突き指をした時にテーピングをする方は多いでしょうが、巻き方によってテーピングの効果は変わってきます。 さらに、テーピングは巻き方だけではなく、タイミングによっては症状の悪化の原因になってしまうことがあります。 この機会に突き指の際のテーピングの巻き方や注意点を学びましょう。 突き指をした直後はアイシングが基本! 「テーピングの巻き方によっては、突き指をした直後でもスポーツをしても良い。」と思っている方は少なくありません。 しかし、テーピングには、突き指を治療する効果があると言う訳ではありません。 むしろ、突き指を発症した直後の炎症で血液が患部に集まっている状態の時にテーピングをしてしまうと、ますます血液を患部に集めてしまいます。 関節の血管組織にまでダメージが及んでしまう危険性もありますので、炎症が落ち着くまではアイシングが基本的な処置になります。 突き指のテーピングは、まずはアンカーで基本的なラインを作ること! 突き指の際のテーピングとしてまず把握しなければならないのが、基本的なテープラインとなるアンカーの巻き方です。 アンカーは指に沿って関節をまたいで巻き付けていきます。 第2関節が患部である場合には、指を若干曲げながら第1関節と第2関節の間、第2関節と第3関節の間の厚みのある部分にアンカーを巻き付けてください。 クロステープと固定、最終的なサポートで確実に患部の固定を! 突き指のテーピングの巻き方はアンカーだけでは弱く、次にアンカーの両端から第2関節の上をテーピングでクロスさせます。 この時、血液の流れを止めるくらいきつくなり過ぎないよう注意しましょう。 さらに、クロステープの上で手の甲の指先側から手首方向にテーピングして、指を曲げる時の可動範囲を制限できるよう固定します。 そして、仕上げにクロステープ、アンカーの順により確実な患部の固定を行ってください。 大切な試合でスポーツを中断できない場合にはバディテープの使用を! 「テーピングよりも突き指による炎症を落ち着かせる対処を。」と言われても、大切な試合でどうしてもスポーツを中断できないこともあるでしょう。 ただ、突き指をした直後は患部の靭帯組織の断裂の可能性があり、関節の緩みがあることも考えられます。 ですので、バディテープを使用して、添え木代わりになる隣の指(小指側の指)と一緒に固定して靭帯組織を補強する必要があります。 まとめ 突き指した時のテーピングは、ただ指にテープを巻き付ければ良いと言う訳ではありません。 アイシングで患部への血液の集中を解き、アンカー、クロステープ、固定、サポートの順に確実に患部を固定できるような巻き方をする必要があります。 やむを得ずスポーツを継続しなければならない場合には、バディテープで靭帯組織を固定することも大切です。
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