肩こりはつらいだけでなく、女性の胸の形を崩してしまう原因にもなります。年齢よりも垂れている胸の原因は、肩こりにあるのかもしれません。 首から肩甲骨周辺にある筋肉は、体の前面にある胸の筋肉ともつながっています。肩こりの原因は、首から肩甲骨周辺の筋肉の血行不良です。この部分の筋肉が硬くなっていると、つながっている大胸筋の動きまでわるくなります。 肩こりを解消すると、胸にも変化があらわれます。背中の筋肉をほぐすことで、豊かな血流とリンパ液が胸へも流れ込むからです。バストのストレッチを行えば、反対に、背中の血流をアップさせることも可能です。こりのない軽やかな肩とうつくしい胸を、同時に手にいれましょう。 背中と胸の筋肉は連動しています 肩を真ん中にして、背中の筋肉と胸の筋肉はつながっています。肩を前へ寄せるときは、大胸筋が収縮して肩関節と肩甲骨を胸方向へ引っ張ります。反対に肩を背中方向へ寄せるときには、肩甲骨の内側にある大小の菱形筋が収縮してこれらを引きます。 肩を前後に動かすときに、背中と胸の筋肉は互いに引き合っているのです。 デスクワーク中心の人、スマホを眺めることが習慣になっている人は、肩が前に出たまま姿勢が固まりがちです。この姿勢がつづくと、縮みっぱなしになってしまった大胸筋は次第に硬直していきます。それに合わせ、伸縮しなくなった菱形筋の血流も低下します。 猫背で胸が垂れている人は、背中の体温が低く、いつもこりを感じているはずです。 肩甲骨周辺の筋肉をほぐすと大胸筋もほぐれる 互いに引き合う構造なのですから、背中の筋肉の動きが滑らかになると、胸の筋肉の運動量もアップします。まずは肩甲骨周辺の固まった筋肉をほぐす、かんたんなエクササイズをご紹介します。これは猫背を解消して肩こりに速攻性があるだけでなく、大胸筋の血流を改善させる効果も高い動きです。 肩幅に脚を開いて立ち、体のうしろで左右の手の平を合わせ、10本の指をしっかりと組み合わせます。手を組み合わせたまま左右のひじを軽く曲げ、次にゆっくりとひじを伸ばします。この動作を10回くりかえします。動作の間、顔はまっすぐ前を向けておくことがポイントです。 ひじの曲げ伸ばしに合わせて、肩甲骨と大胸筋が動いていることを意識しましょう。 胸のストレッチで猫背を伸ばす 胸には、大胸筋と小胸筋という筋肉があります。胸のストレッチはこの2種類の筋肉をダイレクトに刺激し、胸にハリと高さをとりもどす動きです。胸を伸ばす動作には、丸くなった背中を伸ばし、肩甲骨を正しい位置へ戻す効果もあります。 オフィスでも自宅でも、壁を使ってかんたんにできる胸のストレッチをご紹介します。 立った状態で右手を高くあげ、ひじを90度の角度に曲げます。右の手の平からひじまでを壁にぴったりとつけます。体を壁からややそむけるようにずらし、左脚を1歩体の前に出します。体を左脚の方向へやや倒し、壁につけた右腕で体重をささえてみてください。このポーズを30秒つづけ、反対の手で同じ動作をくりかえします。 ポーズのあいだ、胸の筋肉がきもちよく伸びるのを感じることが大切です。手が後方へ引かれることで、前へ出た肩を正しいポジションまでもどし、猫背を改善することができます。 まとめ 肩こりと胸の垂れには深い関係があります。そして肩こりと姿勢の悪さも関係があります。ご紹介したストレッチを行い、姿勢を改善することで肩こりを解消し、バストアップを目指していきましょう。
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