整体の施術をうけると、家へ帰った頃にからだが痛いと感じる人がいます。この痛みは揉み返しとよばれるものです。 揉み返しの痛みは、マッサージで強い力が加わったことによる一種の筋肉痛です。 東洋医学には好転反応とよばれる症状がありますが、揉み返しは好転反応ではありません。 無用な痛みを避けるために、カウンセリングのときに整体師には揉み返しがおきないように頼むといいでしょう。 痛みが残るほど押さなくても、整体の施術には十分な効果があります。1度の施術で多くのポイントを刺激しないことも、揉み返しをおこさないためには大切です。 整体による痛みは揉み返し 揉み返しの痛みは、たいていは筋肉痛によるものです。 マッサージの力が強すぎたり、同じ箇所を何度も刺激したりすると、筋繊維の一部が損傷します。損傷した部位から生じる痛みが揉み返しです。 揉み返しの痛みは、施術中に感じることはほとんどありません。施術後、半日から1日経ったころにあらわれる痛みが揉み返しです。 揉み返しがおきたときはどうするのか 揉み返しがあっても、あまり気にせずに普通に生活を送っても大丈夫です。 揉み返しは筋肉痛なので、痛みは自然に消えます。痛みは我慢できないほど辛いものではなく、時間とともに和らいでいきます。 ただ痛みのある部位はあまり動かさないほうがいいでしょう。痛みだけでなく筋肉が熱をもっているときは、激しい運動を避け安静にする必要があります。ぬるめのお湯でゆっくりと入浴すると、筋肉の回復が促進され、揉み返しも早めに解消します。 施術後の痛みが長引くときは病院へ 施術後4日目まで残る痛みや、次第に強くなっていく痛みには注意が必要です。それは揉み返しの症状ではない可能性があります。 施術の担当者に連絡をし、対応についての指示を受けましょう。 人間の筋膜の強さは個人差があります。標準のマッサージでも、人によっては刺激が大きすぎることもあります。 的確な治療ができていないときも、揉み返しとは別の、消えない痛みが残ることがあります。 ただの腰痛だと思って整体を受けても、じつは椎間板ヘルニアだったり、内臓疾患が隠れていたりする可能性もあります。 長引く痛みに不安を感じたら、整体院へ連絡するだけでなく、整形外科や内科もあわせて受診してもいいでしょう。 整体で揉み返しがおきないようにするには 痛みは整体につきものではありません。痛みがなくても、十分に効果のある施術を受けることはできます。 カウンセリング時に整体師とよく話し合い、揉み返しのおきないように施術を工夫してもらいましょう。 施術前に整体師に、力を控え目にしてほしいと伝えることが大切です。施術中でも、痛いと感じたらすぐに伝えるようにしましょう。 揉み返しの一番の原因は、マッサージの力が強すぎることです。整体師にからだの状態を把握してもらうためにも、コミュニケーションはしっかりと取るようにしましょう。
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