ランナーズニーはランニングを日常的に行っている方に起こりやすいトラブルで、発症した時に慌てて湿布で対処する方は多いでしょう。 軽い症状であれば湿布で対処できることもあるでしょうが、重症の場合には湿布ではなかなか改善しないこともあるかも知れません。 湿布以外にもランナーズニーの対処法はあるのでしょうか。 湿布でのアイシングと安静が基本的な対処! ランナーズニーには「腸脛靭帯炎」と言う名称もあるように、患部に炎症が起こっている状態です。 具体的には、日常的なランニングなどの頻繁な膝の屈伸運動で、膝の外側の骨が腸脛靭帯に摩擦によるダメージを与えるトラブルです。 「腸脛靭帯」と言うのは、太ももの外側にある靭帯のことです。 炎症を起こして激しい痛みを感じている間は、基本的には患部を出来るだけ動かさないようにして湿布によるアイシングを行うことです。 炎症は患部に血液が集中することで起こるものですので、アイシングによって血液の集中を解くことができれば痛みは落ち着きます。 医療機関では薬を処方されたり、温熱療法を行うことも! ランナーズニーを医療機関で診てもらうと、湿布だけではなく他の治療薬を処方されることもあります。 その薬には、炎症による痛みを抑えるための塗るタイプの消炎鎮痛薬、軟膏薬などが多いです。 また、ある程度痛みが落ち着いて慢性的な痛みに変化したら、温熱療法で患部の血行を良くする治療を行うこともあります。 テーピングで患部を固定して負担を抑える! ランナーズニーを発症したら基本的には安静です。 しかし、湿布によるアイシングや安静などである程度痛みが落ち着いたら、無理のない範囲で運動を再開することもできますが、できれば専門家に一度診てもらい、運動を再開する時期を決める方がいいでしょう。 運動する際に、無意識のうちに患部に負担をかけてしまう危険性も十分にあります。 これを予防するためには、テーピングで患部を固定して患部への負担を抑えるのが良いでしょう。 また、膝は運動している時ばかりではなく日常的な動作でも使用することが多く、運動以外の活動時間にも患部を固定しておくと安心です。 普段とは反対回りの走り方を心掛けることもランナーズニーの改善法! テーピングで患部を固定していても安心は禁物で、怪我をする前と同じような部分ばかりに負担をかけていては怪我は再発します。 例えば、運動場をいつも同じ方向で走っていると、どうしても同じ部分ばかりが使われて負担が積み重なりやすくなります。 いつも決まった方向で走っているのであれば、反対方向に走ることを心掛ければ一部に集中しがちな負担を分散することが出来ます。 普段頻繁に使われている筋肉とは違う筋肉が使われるよう、いつもとは全然違うコースを走ってみるのも良いかも知れません。 まとめ ランナーズニーを発症した時は、湿布などでアイシングして安静を心掛けて急性期の痛みを落ち着かせるのが基本的な改善法です。 しかし、安静ばかりでも治るのは痛みのみで、必要な筋肉がどんどん衰えてしまいます。 テーピングで固定して無理のない運動、普段使用するのとは違う部分に負担を分散させるような運動を心掛けてみるのも良いでしょう。
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