われることもありました。
二人目を出産してから抱っこで過ごすことが多くなり、腕を上げるのが苦痛になってきました。リュックサックのポケットに手を回すのが大変です。
四十肩ならぬ三十肩でしょうか。肩を回すのは意識...
40代女性、専業主婦をしています。義母の介護をしているためトイレ移動や車椅子への移乗などで力仕事が多いため夜寝る時間になると肩がものすごく凝ってしまいます。翌朝になっても肩のコリが取れずにまた1日が始まるという悪循環です。ひどい時には肩こりから偏頭痛が始まってしまい立っているのも辛くなる時もあります...