突き指は大したことの無いものとして放置して自然に治るのを待ってしまいがちですが、実は適切な応急処置が必要な怪我です。 突き指してからのすぐの応急処置が正しく出来るか出来ないかで、治療期間も大きく変わってしまいます。 それどころか、最悪の場合、指を変形させてしまうことも十分に考えられます。 くれぐれも突き指をちょっとした怪我として甘く見ずに、迅速に正しい応急処置を行うよう心掛けましょう。 突き指の応急処置はRICEと覚えておこう! 突き指の応急処置と言うと、いかにも専門知識が必要そうに感じてしまいそうですが、少しでも気軽に考えられるように「RICE(ライス)」と頭に入れておきましょう。 RICEのRは「Rest」で安静にすること、Iは「Ice」で冷やすこと、Cは「Compression」で圧迫しながら固定すること、Eは「Elevation」で患部を心臓より上に挙げることです。 このようにRICEの意味を簡単に頭に入れておくだけでも、突き指をした時にきっと迅速に正しい応急処置が出来るはずです。 RICEの中でも絶対に実践しなければならない重要項目は、Iの冷やすこと! 突き指をした時の応急処置であるRICEの中でも、Iの冷やすことは今行っている運動を中止してRの安静にしてまで行わなければならない重要なことです。 そもそも、突き指は何らかの刺激で指の関節にある組織が断裂して、内出血による腫れが起こっているものなのです。 ですので、冷やすことで血液の流れを緩めて、患部ばかりに血液が集中するのを防いで出血を抑えてください。 流水で冷やすのも良いけど、氷嚢を作るのが便利! 突き指をした時の患部の冷やし方は、手っ取り早く水道水で流しながら冷やすのでも良いでしょう。 しかし、水道水は暑い時期だとぬるめの水が出てきて、冷やすどころか温めてしまうことにもなりかねません。 突き指の応急処置としての冷やす処置は、出来ることなら10℃以下の冷水で行いたいものです。 氷を細かく砕いてビニール袋や専用の氷嚢に入れて、若干水を入れれば暑い時期でも10℃以下の冷却が可能です。 RICEのCとEは二の次で良い! 突き指の応急処置では患部を冷やすことが最優先なので、RICEのCである圧迫しながらの固定、Eの患部を心臓よりも上に挙げることは二の次にして構いません。 圧迫しながらの固定は、指の関節を安静にするためにテーピングやサポーターなどで固定することです。 患部を心臓よりも上に挙げることは、血液が患部に集中するのを防ぐ目的で行う処置です。 ただ、これらの処置を行うことで冷やしにくくなってしまうのであれば、実践する必要はありません。 冷やすことだけを確実に行いましょう。 まとめ 突き指の応急処置を正しく行うことは、ただ治療期間を早めるだけではなく、突き指によるダメージを悪化させない目的もあります。 正しい処置が出来ておらず患部に血液を集中させてしまうと、体内に取り入れた酸素が患部にばかり供給されて、突き指によるダメージを受けていない細胞まで酸素不足で殺してしまうことになります。 特にスポーツを頻繁に行う方で突き指の危険性が高い方は、RICEを頭に入れていつでも迅速に対応できるようにしておきましょう。
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