【初めていく鍼灸院の選び方Vol.01】鍼灸でできることを知っておこう

鍼灸を受けてみたいけれど 「鍼灸って、体に良さそうだし、キレイになれそう」 鍼灸がメディアでも取り上げられることが増え、鍼灸のことが気になっている方の声をよく聞くようになってきました。 でも、実際に行くとなると躊躇してしまう人も多いと思います。行ったら何をされるのだろう、自分の悩みは聞いてもらえるのだろうか、などなど分からないことありますよね？ 専門家から見ても、隣の鍼灸院のことはすべてわかりません。それぞれが工夫を凝らして行っています。自分に合った鍼灸院を選びたくても、どこが違うのかわからないと思います。 鍼灸と鍼灸院のことを詳しく連載で解説します！ この連載では「鍼灸院に行ってみたい、でもちょっと…」という方のために、鍼灸と鍼灸院のことを、現役鍼灸師である筆者が詳しく解説します。 良いことばかりではなく、気を付けたほうがよいこと、どちらも書いてみます。参考にしてあなたにぴったりな鍼灸院を見つけてください。 鍼は痛くないの？　お灸は熱くないの？ 刺激の感じ方は様々！痛い・熱いと感じることも 初めての方が一番気にされているのは、鍼の痛さとお灸の熱さだと思います。痛くないなら受けたい、熱くないなら受けたい、そんなふうに考えていませんか。最初は誰でも慎重になるものです。 筆者の鍼灸院で、鍼灸が初めてだという方に「質問ありますか？」と話しかけると、「痛くないですか？（熱くないですか？）」と返ってきます。その表情からとても緊張していることがわかります。最初は誰でも緊張します。その緊張をほぐすことが鍼灸院での最初のステップです。 結論から言ってしまうと、痛く感じる時も、熱く感じる時もあります。 鍼灸にも種類があります。刺さない鍼、火を使わないお灸、そうしたものを使うと、刺激はとてもソフトです。ほとんど何も感じない場合もあります。逆にしっかりとした刺激を感じるものもあります。 カラダが欲している痛みや熱さがある ハードな刺激ほど効くわけではありません。ソフトでも理に適った刺激であればよく効きます。同じ効果が得られるのであれば、できるだけソフトな刺激の方がよいのです。知って頂きたいのは、鍼灸を施す鍼灸師は、痛みや熱さを目的にはしていないことです。 上手な鍼灸師ほど、必要な痛みと熱さをコントロールできます。「イタキモチイイ」という言葉があるように、痛みが全て悪いとは限りません。 カラダが欲している痛みや熱さがあるのです。 「鍼は痛いと思っていたのに、気持ちいい」ということがよくあります。 鍼灸院に行ったことありますか？ 「鍼灸」と言っても、やり方は千差万別。鍼灸院によってコンセプトも得意分野も違います。でも、その違いは外からわかりにくいものです。 あなたの鍼灸院を選ぶ時、何を基準にすればよいのか、鍼灸院の腕の違いはどこに出るのかなど、２つの鍼灸院を経営する現役鍼灸師がシリーズでお伝えします。 【これまでのコラム】 Vol.1：『鍼灸でできることを知っておこう』 Vol.2：『鍼のイロハ、灸のイロハ』 Vol.3：『鍼灸院は専門院がおすすめ』 Vol.4：『鍼灸院選びは雰囲気も大切』 Vol.5：『鍼灸院に行く前の心構え』 筆者プロフィール 栗原 誠 鍼灸師　あん摩マッサージ指圧師 鍼灸養気院院長 はりきゅうルーム・カポス代表 ダイエットアドバイザー協会代表 活法研究会副代表 群馬に鍼灸院を構え患者さんと向き合う傍ら、東京の鍼灸院を経営。日本古 来の整体術「活法（かっぽう）」に魅せられ、その叡智を鍼灸の分野に導入。 新たに「整動鍼」を提唱し、プロ向けの技術セミナーを定期的に開催。 また、ブログや業界誌での連載を通じて、情報発信も積極的に行っている。